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ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

ヴァイオリン・ソナタの曲を、私は、いったい何曲知っているだろう?

これが、ピアノソナタなら、結構聴いていて、
ハイドン~モーツァルト~ベートーベン・・・・・ブーレーズ 等々
古典派、ロマン派、近代、現代、日本人 等々
有名、無名、珍曲をとわず、かなりの数のピアノソナタに対して
自分の思いを語ることができるかな(笑)

しかし、ヴァイオリンソナタとなると、
モーツァルトから数曲、ベートーベンの有名な2曲、ブラームス、
フランク、ルクー、プロコフィエフ、エルガー 等々
そんな程度で、
結構、自分の思いを書くことのできる曲が、少ないかな

なんでかなあ。
数が少ない訳でもないだろうし、
まあ、今まで、聴かなかった分、これからの楽しみが増えるというものだ。

で、今日もシューマンです。

このシューマン特集を書くにあたって、ナクソスミュージックライブラリを結構、活用して、
いろいろ聴いた。でも、、
たまには、シューマンのCDを買おうと思って、CD屋でも、何枚か買ったのです。

で、その中に、シューマン室内楽リサイタル(アルゲリッチとフレンズ)というCDがあって、
2枚組で、1800円だった。
ピアノ五重奏曲やピアノ四重奏曲をはじめ、チェロやホルンの室内楽もあって、ライブ録音ということで、
ちょっと買ったのですね。
いやいや、このCDいいです。
ちょっと、全体的に、情熱的すぎるという人もいるかもしれないけど、
私には、聴きごたえありましたね。

さて、そのCDの最後に収められている曲が、今日の音楽日記の曲。

今日の音楽日記は、シューマン作曲の【ヴァイオリン・ソナタ第2番】です。

シューマンは、ヴァイオリン・ソナタを3曲作曲している。
そして、CDの演奏のヴァイオリンソナタ第2番の演奏を聴いて、すごく、良かったのですよ。
(実は、この曲初めて聴きました。シューマンファンの方、すいません・・・)

以下は、私の感想ですが、ちょっと的はずれなとこがあるかもしれません。

第1楽章、
情熱を内に秘めた、なにか巨大なエネルギーが満ちた、ゆっくりした開始。
この開始は、すごい。
その後の展開は、テンポこそちがうけど、やはり、シューマンの力を感じる。
対象的な第2主題もとても気持ちいい。
この楽章は、休符の力がすごい。

第2楽章
スケルツォです。この楽章の音楽は、
この曲の中で、力の第1楽章と、祈りの第3楽章にはさまれているからいいのです。

第3楽章
変奏曲ですが、主題は、あるコラールからとられているらしい。
いやいや、最初のピッチカートの主題もとてもいいけど、
その後に続く変奏がいいのです。
終わりの方で、ヴァイオリンが主題を歌うところは、好きだなあ・・・

第4楽章
この楽章、最初聴いた時、結構、混乱しているなあ、と思ったけど、
時間がたつのを忘れて、聴いてしまった。
情熱と幻想が、次から次へとわいてくるような音楽です。

シューマンのヴァイオリンソナタ第2番は、クララも絶賛したとなっているけど、
結構、まとまりのない音楽かも知れない。
でも、しかし、この音楽は、聴き始めると、最後まで、引っ張って聴かせる魅力がある。
それが、なんだかは、わからないけど、
もうちょっと深く、聴いてみたい音楽です。

まあ、室内楽という聴くジャンルが広がったのは、とてもうれしいことですね。

シューマンは、室内楽がいいなあ。

次回からは、私がちょっと苦手なシューマンのピアノ曲です(笑)

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なるたる

ビンゴ、大当たりでした。

この曲も良いですよね。
力強さ、雄々しさ、躍動感、悲劇的要素、敬虔さなどが程よくミックスされていて決して飽きさせません。
これは傑作だと思います。

私は第1楽章と第3楽章が特に好き。
第1楽章は休符の力もそうですが、ピアノの伴奏形が曲にただならぬ推進力と緊迫感を与えています。非常に緊密な音楽です。

第3楽章の敬虔な祈りも良いなぁ。
このコラール主題には癒されます。
単純だけれど混じりけのない純粋な美しさは、切々と胸に迫ってきます。
特に第2変奏のヴァイオリンの朗々とした響きはどうしようもなく好き。
泣けてきます。
2年以上も前に古巣の掲示板に書き込んだこの曲の感想を読み返してみましたが、もう狂ったように訳の分らない文を書き込んでいましたw。

室内楽はもう一曲くらいあると思っていましたが、どうやら終わりですか。
残念ですね。

次はピアノ曲かぁ。
多分あの曲とあの曲は入るかなw。
by なるたる (2009-06-29 01:20) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさんの予想通りの曲ですね。
ただ、この曲、私は、CDで聴いて、これを書こうと思ったのです。
で、なるたるさんの過去の某掲示板を読んでいたら、
この曲、絶賛されていたので、
多分この曲なんだろうな、とは思っていました。

それは、おいといて、この曲、おっしゃるように、
いろいろな感情が、ミックスされています。
それだけに、演奏は、難しいなあと感じます。

さて、次回からピアノ曲に移りますが、
このへんで、変化球をなげないと、
いつも、予想通りでは、つまらないでしょう(笑)
でも、あの曲は、ちゃんと書きますよ???

by みどりのこびとちゃん (2009-06-29 23:44) 

なるたる

ここまで室内楽に興味を持たれ、聴く愉しみを体験されたのは素晴らしいことですね。
世界がぐっと拡がります。
シューマンの功徳でしょうか。
次は是非「室内楽の大家」、傑作ばかりのブラームスの未だ取上げていない室内楽の数々をご紹介いただけると嬉しいです。
by なるたる (2009-07-01 22:55) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
シューマンの室内楽のCDを買うとは、思ってもいなかったけど、
音楽の世界が、広がったのは、事実です。
まあ、まだ、室内楽の世界では、初心者なので、
これからが楽しみです。
ても、シューマンのピアノ曲もいろいろ聴いて、
いいなあなんて、思っている、節奏のない私です
by みどりのこびとちゃん (2009-07-01 23:27) 

なるたる

そうそこで、蕩けるように美しいリヒァルト・シュトラウスの「ヴァイオリン・ソナタ」ですよ。
by なるたる (2009-08-01 21:19) 

みどりのこびとちゃん

全然、感覚的には、違うけど、
美しいと言えば、バーバーのヴァイオリン協奏曲は、どうですかね
by みどりのこびとちゃん (2009-08-03 23:09) 

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