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ピアノ五重奏曲 へ短調(フランク) [フランク]

さて、今でも、もっとも好きなクラシック音楽の分野は、ピアノ音楽なのですが、
最近、とみに、室内楽が、なんとなく、いいなあ・・・と思うことが多くなってきた。
歳をとってきたせいなのかもしれない。
でもね、
室内楽は、単純に癒されるとか、響きが気持ちいいだけでないのです。
それぞれの楽器の音と重なりが、はっきり聞こえて、
音楽の構成的な部分も、結構、おもしろいと感じる。
作曲の骨格がわかるという部分もおもしろい。
もちろん、音楽自身の魅力もありますよ

まあ、そんな話は、おいておいて、
室内楽をあまり聴いていない昔から、
ちょっと気に入った室内楽の曲があった。
もちろん、今も好きな曲の一つだ。

今日の音楽日記は、フランク作曲のピアノ五重奏曲です。

フランクというと、ピアノ独奏曲で、
私の中では、傑作中の傑作と思っている
前奏曲・コラールとフーガ】がある。
そして、【ヴァイオリンソナタ】の傑作もある。
この曲は、以前の音楽日記で書いたことがあるけど、
この曲にかぎらず、フランクの曲は、
宗教的な響きま曲や、独特の渋さのある曲が多いのだけど、
その中にも、なんとなく、ああ、響きがフランク的だなあ
と思う感覚もあるとおもう。
そして、旋律が、いい。

さて、フランクのピアノ五重奏曲です。
この曲、よく、情熱的な作品といわれる
ただ、この曲の情熱や劇的な部分は、外ではなく、
内に向かって音楽が響いていると思う。
ちょっと抽象的になったけど、
たとえば、最初の弦楽器だけの下降音階。
もちろん「劇的に」弾くと思うけど、
外面効果だけをねらって弾く人は、皆無だろう。
それは、この主題に応答する、ピアノの静かなフレーズからもあきらかだろう。

ただ、この曲、ちょっと音楽の流れは、ぎこちない。
ただそこが、結構人間くさいというか、フランクらしいというか、
逆に魅力になっている。

第1楽章の情熱や第2楽章の甘くない哀愁もいいけど
第3楽章は、いいなあ。
始まりは、独特の弦の早い音型で始まる。
その後の付点付きの主題がまた、変なんだなあ(笑)
そして、音楽の流れは、スムーズではないのだけど、
フランク独特の響きに、引き込まれていく。
途中の盛り上がりは、すごいし、
最後の終わり方も独特だ。

うーん、なにがいいのかなあ。
結局、フランクの響きがいいのかもしれない。

ピアノ五重奏曲には、シューマンやブラームス、そして、近代にいたる
まで、結構、どの作品も名作ぞろいかもしれない。
どの作品も特徴はあるし、すばらしい。

ただ、このフランクのピアノ五重奏曲は、
情熱ということと、いつ聴いても、新鮮に聞こえるということでは、
一番かもしれない。

私、古い録音だけど、
リヒテルがピアノ、ボロディン弦楽四重奏曲の演奏が好きなのです。
ちょっと、新しい演奏を聴いてみよっと。

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コメント 2

二条纏

お初コメント失礼いたします。
私も、フランクのピアノ五重奏大好きです。
ボロディンのCDも持ってます。

by 二条纏 (2009-09-04 11:11) 

みどりのこびとちゃん

二条纏さん、コメントありがとうございます。
ボロディン弦楽四重奏曲の演奏、いいですよね。

by みどりのこびとちゃん (2009-09-06 07:54) 

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