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ショパンの夜想曲による変奏曲(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

あけまして おめでとうございます。
本年も【みどりのこびとちゃんのクラシック音楽日記】よろしくお願いします。
(関係ないけど、今日は、元旦から福袋を買いに行って、クタクタです(笑))

さて、今年最初の、音楽日記ですが、何の曲を書こうか、結構迷いました。

まあ、お約束として、
年の最初は、今年何らかの記念の年にあたる作曲家を
書こうとは、思っていたのです。

2010年、どの作曲家を書くか?

この音楽日記の内容からして、
マーラー(生誕150周年)はないとして、
(もちろん、ペルゴレージ(生誕300周年)なんてさらにないですね)
書くとしたら、今年、生誕200周年を迎える大作曲家ですが、
二人いますよね。
クラシック音楽ファンなら誰でも知っている
ショパン と シューマン ですね。

この二人は、共に有名だし、
ショパンは、主にピアノ音楽、
シューマンは、交響曲からオペラまでいろいろ
と違いはあるし、音楽の内容も異なるにせよ、
どちらの音楽もすばらしい。

ただ、明らかに、今年は、シューマンよりも、
ショパンイヤーということで、
ショパンのイベント等が多いのではないだろうか?

なんでかなあ?
やっぱりショパンの方が人気があるのかなあ

なんて、書いているけど、
実は、私はシューマンのピアノ音楽は、
今まで、結構苦手でしたね。
今でこそ、あまり、苦手意識なく聞けるけど、
シューマンの音楽には、音楽が厳格な中に幻覚があって、
狂気があるように聞こえる時がある。
そこが、いい場合と、とっつきにくい場合がある気もする。

まあ、そんなことは、さておいといて、
最初の音楽日記を
ショパンの曲にするかシューマンの曲にするか、
さんざん迷ったあげく、
選んだのがこの曲です。

シューマン作曲のピアノ独奏曲
【ショパンの夜想曲による変奏曲】です。

す、すいません、
すごく、優柔不断な選曲で・・・
でも、これだと、ショパンのファンからも
シューマンのファンからのどちらからも、文句は言われないですよね
(というより、どちらからも文句がでそう・・・確かに・・・)

それに、この曲、作品番号もなく、未完の作品なので、
聴いたことのある人は、あんまり、いないですよね。

と言うことで、ちょっとだけ作品の解説です。

作曲は、1834年
シューマンが、ショパンの「ラ・チ・ダレム変奏曲」を聴いて、
有名な「諸君 脱帽したまえ 天才だ」と評論した年から2年たった年だ。
(ちなみに、ショパンとシューマンが初めて合ったのは、1835年)

曲は、ショパンの夜想曲(ノクターン)作品15の3
の主題に基づいて作曲されている。

ショパンの作品15-3の夜想曲(ノクターン)は、
そんなに有名でないかもしれない。
最初の主題は、いかにもショパン風だけど、
途中からのコラール風な主題は、ちょっと聞き所だ。

シューマンは、その最初のいかにもショパン風ノクターンの主題を基に、
変奏曲を作っている。

主題・・・・・ショパンの主題なのですが、伴奏が微妙に原曲と違います。
第1変奏・・・主題を3連符の中に入れ、いかにもシューマンらしい変奏。
第2変奏・・・対位法での変奏。これもいかにもシューマンらしい
第3変奏・・・16分音符の中に主題を入れ、微妙な変化がおもしろい

この曲は、未完の作品の為、最後の数小節は、他の人が補完して、完成したらしい。
それでも、この第3変奏で終わるのは、中途半端だ。

この曲は、ショパンの天才に脱帽して、シューマンが作曲したと書いてあるものもあるけど、
でももしそうなら、きっと、未完のままにはしてない気もするなあ。

ショパンのことを、あれだけ論評でほめていたのに、
なんで、完成させなかったのだろう?

1.このショパンの夜想曲の主題自体が、シューマンには、やっぱり合わなかった。
2.シューマンのショパン作品の解釈をショパン自身が気に入っていないことを知ってしまった。
3.女性との交際がいそがしく、作品を忘れた。
4.実は、未完ではなく、その後、10程度の変奏の続きが作曲されていたが紛失した。

うーん、どれもありそうだけど、今となっては、わかりませんね。
実は4番で、どっかでこの曲の続きが発見されて、
最後は、行進曲のリズムで派手に終わるなんていう日がくるかもしれない(笑)

まあ、そんな妄想をふくらませるのも楽しいのかもしれません。
でも、新年なので、もっと有名な曲を書けばよかったかなあ・・・
さてさて、今年は、ショパンとシューマンにちょっと力をいれますか

