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交響曲 第3番【ライン】(シューマン) [シューマン(ロベルト)]

さて、いよいよ、お待ちかね(って、誰が待っていたのだろう?)
シューマン特集の始まりです。
でも何曲続くかなあ・・・・
今回も、いきあたりばったりに曲を紹介していこう。

シューマンという作曲家、実は、私、苦手でした。
確かに、ピアノ協奏曲イ短調など、クラシックの聴き始めから、
大好きな曲もあったのだけど、
リズムの繰り返しや、音楽の頂点の不確かさ、構成もがっちりでなさそう、等々
シューマンの音楽に、なんとなく苦手意識があったのです。
で、最近、とみに、苦手意識がなくなってきたのです。

それは、【楽園とペリ】という曲を知ってからかもしれない。
過去記事はこちら

そう、シューマンは、ロマン派の音楽家なのだ。
決して中途半端な作曲家ではない。
音楽の下には、ドラマがある
なんて、当たり前のことを再認識したのです。

で、シューマン特集の第1弾は、交響曲です。
シューマンは、交響曲を4曲作曲している。
昔から、フルトヴェングラー指揮の交響曲第4番は、聴いていたけど、
NHKのN響アワーのオープニングに使用されている
第3番の交響曲【ライン】を書いてみよう。

曲は、5楽章からなっている。

第1楽章
 この出だし、気分爽快です。
 でも拍子をちゃんととるのは、難しいですよ。
 (3拍子なのに2拍子に聞こえる、シューマンの得意技)

第2楽章
 スケルツォというより、村の民謡や祭りのイメージかな
 素朴な音楽の展開が、なかなか面白い

第3楽章
 うーん、この楽章が一番、シューマンぽいかな
 落ち着いた雰囲気の中、美しい音楽が流れていく

第4楽章
 堂々とした、おごそかな音楽。
 音楽とは、関係ないけど
 これをこの長さで、この楽章にもってくるのは、勇気いっただろうなあ
 この楽章があるから、この第3交響曲全体がひきしまるのかも

第5楽章
 明るく楽しい音楽。でも、ちゃんと書かれているし、終曲としては、
 とてもいい。
 この第3交響曲をしめるには、この音楽がぴったりだ。


シューマンの交響曲は、管弦楽法が、未熟とか下手とか言われる。
うーん、部分的にはそうかもしれないけど、
あんまり、シューマンの音楽を聴くときには、考えない方がいいんじやあないかなあ。
それよりも、純粋な交響曲として聴くより、イメージをもった交響詩のような感じで聴きたいなあ。

シューマンの交響曲は、ロマン派そのものだ。
構成より、情熱があふれて先に行っているかもしれない。
そこが、いいとこだし、でもとっつきにくいとこかもしれない。

【ライン】という標題は、シューマンがつけたものではないらしい。
でも、この標題、私のイメージとぴったりだなあ

とはいうものの、この曲、実際に演奏をまとめるは、すごく難しい気がする。
自分が指揮者になったつもりで、スコアを見て考えると、
いやいや、この曲は、一筋縄ではいかないですね

さて、シューマン特集の第1弾は、交響曲でした。
とは言っても、交響曲という分野は、シューマンの得意分野ではないかもしれない
ということで、
次回をお楽しみに・・・

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コメント 9

Robert

お久しぶりで。シューマンの交響曲で一番最初に魅せられたのはこの「ライン」です。クレンペラーの演奏でした。特に厳かな第4楽章から弾むように始まる5楽章のところが好きですね。シューマンの交響曲はオーケストレーションがどうの、「音が響かない」などと言われますが、みんないい味ですよね。そりゃチャイコフスキー、ベルリオーズ、ブラームスなどを聴いた後だと、響きの壮麗さでは負けますが・・・奇数番の第一とこの「ライン」に比べると偶数番の第2、第4は幻想曲的ですね。演奏するのはみんな難しそうですね。
by Robert (2009-06-14 22:42) 

