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序奏とアレグロ・アパッショナート(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

前回、ちょっと無名のシューマンの曲
【ピアノ協奏曲 ニ短調 断片】を書いた。
そしたら、いろいろなシューマンの協奏曲が急に聞きたくなって、
ピアノ協奏曲・ヴァイオリン協奏曲・チェロ協奏曲等々・・・
たてつづけに、通勤途中に聞いていた。

シューマンのピアノと管弦楽の為の曲は、
この音楽日記では、以前
有名な イ短調のピアノ協奏曲 と
ピアノと管弦楽のための序奏とアレグロ を書いたのだけど、
あと一曲知られた曲があるので、書いてしまおう。

ということで、今日の音楽日記は、シューマン作曲のピアノと管弦楽のための曲
【序奏とアレグロ・アパッショナート】です。

この曲、作品番号92 というのでもわかるとおり、1849年の作曲で、
シューマンにとっては、充実した時期の作品です。

曲は、15分程度の一楽章のみの曲なのですが、
シューマンらしい、ロマン派の音楽が、つまっています。

序奏の部分は、いつ聞いてもすばらしい。
洗練された、ロマン派の世界ですね。
ピアノの分散和音の中をいろいろな楽器が、旋律を持ち回りで弾くのですが、
ピアノの中にも、旋律があって、ここの音色は、あきないです。

突然、アレグロの部分がフォルテで開始されます。
その後の展開は、すごく印象的な旋律は、ないけれども、
いろいろな要素が詰まっていて、
まさしく、王道のロマン派のピアノ協奏曲です。
この曲は、なぜか、第2楽章、第3楽章と続くのではなく、
完成度が高く、この楽章だけで、完結していると思う。

シューマンは、この後、【ピアノと管弦楽の為の序奏とアレグロ】を書くのだけど、
ついに、多楽章のピアノ協奏曲は、作曲せず、
有名なイ短調の1曲だけしか残っていない。
うーん、もうちょっと、晩年になってからのピアノ協奏曲も聞いてみたかったなあ・・・

この音楽日記、シューマンの協奏曲、結構書いていると思ったら、
まだ、チェロ協奏曲を書いてなかった。
次回は、シューマンのチェロ協奏曲です。
ははは、めずらしく、次回の予告付の音楽日記でした。


追記
しょうもない話をひとつ。
この音楽日記を書いているときに、シューマンの本をパソコンの横に置いていた。
(音楽之友社の本です)
確かに、本の表紙は、シューマンと大きく書いてあって、
白黒のちょっと丸い顔のシューマンが、ぼんやりと 本の表紙に印刷している。
そして、題名のシューマンの最後の字が、ちょっと隠れていたのだけど、
妻が言った言葉には、笑ってしまった。

「なんで、シューマイの本読んでるの?」

(シューマン が シューマイ に見えて、
 そして、白黒の丸顔のシューマンがシューマイに見えたそうだ・・・オイオイ)
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なるたる

この曲良いですねぇ。
前にも書いたけど、ピアノ協奏曲にも勝るとも劣らない魅力に
満ちています。
書法は成熟しているし、ロマン性ははち切れんばかりだし、
ピアノの動きが結構派手で決して飽きさせません。
「山椒は小粒でもピリリと辛い」と言う諺通り、小さいながら
ヴィルトゥオジティいっぱいの曲です。
私は特に、コーダ部分が音の運びと盛り上げ形にシューマン
らしさが感じられて一番好きです。
by なるたる (2010-07-31 10:38) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、体調は、もどりましたか?
この曲、いいですよねえ
ロマン派ピアノ協奏曲の王道を行ってます。
でも、実演は少ないですよね

by みどりのこびとちゃん (2010-07-31 22:44) 

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