**************************************************************

さて、今年最初の音楽日記なので、
今年の抱負を書いておこう。
さて、今年の抱負です。

・このブログをちゃんと書くこと。(ピアノ曲・室内楽・声楽曲もバランスよく聴くぞ)
・ピアノの練習を真面目に。(昨年は、ちょっとしかさわってない(涙))
・マンドリンオケの演奏会。(毎年、大変ははは)
・趣味の作曲もちょっとやろうかと(これはあくまで趣味です。ブログにのせよう)
・ちょっとだけ、仕事もちゃんとやります。(これも言っておかなくては・・・)
・でもやっぱり、健康第一(普通だなあ・・)

です。

えっ、去年の新年の抱負は、どうだったかって、
興味のある方は、昨年最初の音楽日記ここ
を読んでみてくださいな。
微妙な違いがわかります。

ともあれ、今年も皆様、よろしくお願いします。









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コメント 7

Cecilia

あけましておめでとうございます!
新年の抱負、去年と今年の微妙な違いがわかりました。(笑)
気分はまだヘンデルなのにもう終わってしまったのですね~。
でも記念とかにこだわらずに聴いているけれど。
ペルゴレージ生誕300年だったのですね。
「スタバト・マーテル」くらいは聴いたほうが良いと思います。
非常に美しいです。(映画「アマデウス」でも使われています。)
「奥様女中」というインテルメッツォ(幕間劇)も楽しいですよ。

もう少ししたらショパンモードになれるかもしれませんが、シューマンモードは当分なれそうもないですね。

それでは今年もよろしくお願いいたします。

追伸

何の福袋を買われたのですか??
奥様と娘さんの荷物持ちだったのでは?(笑)
by Cecilia (2010-01-02 02:16) 

yablinsky

こんな曲があるとは知りませんでした。

5、シューマンはショパンを天才と言いながら、実はショパンを超えようと思っていたが、自身の評価で超えられず未完にした。

今年はショパンコンクールです。楽しみです。

by yablinsky (2010-01-02 13:14) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、あけましておめでとうございます。
ペルゴレージの「スタバト・マーテル」・・・
はい、もちろん記事にします。

やっぱり、今年は、ショパンモードですか?

さて、福袋ですが、家族の荷物持ちと言えばもちろんそうですが、
めずらしく、自分の服の福袋も買ってしまいました。
ちょっと散財・・・
by みどりのこびとちゃん (2010-01-02 23:22) 

みどりのこびとちゃん

yablinsky さん、コメントありがとうございます。
この曲、結構無名かもしません。
機会があれば、聴いてみてください。

そうか、5番目の説もありますね
こんなことを考えるのもおもしろいです。


by みどりのこびとちゃん (2010-01-02 23:24) 

なるたる

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今日、帰省先から戻って参りました。
一人暮らしの老母にお年玉もはずみ、たっぷり親孝行して帰って来ました。
老母はまた一回り小さくなっていましたよ、辛い辛い。
あと何年くらい生きるのかな…。

さてお題のシューマンですが、こりゃまたマイナーな曲をw。
盲点もいいところです。
私も真剣に聴いたことありません。
と言うか、最近ピアノ曲全く聴いてません。
声楽曲ばっか。
こないだもシューマンの歌曲全集の何巻かを注文したばかり。
頭の中は最早声楽モード一色です。

と言っては身も蓋もないので、ちょっぴり触れようかなw。
シューマンはショパンを真似てもやっぱりシューマン、どこまで行ってもシューマン。
「謝肉祭」の「ショパン」なんかも隠しようもなくシューマンの和声進行と旋律線そのもの。
この二人、多分水と油のように溶け合いません。
シューマンは心底からのロマンチスト、ロマン主義の権化みたいな人物。
対してショパンは一見ロマン主義の皮を被っているけど、実は古典主義者で厳格な性格、と言うのが私の見解。
だからショパンは似非ロマンチストです(因みにショパンに宗教的狂気を被せたのが、かのメンデルスゾーン…ここいらは異論大有りでしょうが)。

ショパンはどうでも良いけど、シューマンイヤーは盛り上がって欲しい。
普段演奏されない曲が一挙に一般に知られることを密かに期待しているのです。
by なるたる (2010-01-04 16:18) 

なるたる

お知らせです。
あそびの音楽館に「ファウストからの情景序曲」がとうとうUPされました。
by なるたる (2010-01-05 03:19) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、明けましておめでとうございます。
親孝行は、出来るときにしましょうね。
ショパンは、きっと盛り上がるでしょうから、
今年は、シューマンに力を入れますかな?
まずは、あのオペラあたり、書いてみようかな・・・
まあ、気長に待っていてください。
「ファウストからの情景序曲」聴いてみます。
by みどりのこびとちゃん (2010-01-05 21:59) 

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