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レーナウの6つの詩による歌曲集(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

あなたは、カラオケボックスで歌うのは、好きですか?

カラオケに何人かで、行くと、絶対に二種類の人間に分かれますよね。
歌うのが好きなひと。と、
歌うのは好きでないけど、歌っている人を見るのが好きな人。
(歌うのも、見るのも好きでない人は、そもそもカラオケに行かない(笑))

みなさんは、どちらか、わからないけど、
私は、後者ですね。
みんなでワイワイしてる雰囲気は、好きだけど、自分で歌うのは好きでないなあ。

自分なりに理由を考えると、
きっと、歌に関しては、
上手くもないし
十八番の歌があるわけでもないし、
たいていの曲も知っているし・・・
それに個性もないし、
つまるとこ、自分がカラオケで歌を歌うということに関しては、
どうでもいい? と思っているところがある気もするんです。

でも、人が楽しそうに歌ったり、すごくうまく歌ったりするのを聞くのは、楽しい。
だのに、たいてい、そうやって楽しんでると、
強制的に歌わされるんだなあ、これが・・・なんでかなあ

歌は、声を出すので、
ストレス発散 ボケ防止 健康にいい という人
がいる。

でも、きっと、ポピュラー系でも、クラシック系でも
本気になってやったら、自分自身が楽器のようなものなので、
器楽の演奏家より、きっとストレスがたまるんだろうなあ。
なんて、勝手に思っている。

で、こんな話は、置いといて、
今日は、カラオケの歌では、味わえない、
ちょっと、雰囲気のいい声楽曲の記事です(笑)

最近、苦手なシューマンにはまっていて、いろいろ聞いています。
なんせ、先日、シューマンの声楽曲と合唱曲のCD 6枚組セットが、安く売っていたので、
衝動買いです(昔は、考えられなかったです ハイ)
その中には、入っていなかったのですが、
ナクソスライブラリーで聞いて、ちょっと気にいった歌曲集があります。
今日の音楽日記は、シューマンの
【レーナウの6つの詩による歌曲集】です。

シューマンの歌曲集といえば、【詩人の恋】や【女の愛と生涯】などが代表作だけど、
この【レーナウの6つの詩による歌曲集】は、ちょっと雰囲気が違うと思う。

この曲集、地味という評価もあるみたいだけど、
地味というより、いろいろなイメージと感情をしみじみと歌を聞かせてくれると思う。

第1曲 鍛冶屋
 素朴な匠な職人が、淡々と鍛冶屋をやっている感じがなかなか

第2曲 私のバラ
 微妙な雰囲気と転調がすばらしい。 静かな中に、感情がこもっている。
 リストがピアノ独奏用に原曲のイメージのまま編曲してくれていればいいのに
  ・・・なんてね

第3曲 訪れと別れ
 ピアノと歌が、交互に響く。
 単純なピアノだけど、余韻がありますね。訪れと別れの表現が見事

第4曲 羊飼いの少女
 ピアノの伴奏に乗って、しみじみ歌が流れる
 最後は唐突に終わるような感じです

第5曲 孤独
 ピアノの下降モチーフが、ちょっと不気味です 
 
第6曲 重苦しい夕べ
 この曲集の中で、もっとも、暗い曲です。
 旋律も、スムーズな流れではなく、こっちまで、重苦しくなります。

第7曲 レクイエム
 なぜか、この曲集は、第7曲があります。
 解説によると、この曲だけは、レーナウの詩によっていないそうです。
 レクイエムだけど、前のような 息苦しい重さはありません。
 旋律は、ゆっくりと流れて、幸せな時間が過ごせます。
 曲の起伏もあって、この曲、あきさせません。

私は、他のシューマンの歌曲集は、長いので、続けて聞くのは、
まだ ちょっと苦手だ。
でも、この曲集は、私の心に響きました。
ピアノと歌の響きが、押しつけがましくなく、
全体として、心落ち着く音楽だったからかもしれません。
(なんせ、今練習中のマンドリンオケの今度の演奏会の音楽は、派手な曲ばっかりなので(笑))
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なるたる

おぉ、ついに来たリクエストしていたシューマンの歌曲!
と言っても、その前に3つも記事にされたシューマンの曲も、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲盤もヴィクター・ハーバートのチェロ協奏曲もちゃんと聴いたのに感想入れてないし、ちょっとサボり気味なのは申し訳ないけど、こっちの曲の感想を先に済ませてしまいましょうw。

実はどの曲をご紹介いただけるか興味があったんですね。
レーナウのこの曲とはチト意外でした。
傑作には違いありませんが、割りと地味だし正直もっと有名な曲かと思ってました。
でも私この曲集大好きなんですよ。
シューマン独特の豊かな和声が詩と融合して実に豊穣な世界を繰り広げてくれます。

特に「わたしのばら」の深々とした叙情は実に心を抉る素晴らしさですし、「レクイエム」の長調とも短調ともつかない不思議な調性が齎す満ち足りた幸福感は曲集の締めくくりとしてこれ以上のものは多分ないし、「鍛冶屋」の調子の良い旋律にしてからも(実はこの鍛冶屋が鍛えた蹄鉄をつけた馬は天国を行き来すると知ると)意味深いものに思えます。

あぁ、シューマンの歌曲って聴けば聴くほど素晴らしい。
最近じゃシューマンは歌曲しか聴いていませんw。
まだまだ素晴らしい歌曲は山とあるのでこれからもどんどんご紹介ください。

