弦楽のためのアダージョ(バーバー) [バーバー]
さて、今年、なんらかの記念の作曲家。三人目は、
今年、生誕100年のアメリカの作曲家、サミュエル・バーバーの最も有名な作品。
【弦楽のためのアダージョ】です。
バーバーという作曲家ですが、1910年生まれという時代から考えると、
現代風な作風か? 思うのですが、
いやいや、とてもロマン的な作品を書いている。
ただ、とても、きちんとした作風でもあるし、近代的な響きもする時もあり、
それが、なかなか、いい感じで組み合って、聴かせる音楽だ。
どうしても、今日の音楽日記の【弦楽のためのアダージョ】が有名で、
他の作品は、聴いたことがないと言う人もいるみたいですが、
例えば
ヴァイオリン協奏曲・・・最初の甘美なメロディは、一度聴いたら忘れられません。
ピアノ協奏曲・・・なかなか、強固な意志をもった音楽です。
ピアノソナタ・・・なんといっても、最後のフーガのかっこよさ
歌曲【この輝ける夜に】・・・最近、初めて聴いたけど、いやいやロマン的です
等々・・・
いやいや、結構、聴きごたえある音楽が、目白押しですよ。
そんなバーバーだけど、やっぱり代表曲と言えば
【弦楽のためのアダージョ】ですよね
この曲、元々は、弦楽四重奏の中の曲だったものを
作曲者自身が弦楽オーケストラに編曲したもので、10分もかからない曲です。
あまりに有名な為、言葉で書くのは、難しいけど
ゆっくりとした、弦楽の清らかな響きの中で、
人間の心の葛藤や情熱がうねりのように響く。
特に、頂点の後の休符の部分は、これぞ音楽といわんばかりの休符だ。
(実演でのホールの残響の音・・・これがいいのです。)
そして、静かに音は、消えていく・・・
さて、この曲、最初の部分、スコアは、4/2で書かれている。
そう、これだと、四分音符は、一小節 8個書くのです。
当然、多分、指揮は、四分音符2個で、一拍なのですが、
普通、4/4で、八分音符8個で書くと思うのです。
(これだと八分音符2個で、一拍。もちろん速度は一緒)
でもね、譜面を見るたびに、
4/2で、全部、四分音符で書いた方が、この曲のイメージに合っているだなあ。
さすがです。なんてね
ははは、こんな変なこと、思うのは、私だけかなあ・・・
この曲、音楽としてすばらしいのだけど、
映画に使用されたり、
追悼番組に使用されたり、
どうしても、悲しみのイメージというのが、強すぎる感じがする。
(本当かどうか知らないけど、作曲者は、追悼音楽では無い と言っていたそうだ)
まあ、曲のイメージは、自由だけど、
私は、追悼や悲しみというより、
この音楽は、人間の強い意志や感情の起伏を感じる。
それ故、この音楽を聴く度に、ちょっと変だけど、なにか、元気づけられる?気もするのです。
最初に書いたけど、バーバーの音楽は、いろいろある。
【弦楽のためのアダージョ】だけでなく、
機会があれば、いろいろ聴いてみましょう。
さてさて、次回も、今年 記念の作曲家です。
誰かな?
