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パガニーニによる大練習曲より第6番【主題と変奏】(リスト) [リスト]

ショパンの練習曲を続けて2曲、書いたけど、
最近、ピアノ曲を昔ほど、聴かなくなってきた。
まあ、理由は、いろいろあるのかもしれないけど、
一番の理由は、室内楽とか、声楽曲とか、聴くジャンルが、
増えたせいかもしれない。
しかし、たまに聴くと、ピアノ曲には、やはり、
ピアノでしか、味わえない魅力がある。

えっ、なんの考えもなく、そんな風に書いたけど、
ピアノ曲(または、ピアノ演奏)の魅力って、なんだろう?

一人で、低音から高音まで、旋律と伴奏と対旋律等々、
すべて、演奏できることだろうか?
弱音から強音まで、ダイナミックレンジが大きいことだろうか?
演奏家の解釈が、極端にでることだろうか?
グランドピアノと向かう姿、腕を動かす動作のかっこよさだろうか?

うーん、でも、ピアノには、
よく言われる欠点だってあるぞ、
例えば、音色が他の楽器に比べて、変化がないとか、
音をいったん出すと、減衰する一方だとか、

ある人は、ピアノは、人間と一体化する楽器というより、対決の楽器だとか・・・
(これ、なんとなくわかる気がします ハイ)

ははは、でも、こんなこと考えても、無駄だと思いますね。

どんな楽器でも、その楽器の作曲や演奏において、
なにかを表現したい、とか、こんなことをしたい、とか、
内側にでも、外側にでも、発する強い意志があれば、魅力は、ありますよね。
作曲や演奏においては、強い意志が必要なことは、多いんじゃあないのかなあ・・・
(まあ、作曲や演奏じやあなくてもですけど(笑))

で、いつものように、なにを書いているか、
よくわからなくなってきたので、曲の紹介に移りましょう。

今日の曲は、久々にフランツ・リストのピアノ曲です。

で、リストです。
この作曲家、私、好きです。
そして、作品は、傑作もあれば、駄作もあると思います。
ピアノの魔術師とか、魔神とか言われるけど、
でも、なんか、作品が、人間的なんだなあ。
決して、音楽の神髄ということでないけど、
無視できない存在ですね。

昔のこの音楽日記で、書いたけど、
推理小説作家に、カーという人がいます。
すごく、こけおどし風の文体だし、
駄作も多いのだけど、傑作もある。
私、この人のファンでもあります。
そんな感じかもしれない(ははは、わからんですよね)

さてさて、今日は、リストが作曲した
【パガニーニによる大練習曲】より第6曲の主題と変奏です。

この曲、もちろん、有名なパガニーニが作曲した、
無伴奏ヴァイオリンのたの奇想曲 第24番の曲に基づいているのだけど、
この主題をもとに、作曲した人は、ブラームス・ラフマニノフの超有名な曲から、
現代の無為な曲まで、すごく多い。
楽器もいろいろだ。
(実は、私も、ちょっと遊びで、この主題を基に曲を作ったことがあります。
 でも、なんか、イメージが限界でしたけど(笑))

リストの曲に話をもどそう。
リストの【パガニーニによる大練習曲】より第6曲の主題と変奏は、
ほぼ原曲のヴァイオリン曲をピアノに編曲したものになっている。

しかしですね、そこには、ピアノへの深い愛情と、
ピアノ音楽への強い意志と、
ピアノ技巧への挑戦などが、詰まっていて、
聞く人、弾く人に、あたかも、原曲がピアノであったようなイメージをさせる。

普通、編曲ものというと、原曲との比較という視点で、聞かれる場合も多いけど、
これは、違うなあ。

完全なピアノ音楽として、再構築されている。

まあ、ただ、技巧的な部分に耳や目がいってしまうけど、
それはそれで、いいでしょう。

現代のピアノ曲に比べると、ピアノ書法は、ちょっと単純かもしれない。
しかし、音楽に浸るというより、
リストが、ピアノの前に座り、
最初の主題をかっこよく、意気揚々と弾きはじめ、
第1変奏から第10変奏まで、
ヴァイオリンの技巧か、ピアノの技巧か
いったいなんだろうと思っている感に、
最後には、主題が、左右の大きなアルペジォの中で、響き渡り
雄大な音の洪水で、おやおやと思っているうちに、
うちのめされて、曲が終わる。

そんな感覚で、聞くのもいいかな。

技巧的なピアニストの演奏で、聴きたいな。

今日は、ちょっと支離滅裂な文章かな。
ま、いいか・・・




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コメント 2

ayu15

はじめまして。パガニーニさんはくすぐるのかブラームスさん・シマノフスキーさんらが変奏曲とか書いているそうですね。

うちは3番はついこの前まで2人でひいてると思ってました。
だって伴奏とトリル?とメロディーでどうきいても3本は手がいるとしか思えなかったので。
by ayu15 (2009-06-04 23:22) 

みどりのこびとちゃん

ayu15 さん、コメントありがとうございます。
そうなんですよ、このパガニーニの主題は、
なんか、引き込まれる主題ですよね。
でも、変奏曲となるとなかなか難しい。
ちょっと無名ですが、ブラッヒャーの管弦楽のための変奏曲
なんて、おもしろいですよ。


by みどりのこびとちゃん (2009-06-05 23:49) 

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