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オーボエと管弦楽の為の【花時計】(フランセ) [フランセ]

ショパン・リスト・と書いてきたので、当然、次は、シューマンあたりだったのだけど、
ちょっと、別の曲を書いてみよう。
(この曲、前々から、実は、書こうと思っていた曲なのですが・・・)

さて、先日、ちょっと披露宴に出席したのだけど、
隣に座った女性と、「あじさい」の話になった。

さて、みなさんは、あじさい花の色は、なんで、いろいろあるか知っていますか?
ざっくり、
「土が、酸性なら青。アルカリ性なら赤」
と言われているけど、ネットで調べると、それだけの要因ではないみたいですね。
(白だってありますしね)
詳しくは、ネットで調べてもらえば、いろいろ書いてあるのだけど、
結構、専門的になって、よくわからないぞ(笑)
まあ、専門的なことは、わからないけど、「あじさい」の色は、不思議だ。

で、そんなことを話していたら、
「花時計」のことを思い出した。

皆さんは、「花時計」というと、なにを思い出しますか?
多分、公園とかにある、花に囲まれた大きな時計を思い出すと思うのですが、
実は、違う「花時計」もあるのです。

それは、リンネという人が考えた、花による時計です。
どういうことかというと、
花の種類によっては、
花が咲く時刻(真夜中とか、朝の6時とか・・・)が決まっている。
それを利用して、
花を順番に植えて、花が咲くのを見て、時刻を知るという、
とてもロマンティックな時計のことです。
(うーん、これは、すごい。実際にあったら是非見てみたいものだ)

で、これをイメージし、曲にしたのが、今日の音楽日記の曲
フランセ作曲の「オーボエと管弦楽の為の【花時計】」という曲です。

かなり昔のことですが、、
私、「二十世紀音楽の楽しみ(知られざる名曲を求めて)」という本を読んだのです。
そこでは、フランセのクラリネット協奏曲が紹介されているのだけど、
その中で同じ作曲者のオーボエの曲の「花時計」が素晴らしいと、べた褒めだったので、
一回聴いてみたいなあ、とずっと思っていたのです。

で、何年か前からナクソスミュージックライブラリーで、クラシックの曲を
いろいろ聴くようになって、
この曲があったので、聴いてみたのですが、
いっぺんで、好きになった曲です。
もう、洒落た音楽で、その音楽が、またオーボエのような木管楽器にあってるんだなあ。

さて、フランセという作曲家は、1912年生まれのフランスの作曲家で、
いろいろな曲を書いていますが、難解な現代音楽ではなく、
洒落た、面白い音楽が多いと思う。
(もちろん、私、全部は聴いていません。
でも、2曲のピアノ協奏曲や、交響曲なんて、楽しいですよ)
プーランクの音楽に似ているかなあ・・・・

「オーボエと管弦楽の為の【花時計】」という曲ですが、
全部で7つの楽章からなっていて、それぞれ2分程度の小品で、続けて演奏されます。
で、花時計に使われる、花の名前が、それぞれ使われています


第1曲(午前3時)ヘビイチゴ
     西部の荒野をイメージするような牧歌的な音楽。オーボエの叙情性がすばらしい

第2曲(午前5時)カタナンセ(キク科)
     こういう洒落た雰囲気、リズムがはねてて、すごく好きです。

第3曲(午前10時)アザミ
     けだるいリズムをバックに、息の長い旋律がオーボエで歌われる

第4曲(正午)ジャスミン
     ピッチカートのリズムにのせて、またまた洒落た旋律が、変奏されていく。

第5曲(午後5時)ベラドンナ
     幻想的なゆっくりした美しい旋律

第6曲(午後7時)ゼラニウム
     妖精の踊りのようなかわいらしい曲。こういう変な曲、大好き

第7曲(午後9時)ナデシコ
     終曲にふさわしく、華やいだ、喜びにあふれた曲

そう、もうオーボエが、活躍して、それはそれは、花の世界に入り込んだような雰囲気です。
音楽に、がっしりした構成を求める人には、むかないかもしれない。
でも、時には、洒落た音楽を聴くのも、すごく楽しいです。