今年、生誕100年のアメリカの作曲家、サミュエル・バーバーの最も有名な作品。
【弦楽のためのアダージョ】です。
バーバーという作曲家ですが、1910年生まれという時代から考えると、
現代風な作風か? 思うのですが、
いやいや、とてもロマン的な作品を書いている。
ただ、とても、きちんとした作風でもあるし、近代的な響きもする時もあり、
それが、なかなか、いい感じで組み合って、聴かせる音楽だ。
どうしても、今日の音楽日記の【弦楽のためのアダージョ】が有名で、
他の作品は、聴いたことがないと言う人もいるみたいですが、
例えば
ヴァイオリン協奏曲・・・最初の甘美なメロディは、一度聴いたら忘れられません。
ピアノ協奏曲・・・なかなか、強固な意志をもった音楽です。
ピアノソナタ・・・なんといっても、最後のフーガのかっこよさ
歌曲【この輝ける夜に】・・・最近、初めて聴いたけど、いやいやロマン的です
等々・・・
いやいや、結構、聴きごたえある音楽が、目白押しですよ。
そんなバーバーだけど、やっぱり代表曲と言えば
【弦楽のためのアダージョ】ですよね
この曲、元々は、弦楽四重奏の中の曲だったものを
作曲者自身が弦楽オーケストラに編曲したもので、10分もかからない曲です。
あまりに有名な為、言葉で書くのは、難しいけど
ゆっくりとした、弦楽の清らかな響きの中で、
人間の心の葛藤や情熱がうねりのように響く。
特に、頂点の後の休符の部分は、これぞ音楽といわんばかりの休符だ。
(実演でのホールの残響の音・・・これがいいのです。)
そして、静かに音は、消えていく・・・
さて、この曲、最初の部分、スコアは、4/2で書かれている。
そう、これだと、四分音符は、一小節 8個書くのです。
当然、多分、指揮は、四分音符2個で、一拍なのですが、
普通、4/4で、八分音符8個で書くと思うのです。
(これだと八分音符2個で、一拍。もちろん速度は一緒)
でもね、譜面を見るたびに、
4/2で、全部、四分音符で書いた方が、この曲のイメージに合っているだなあ。
さすがです。なんてね
ははは、こんな変なこと、思うのは、私だけかなあ・・・
この曲、音楽としてすばらしいのだけど、
映画に使用されたり、
追悼番組に使用されたり、
どうしても、悲しみのイメージというのが、強すぎる感じがする。
(本当かどうか知らないけど、作曲者は、追悼音楽では無い と言っていたそうだ)
まあ、曲のイメージは、自由だけど、
私は、追悼や悲しみというより、
この音楽は、人間の強い意志や感情の起伏を感じる。
それ故、この音楽を聴く度に、ちょっと変だけど、なにか、元気づけられる?気もするのです。
最初に書いたけど、バーバーの音楽は、いろいろある。
【弦楽のためのアダージョ】だけでなく、
機会があれば、いろいろ聴いてみましょう。
さてさて、次回も、今年 記念の作曲家です。
誰かな?
あまりに有名になると、元の曲のイメージが崩れることがあるように思います。この曲もそうですが、たとえばベートーヴェンの交響曲第5番などじゃじゃじゃじゃーんが有名になりすぎて、いい曲なのに陳腐化しているように思えて悲しいです。第4楽章最高です。関係ない曲の話で失礼しました。
by yablinsky (2010-01-12 22:43)
休止。。すばらしいですね。 弦のからみの素晴らしさを感じます。
あのテンポで呼吸するように推移する様は、祈りのように思います。
ブルックナーの9番を思い出しました。
呼吸するようなテンポと抑揚そして休止。
by pp (2010-01-13 13:22)
yablinskyさん、コメントありがとうございます。
確かに、あるイメージでその曲が有名になることは、
いい面と、悪い面がありますよね。
まあ、すべて、それにとらわれずに、
自由にイメージしたいところです。
by みどりのこびとちゃん (2010-01-14 21:21)
ppさん、コメントありがとうございます。
音楽では、音符のある所より、休符の部分が重要だとは、
よく言われることですよね。
この曲の休符も、重要です
おお、ブルックナーの9番・・・
たまには、聴いてみよっと。
by みどりのこびとちゃん (2010-01-14 21:23)
バーバーはこの曲しか知らない私。
そんなにロマン的な部分もある作風なら、是非他の曲も聴いてみましょうかね。
手始めにヴァイオリン協奏曲・ピアノ協奏曲・ピアノソナタあたりをば…。
by なるたる (2010-01-16 19:27)
なるたるさん、ヴァイオリン協奏曲の最初は、あまーい ですよ
by みどりのこびとちゃん (2010-01-20 22:53)
記念日はこちらに詳しくありました。
http://matsudaira-takashi.jp/klang_weblog/
しかし、この人のソロCDとんでもないことになってますね。
思わず買ってしまいそう・・・
by hiyokan (2010-01-21 23:39)
hiyokanさん、コメントありがとうございます。
ははは、しかしマイナーな作曲家の記念日ばかり(笑)
うーん、この人のCDとても魅力的。
ただ、最近、現代音楽を聴くのから、からちょっと離れている私。
でも、面白そう・・・
by みどりのこびとちゃん (2010-01-23 10:34)