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ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8(ショパン) [ショパン]

さて、今年記念の作曲家の二人目は、やっぱりショパンです。
で、この音楽日記としては、ショパンのピアノ曲は、今まで結構書いてきたし、
もちろん、まだ、マズルカやノクターン等の中にも、傑作は、あるけども、
今日は、ショパンの室内楽曲を書いてみよう。

ショパンの室内楽曲は、数曲あるのだけど、
その中で、一番の傑作といえば、晩年の「チェロ・ソナタ」という人が多いだろう。
で、それには、私も異論は、全然ないのだけど、
(この曲は、別の機会に書くことがあるでしょう。)

お正月に実家に帰る車の中で、ショパンの室内楽曲全集のCDを聴いていて、
あれっ、ショパンの【ピアノ三重奏曲】も、なかなか、いいんじゃないか
と思ったのです。
(そう、なんか、車の中が、ちょっとだけ上品な空間になったような気がして・・・(笑))

ということで、今日の音楽日記は、
ショパン作曲の【ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8】です。

この曲、ショパンが、まだワルシャワ音楽院の学生の時の作品です。
やっぱり、若い時の作品には、音楽に つやがあるなあ。

この曲も、深みが無いとか、
サロン風の作品だとか、
ヴァイオンの使い方が、幼稚だ 
なんて批評もあるけど、
ロマン派初期の作品としては、なかなかだと思うけどなあ。
上品だけど、若き日のショパンの情熱も感じる曲だ。

第1楽章・・・始まりが結構重厚。この楽章は結構、時間かけて作曲した感じです
第2楽章・・・こういう、流れるような、軽やかな音楽は、いい感じに空気を変えます。
第3楽章・・・美しい歌なんだけど、いつものピアノ音楽の歌とは、ちょっと違う雰囲気です。
第4楽章・・・ショパンのピアノ協奏曲の終楽章の雰囲気です。のびのびして自由です。

全体を通して、やっぱり、ピアノの動きが目立つ曲だ。
三つの楽器のバランスも、ちょっとかな、と思うとこもある。
でも、そんな欠点より、素直に聴きましょう。
とはいえ、なかなか、いつも聴く室内楽の曲でもないかもしれない。
ということで、ショパンイヤーの今年ぐらいは、是非。
(きっと、今年は、ショパンの室内楽曲の実演も多いのだろうな)

さて、次回も、今年記念の作曲家です。
誰にしようかな・・・
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yablinsky

みどりのこびとさんの記事はいつも勉強になります。
by yablinsky (2010-01-09 00:34) 

みどりのこびとちゃん

yablinskyさん、コメントありがとうございます。
勉強になる???

音楽は、人により、イメージや感覚が違うので、
あくまで、このブログは、個人的な感想を結構、勝手に書いています。
純粋な音楽的な勉強には、ならないですよね・・・(笑)
by みどりのこびとちゃん (2010-01-11 22:39) 

なるたる

この曲はショパンの数少ない室内楽曲の中では比較的好きな曲かもしれません。
個人的にはチェロソナタより好きです。
ピアノの運動量が半端ではありません。
でも一番好きなのは「序奏と華麗なるポロネーズ」だったりします。
by なるたる (2010-01-16 19:48) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん
「序奏と華麗なるポロネーズ」もなかなかいいですね。
個人的には、ショパンの後期にピアノ四重奏曲あたりを
作曲してもらいたかったです。
by みどりのこびとちゃん (2010-01-20 22:55) 

なるたる

ヴァイオリンソナタの構想もあったらしいです。
スケッチが遺されているとか…。
by なるたる (2010-01-21 11:01) 

みどりのこびとちゃん

1ページほど、スケッチがあるそうですね。
(まだ、見たことはありません)
by みどりのこびとちゃん (2010-01-23 10:27) 

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