なるたる

シューマンおたくと自他ともに認める私ですが、実はシューマンの交響曲はあまりピンと来ないんですよ。
原因はやはり、オーケストレーションの稚拙さです。
べったりと響きが一様で、墨絵のような単調さ。
色彩感に乏しく、多彩な音色なんか薬にしたくてもない。
シューマン自身は交響曲作曲家としての名声を切望していたようですが、そして第1番の好評にも関わらず、やはりシューマンの交響曲はどこか出来損ないで本来の彼の持ち味にはそぐわない。
ロマン派の交響曲として、二線級の印象は拭えません。
無理をしているな、と言うイメージがあるんですね…。

と言うようなことを言っては見も蓋もないんで、ライン行きますw。
私、個人的には2・1・3・4番の順かなぁ。
ラインは何といっても出だしの第1楽章の変拍子。
例のヘミオラのリズムには参りました。
旋律線の掴みにくい、捻くれたリズムで、まぁシューマンにはこの手の変拍子が至るところにみられますが、とにかく変わっている。
でも決して不自然ではないんですけどね。
五楽章もあると言うのも、意表をついて面白い。
この曲は、仰るように交響詩として聴いたほうが良いのかもしれない。

曲に愛情のない場合のコメントは、このようにそっけないですw。
by なるたる (2009-06-14 23:49) 

なるたる

最近、凝っているのが劇付随音楽の「マンフレッド」(全曲版)です。
序曲は有名だけど、全曲版を聴いた人はあまりいません。
歌と合唱と管弦楽とセリフのある、なかなか面白い曲です。
by なるたる (2009-06-15 00:09) 

みどりのこびとちゃん

Robert さんコメントありがとうございます。
シューマンの交響曲は、確かに響かないけど、
味は、あると思います。
演奏というより、演奏をまとめるのが、大変そうな曲ですね
by みどりのこびとちゃん (2009-06-15 23:29) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、愛情のないコメント?ありがとうございます(笑)
まあ、交響曲という分野は、シューマンは、?という意見は、
わかります。
でも、そこがシューマンらしい味かもしれません。

まあ、この特集、室内楽ね声楽曲と続く予定なので、
最後まで、おつきあいを・・・

で、ラインに限らず、シューマンの管弦楽曲は、すべて
交響詩で聴く方がいいのではないかと、思っている私・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-06-15 23:36) 

Robert

久しぶりに聴きたくなって、クレンペラーのLPを掘り出してきました。今週末に聴きます。次は声楽曲へとつづくのですね。そりゃ大変ですね(笑)。楽しみにしています。シューマンの声楽曲はCD/LPで聴ける曲の大半は聴いたと思っているのですが・・・こびとさんのことですからきっと知らない曲がでてくるのかな?
by Robert (2009-06-16 00:31) 

みどりのこびとちゃん

クレンペラーのLPですか・・・それは、良さそうです。
週末が楽しみですね

シューマンをまともにいろいろ聴いたのは、最近なので、
そんなに無名の曲は、出てきませんよ・・・多分(笑)
by みどりのこびとちゃん (2009-06-17 00:21) 

なるたる

実はね、シューマンの交響曲は作品番号の付いた4曲以外に、「ツヴィッカウ」と言う名前の未完の作品もあるんですよ。
前から聴こう聴こうと心の片隅では思いながら、未だに聴けず終いになっている曲でね。
でも何か聴くのが怖いような、聴いたら失望して後悔するかもしれない懼れがあるもんで、…なかなか聴く勇気が湧きませんw。
簡単に手に入るんですがね…。

by なるたる (2009-09-25 20:29) 

みどりのこびとちゃん

ツヴィッカウ???
そうですね、私も残念ながら聞いていません。
シューマン特集の時に、シューマンは、聴きすぎましたが
シューマンの室内楽はいいです。
交響曲は、ちょっとまだ苦手な私・・・

演奏会が終わるまでは、なかなか、新しい曲を聴いて、
音楽日記に書くということは、ないような気が・・
by みどりのこびとちゃん (2009-09-27 00:07) 

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