SSブログ

チェロ協奏曲(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

さて、前回の記事で予告?したように、今日もシューマンの協奏曲です。
今日の音楽日記は、シューマン作曲のチェロ協奏曲です。

以前、この音楽日記で、ちょっと集中的にチェロ協奏曲ばかり、連続して、書いたことは、皆さんご存じですよね
(えっ、知りません? そうですよね、そんなこと、覚えている人いませんよね・・・その時の記事は、→こちら
本当は、その時に書く予定の曲だったのですが、なぜか、今まで、ほったらかしにしていました。
で、今、ちょっと聴いたら、
昔聴いた時より、いい曲かも、と思ったので・・・。

シューマンには、代表的な協奏曲が3曲ある。
作曲の順番から言うと
  1845年ピアノ協奏曲→過去記事こちら
  1850年チェロ協奏曲
  1853年ヴァイオリン協奏曲→過去記事はこちら
まあ、一般的には、一番有名なのは、ピアノ協奏曲で、
わかりにくいと言われているのは、ヴァイオリン協奏曲かな。
チェロ協奏曲の一般的な評判は、どうなのだろう?

で、このチェロ協奏曲は、
3楽章からなるけど、続けて演奏され、
演奏時間約25分程度の曲です。

さて、私のもっている本には、以下のように書いてある。
・チェロ協奏曲の中でも屈指の傑作
・オーケストラとチェロのみごとな技法
・重厚で、大胆な構成
・ロマン派の豊かな感情表現
    等々

これだけ読むと、すごく聴きやすい曲のような気もするけど、本当にそうかなあ。
ドヴォルザークやラロのチェロ協奏曲は、
誰がきいても、聴きやすいとおもうのだけど、
シューマンのチェロ協奏曲は、
私、結構、とっつきにくい曲だと思っている。

特に、とっつきにくいのが、一楽章だ。
劇的ではなく、かといつて、一般的な素直なロマン派の音楽でもない。
何回か聴かないと、しみじみしたこの楽章の良さは、わからないかもしれない。
演奏も、どのように聴かせるか、難しいと思う
また、オーケストラの響きもちょっと地味かな。まあ、そこがいいとこなんだけど

第2楽章の  雰囲気は、なかなかいい。
旋律は、ロマンの香りあふれる楽章だし、 
さすがです。

第3楽章は、明るく、生き生きとした楽章といわれているけど、
やはり、ちょっと地味めの明るさだと思う。

このチェロ協奏曲、一回聞いても、よくわからないと思う。
簡素な管弦楽部と、チェロの技巧が、一体となって、響く独特の曲だと思う。

ただ、これを聞くと、管弦楽をもっと、重厚に響かせたいなあ、
対旋律も響かせたいなあ、と思う人がいると思う。

と思っていたら、ロシアの作曲家、ショスタコービッチが、
このシューマンのチェロ協奏曲を 自分流にチェロ協奏曲として、編曲しているのですね

さて、探したら、ナクソスミュージックライブラリーであったので、
早速聞いてみた。

全然作風の違う、ショスタコービッチ編曲は、どんなんだろう
という思いがあったのだけど、
この編曲って、なかなか、いけますよ。
管弦楽は、重厚になったし、
いかにもロマン派のチェロ協奏曲という雰囲気に仕上がっています。
(一般的には、この編曲、趣味が悪いという人もいるみたいです)

さて、シューマンの協奏曲作品は、ほとんど
この音楽日記で取り上げた。

次回は、どんな曲を書こうかなあ
全然違う曲にいくのか

うーん、考えるなあ・・・

結構、連休中に、音楽聞いて、音楽関係の本も読んで
いろいろな音楽が、頭の中を駆け巡っているのです。
はやりのショパンかなあ・・・それとも、現代音楽かなあ・・・それとも

nice!(2)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 5

なるたる

暫く間を置いて、遂に来ましたチェロ協奏曲!
待ちましたよ随分w。

シューマンのチェロ協奏曲は通俗性はないけど、私はやはり傑作だと思っています。
ただ「ロマン派の豊かな感情表現」・「オーケストラとチェロのみごとな技法」
と言う批評には同意出来ますけど、それ以外はどうかなぁ。
さほど重厚でも大胆でもないような気が…。

>特に、とっつきにくいのが、一楽章だ。

みどりのこびとさんとは違って私はこの第1楽章に一番惹きつけられます。
出だしからもうシューマン独特のロマネスクの世界で、その旋律の流れの
美しさ、チェロのロマンチックで優美でしなやかでそのくせためらい勝ちな
調べは、一聴して激しく印象に残ったんだけどなぁ。
確かに技巧を誇示するような部分がなく、曲の流れにじっくり身を任す類の
音楽で派手さとは無縁だけど、管弦楽と渾然一体となったチェロの旋律の
美しさには大変上質のロマンを感じます。
地味か…地味なのかなぁ。

第2、第3楽章はそれに比べると印象が希薄。
正直私には少し退屈。
私にとってシューマンのチェロ協奏曲とは、まず第1楽章を通して流れる
独奏チェロの旋律ですね。
by なるたる (2010-05-10 03:04) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
やっと、シューマンのチェロ協奏曲です。
お待たせです。
うーん、この曲は、通俗性は、確かにないけど、
聞けば聞くほど、味がでてくると思います。
私は、2楽章かな 好きなのは・・・

さてさて、そろそろ「ファウストからの情景」書いてみようかなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2010-05-13 00:18) 

なるたる

おぉ、いよいよ畢生の大作「ファウストからの情景」に挑戦か!
感想すごく愉しみですw。

ところで、少し前にご紹介したシューマンの歌曲はいかがでしたか?
by なるたる (2010-05-13 01:49) 

みどりのこびとちゃん

さてさて、「ファウストの情景」書いてみますね。
歌曲は、ちょっと聞きましたが、
伴奏の書法にちょっと・・・
など思ったりして、もっと歌を聴いてみます。
by みどりのこびとちゃん (2010-05-14 00:16) 

なるたる

池辺晋一郎の新著「シューマンの音符たち」が発売になりました。
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=200650

「チェロ協奏曲」や「ヴァイオリン協奏曲」・「楽園とペリ」や「ミニョンのためのレクイエム」まであって、なかなか盛り沢山で面白そうなので、高いけれど即注文しちゃいました。
歌曲は有名どころだけでチト淋しいですが…。
よろしければどうぞ。
by なるたる (2010-10-24 14:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。