ちょっと粋な雰囲気に浸りたい時には、絶対お勧めの一曲です。

今日は、そんな曲の紹介です。

しかし、【花時計】実際に作った人いるのかなあ?
うまくいくのかなあ?


nice!(1)  コメント(9) 
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なるたる

あじさいの花には、毒があるそうです。
フランセのことは全然知りませんので、コメント控えます。
by なるたる (2009-06-09 23:13) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
あじさいの葉に毒があるらしいのですが、
その原因となる毒がなんなのかは、
現代でも、あまり明確でないみたいですね。
いやいや、不思議な花です。

で、なるたるさんは、フランセのようなフランスの作曲家には、
興味ないと思いますが、たまには、いかがですか?
(とは書いたものの、やはり、合わないだろうなあ(笑))

さてさて、次回から、いよいよ【シューマン特集】を始めようかと・・・
本当は、もうちょっと、書く曲を決めて、書き始めたかったのですが、
まあ、いいか、
でたとこ勝負の選曲で、いきあたりばったりで、
なんとかなるでしょう(笑)
なので、いったい、何曲続くことか・・・


by みどりのこびとちゃん (2009-06-10 00:34) 

なるたる

花ではなく、葉でしたか。

いよいよ【シューマン特集】ですか。
今まで取上げていない曲と言うと、あれと、あれと、…あれも入るのかな。
おっと、あれと、あれもあるなw…。
ぐふふっ、愉しみです。
by なるたる (2009-06-10 02:56) 

golf130

おお!「花時計」ですね。
このフランセの曲、とても素敵な曲だと読んで、CD欲しいと思いつつ未聴のずっと憧れの作品です。
やはり魅力的な音楽の様ですね。今度是非聴いてみたいと思います。
by golf130 (2009-06-13 14:56) 

みどりのこびとちゃん

golf130さん、コメントありがとうございます。
「花時計」とても素敵な音楽ですよ。
是非聴いてください。
ナクソスミュージックライブラリーで、1曲30秒だけですが、
試聴でき、雰囲気は、わかりますよ
(でも、全曲聴いてもらいたいなあ・・・)
是非・・
by みどりのこびとちゃん (2009-06-14 22:26) 

Tommy

ちょっと遅れましたが ワオー! って感じです。
久しぶりにおジャマしたら、オーボエの曲が!
しかもフランセの曲とは、目からウロコです。
来月フランス物を録音したCDを出すんですが、フランセは思い浮かびませんでした。
「軽めのシャレた曲でいいなぁ」と思っていたことすら忘れてました。
学生の時に、この曲同級生が試験で吹いてたんですよ。
「一年前にコメント書けばよかった」ってちょっと思ってます。
by Tommy (2009-06-15 11:04) 

みどりのこびとちゃん

Tommy さん、コメントありがとうございます。
この曲、いい曲なのに録音にあまり、恵まれていないと思うので、
CDに是非、録音してもらいたかったです(残念)

【花時計】とかのタイトルにしたら売れそうだし(笑)

いつか、ステージで、おしゃれに演奏してくださいね
by みどりのこびとちゃん (2009-06-15 23:43) 

AS

おはようございます。フランセの「花時計」はワタクシも好きな作品です。明らかにオーボエと管弦楽のための協奏曲なのに,このような愛らしい名前をつけたフランセのセンスは素晴らしいですね。
この作品の委嘱者であり初演者でもあるジョン・デ・ランシーが演奏したCDを持っていますが,艶のあるまろやかなオーボエの音が素敵です。もっと演奏されて良い作品だと思います。
プーランクの作風と似ているようでそうではないフランセ独特の音の世界につい引き込まれてしまいます。
by AS (2010-11-28 11:24) 

みどりのこびとちゃん

ASさん、フランセの花時計にコメントありがとうございます。
そう、フランセは、確かにプーランクに似ているけど、
やはり、違います。
フランセ、時々、聴きたくなって、聴いてみると、
その時の気分にいつもちょうどよくて、幸せになれる作曲家です。
でも、マイナーな作曲家の一人ですよね(笑)
by みどりのこびとちゃん (2010-11-29 00:06) 

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