SSブログ

ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

さて、シューマンの室内楽曲です。
この音楽日記を最初から読んでいる人は、わかると思うけど、
シューマンの室内楽曲って、最近まで、全然聴いたことも無かったのです。
で、やっと、最近になって、シューマンの苦手意識もなくなり、
ちょこちょこと、室内楽も聴いては、いたのですが、
今回、このシューマン特集を書くにあたって、結構いろいろ聴きましたよ。
有名所は、だいたいの曲は、聴きましたね。

で、結論から言うと、

シューマンって、室内楽の曲になると、生き生きしているかも。です。
(あっ、音楽的根拠は、ないですよ。聴いた感じですから・・・)

そう、シューマンの管弦楽曲は、交響曲も含めて、
いいのだけど、ちと、シューマンの苦労が音楽からかいま見えるし、
ピアノ曲は、シューマンしか書けない曲がそろっているのだけど、
これまた、自由に音楽を書いているようには、感じられない。

ただ、シューマンの室内楽は、音が、のびのびしているし、
音の世界が、なんか、自由なんです。
で、聴いていて、とても、音楽に浸れるし、いいなあと素直に感じる音楽が、
いっぱいあると思うのです。

で、今日の音楽日記は、ピアノ五重奏か、ピアノ四重奏か、すごく迷ったのだけど、
(どちらも、すばらしいです。)
シューマンは、「四重奏曲は、五重奏曲より、効果的だ・・・」みたいなことを言ったみたいだし、(笑)

て、今日の音楽日記は、シューマン作曲の【ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47】です。

この曲、なにがいいって、曲の自然な流れがいいです。
第一楽章の静かな始まりの後、生き生きした音楽。
第二楽章の対位法的な動きのあるスケルツォ
そして、第三楽章の、
いやいや、シューマンにもこんなロマンティックな音楽があったんだと再認識させられる
すばらしいロマンの歌。(ここの音楽は、本当に絶品ですね)
第四楽章は、モーツァルトの「ジュピター」のフィナーレを誰もが思い浮かぶであろう、
すばらしいフィナーレ。
シューマンの対位法的な書法も、音楽と一体となって、洗練された力強さもある。

うーん、歳をとって、こういう音楽を聴いて、楽しめるようになったのは、幸せだ。

交響曲しか聴かないあなた、
ピアノ音楽しか聞かないあなた、
シューマンの【ピアノ四重奏曲】でも、たまには、聴いてみましよう。
お勧めです。
(しつこいけど、ピアノ五重奏曲もいいです。)

さて、いったいシューマン特集いつまで続くのか?
どうしたのか?
次回も、シューマンの室内楽です




nice!(1)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 6

なるたる

室内楽のトップは多分「ピアノ五重奏曲」か「ピアノ四重奏曲」と思っていましたが、正解でしたw。
しかも、7割の確率で「ピアノ五重奏曲」と踏んでいたのですが、これまた嬉しい誤算でした。

実は私、個人的には「ピアノ四重奏曲」が大好きなんです。
それはもう五重奏曲より何倍も好きw。
このことは古巣の掲示板でも公言していました。
世間的には五重奏曲の方がよりメジャーでファンも多いようですが…。

但し仰るように、四重奏曲は五重奏曲の完成の後に、五重奏曲の作曲の経験を十分盛り込んで作曲されただけあって、シューマン言うところの「会心の作」なんですね。
旋律はより美しく印象的で何よりロマンチックで鮮烈、音の響きや弦とピアノのハーモニー・構成なんかもより効果的で、それは素晴らしい曲だと個人的には思います。

特に好きなのが第3楽章と第4楽章。
第3楽章は実は古巣の掲示板で「濡れ場の音楽」と評して、顰蹙を買ったこともあります(賛成してくれた人も約1名ほどおりました)w。
だって本当にそんな感じがしませんか?
親密で湿っていて、絡め取られるような色気を感じます。
大昔のこと、日活ロマンポルノのある映画の濡れ場のシーンで流れていたのは紛れもないこの曲でしたよ(これホントです)。

第4楽章は力強く、華麗で推進力に満ち溢れた、これもまた素晴らしい音楽ですね。
シューマンの音楽上のスタミナを物語る、興奮に満ちたワクワクする音楽なのですが…。
実は、「ピアノ三重奏曲第1番」のフィナーレの方がもっと好きw。
これは本当に、掛値なしに素晴らしい。
いつの間にか、「ピアノ四重奏曲」のフィナーレの代わりにこの「ピアノ三重奏曲」のフィナーレを持って来て、脳内で聴く癖がついてしまいました。
これがまたホントにピタっと合うんですよ。
まるで最初から誂えたみたいにね。
みどりのこびとさんも一度試されてみてはいかが。

次なる室内楽はあの曲であることを期待しつつ…。
by なるたる (2009-06-24 21:45) 

みどりのこびとちゃん

私も、ピアノ四重奏曲の方が、ちょっとだけ好きかな(笑)
この曲の3楽章は、ロマンがあふれるすばらしい音楽ですよね
ちょっと、甘過ぎの旋律かもしれないけど・・・

シューマンの室内楽いいです。
結構、有名な曲は、聴きました。
なるたるさんが、期待する曲って、なんだろう?
古巣の掲示板で探してみたりして(笑)

でもね、もう次書く曲、決めているのですよ

by みどりのこびとちゃん (2009-06-25 23:38) 

なるたる

日活ロマンポルノの記述に、男性としてもっと反応してもらえると思っていたのに、見事肩透かしを食らわされましたw。
でも、これ本当に古巣の掲示板に書き込みましたよ。
興味があればご覧ください。
実は、「あそびの掲示板」でも、かつて同様の書き込みを入れて、ある程度管理人さんの同意を得ておりますw。
私にとって、この第3楽章はまずはエロティックな楽章なのです。

>なるたるさんが、期待する曲って、なんだろう?

これはズバリ古巣の掲示板をご覧ください。
そんなことをしなくても、十中八九は、あの曲だと思っています。
但し、何の確証もない空手形ですw
違ってたら、平身低頭いたします。

ピアノ三重奏曲第1番も、妖しい魅力を湛えた傑作だと思います、第1楽章は狂気の淵にいます。
3・4楽章は出色の出来栄えです。

その他、「アンダンテと変奏曲 OP46」のオリジナル室内楽版も実に素晴らしい曲です。
これは後に、編成の異常なことから二台のピアノ版に改悪(?)されてしまった曲ですが、元々のピアノ2、チェロ2、ホルン1と言う編成で聴く方が遥かに感動的です。
主題のロマンティックなことと言ったらありません。
特に第8変奏の後半(かな?)、主題が復帰する直前のピアノの刻み込むようなリズムの伴奏による旋律の躍動感を、私はこよなく愛します。
あぁ、シューマンですw。
by なるたる (2009-06-26 21:09) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、反応しなくて、申しわけないです(笑)
しかし、この音楽を選曲した監督?には、拍手ですかね・・・

さて、次回のシューマンの曲アップしました
期待通りかなあ???


by みどりのこびとちゃん (2009-06-27 00:56) 

Halumi

はじめまして。
シューマンの室内楽、いいですね!

>ここの音楽は、本当に絶品ですね
ほんとうに。
シューマンが生涯で最高に幸せだった時の曲と思います。
by Halumi (2009-07-14 00:34) 

みどりのこびとちゃん

Halumi さん、コメントありがとうございます。

私は、シューマンは、管弦楽曲、ピアノ曲、声楽曲よりも、
室内楽がすごくいいなあ・・・
と思っている今日このごろです。

by みどりのこびとちゃん (2009-07-14 21:22) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。