ところで白井光子さんの歌で聴かれましたか?
by なるたる (2010-05-30 22:40) 

なるたる

追記。

私もシューマンの合唱曲集買っちゃいました。
私のはEMIの9枚組の奴。
で今日届いてこれから聴きます。
殆どの曲は単発で発売されたもので既に聴いていますが、4曲の合唱バラードの内3曲は聴きそびれていたのでとても嬉しいです。
もうね、ワクワクですw。
by なるたる (2010-05-30 22:49) 

Cecilia

カラオケで歌うのも大好きです。
ただ、欲を言えば合唱曲や歌曲、オペラの曲をもっと増やしてほしい~!
一部あるにはあるのですが、合唱人や声楽人が満足できる質と量があればカラオケをしたい人が増えるのは間違いありません。
それと採点なども楽しんでいますが、マイクを通さないと採点してもらえないのは悲しいです。
(なのでいつもオペラアリアをマイクを通して歌っています。)

歌いたくない立場の方のご意見をなるほどなあ・・・と思って拝見させていただきました。
私や娘たちは人の歌を聴く余裕がないほどどんどん歌いたい曲を入れてしまうので、歌いたくない人の気持ちはわかりにくいです。
by Cecilia (2010-05-31 08:55) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
この曲集、確かに地味ですが、今の私には、
ほどよく、心地よく聞ける音楽です。
残念ながら、白井光子さんの歌では、まだ聞いていません。
それから、予断ですが、私の買ったシューマンの声楽曲と合唱曲の
セットCDもEMIのものです
by みどりのこびとちゃん (2010-05-31 22:08) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
そうか、カラオケで、歌わない人の気持ちがわかりませんでしたか(笑)
カラオケで、オペラを歌う人は、いままで、出会ったことがありません。
一回、聞いてみたいなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2010-05-31 22:11) 

hiyokan

私は歌うのは好きですね。
ボーカルをやったこともあるし、弾き語りも、
合唱なんかではがんばる人です。ヤスの演奏会も(笑)

でもカラオケは好きではないですね。
なぜか歌自慢大会みたいな環境ばかりなんで辟易。
今の人は練習するために一人カラオケ(ひとカラ)なんてのを結構普通にやるらしいですよ。
正直驚き。
by hiyokan (2010-06-05 00:18) 

みどりのこびとちゃん

hiyokan さん、コメントありがとうございます。
私も演奏会では、歌いますが・・・(笑)
カラオケでは苦手です。
by みどりのこびとちゃん (2010-06-06 00:25) 

なるたる

youtubeから2曲。

「プロヴァンスの歌」。
http://www.youtube.com/watch?v=h3j228exMyE

管弦楽と合唱のためのバラード「うたびとの呪い op139 」からの第4曲です。
シューマンらしからぬ、フランスっぽいなかなか洒落た曲でしょう。
ピアノ伴奏も良いですね。
歌はヘルマン・プライです。

お勧めは「4つの二重唱 op34」から第4曲「家族の肖像」。
http://www.youtube.com/watch?v=mWqY8nMcrXQ

この旋律と歌詞の懐古的な情緒はまことに美しいです。
私の大好きな曲です。
歌は白井光子とJoseph Protschkaです。

by なるたる (2010-09-08 22:51) 

なるたる

久しぶりにシューマンやブラームスの歌曲を聴きたくなって、取り敢えずレーナウ歌曲集他からyoutubeで探してみました。

先ずは私の大好きなシューマンのレーナウ歌曲集から第2曲「私のバラから」4人。

http://www.youtube.com/watch?v=sT3Bf0fQcgE&feature=results_video&playnext=1&list=PLFA7056DA73D6431E (ヘルマン・プライ)

http://www.youtube.com/watch?v=hOI_ctJn5tM&feature=results_video&playnext=1&list=PLFA7056DA73D6431E (ジャネット・ベイカー)

http://www.youtube.com/watch?v=suCeRHas2pQ&feature=results_video&playnext=1&list=PLFA7056DA73D6431E (フィッシャー=ディスカウ)

http://www.youtube.com/watch?v=nkNxbKwm9TQ (ソニア・グラーネ)

うーん、どれも素晴らしいけど、みどりのこびとさんは誰がお好み?
私は女性の声の方が好きだけど、残念ながら私一押しの白井光子はありませんでした…惜しい。

続いて第7曲「レクイエム」。

http://www.youtube.com/watch?v=RhN5mX8c2XM (フィッシャー=ディスカウ)

これは大変良いです。

そして極め付けはブラームスの「4つの厳粛な歌」から第3曲「O Tod, wie bitter bist du」。

http://www.youtube.com/watch?v=foxB-wRl1HE (ナタリー・シュトゥッツマン)。

これは実に素晴らしい歌声でぞくぞくします。
後半、長調に変ずる部分は実に神です。
by なるたる (2011-11-07 21:58) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさんのコメントがあったので、
私も久々に、シューマンの歌曲を聴いてしまいました。
さて、4人の中では、
ジャネット・ベイカーですね。
この曲は、女性の方がいいです。
それに歌い方が、好きです。

うーん、これだけ苦手なシューマン聞いたら
『楽園とぺり』聞きたくなってきた。
ちょっとまた、ipodに入れておこう
by みどりのこびとちゃん (2011-11-08 23:57) 

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