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ピアノ協奏曲 第4番 ハ短調(サンサーンス) [サンサーンス]

さて、ブラームス特集が一段落したので、
しばらくは、いつものように気まぐれに曲を紹介していこう。

で、ブラームスとは、音楽の向きが、正反対かな・・・
フランスの作曲家サンサーンスのピアノ協奏曲を書いてみよう。

サンサーンスは、ピアノの名手で、ピアノ協奏曲を5曲書いている。
以前、この音楽日記でも、第5番【エジプト風】を書いた。
私は、5曲すべて、好きな音楽なのですが、
今日の音楽日記は、サンサーンス作曲 ピアノ協奏曲 第4番です。

サンサーンスというと、
動物の謝肉祭でのパロディや、交響曲第3番のオルガンの壮麗な響きなど、
どちらかというと、軽い感じの作曲家に見られているかもしれない。
確かに、大抵の曲は、渋くはないし、人生を深く考えるタイプの音楽ではないけど、
決して、浅い音楽ではなく、
なかなか、音楽は、理知的にできているし、
それでもって、モーツァルト的な天才的な感覚もある。

ピアノ協奏曲 第4番は、どうだろう?
この曲、構成上は、いくつかのモチーフをいろいろな形で、だしている。
そのため、聴きやすくて、まとまりがあって、30分程度の曲なのに、
結構、短く聞こえる。

始まりは、休符が間に入る、ため息のようなモチーフで始まる。
(ブラームスが同じ、旋律を使ったら、渋くなりそうだなあ(笑))
その後、ピアノが結構活躍する音楽なのだけど、
管弦楽の音色もなかなか、いい。

この曲の一番の聞き所?は、なんといっても、
アレグロの部分で、ピアノが、単音のフォルテで、演奏する主題だろう
一歩間違えれば、子供が考えた単純な旋律になってしまう。
そこは、そこ、天才肌のサンサーンスなんですね。
ピアノで、単音で弾かせるのが、にくいです。
そして、その後、華麗なパッセージで、この音楽と旋律のとりこにさせる。
この展開は、ほんと、すばらしいです。
曲は、サンサーンスの思うつぼの展開になっていき、
華麗に、華やかに、終わる。

うーん、結構、幸せな音楽だな。
音楽の楽しみがつまっている。

しかし、この主題(ドドーミレードファーミレミド・・・)で
ピアノ協奏曲を一曲作曲してしまうのだから、
サンサーンスは、よっぽど、才能があったのかも・・・

まあ、せっかく、WBCで、日本が勝ったのだから、
今日は、こんな音楽でも聞いて、幸せな気分にひたりましょう。

サンサーンスのピアノ協奏曲って、あんまり、人気ないのかなあ・・・
日本人に会わないのかなあ

あっ、サンサーンスで書きたい曲があった。
次回も、サンサーンスです。ハイ

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コメント 7

なるたる

前にも書いたけど、この曲と第2番が好きです。

>この曲の一番の聞き所?は、なんといっても、アレグロの部分で、ピアノが、単音のフォルテで、演奏する主題だろう。
一歩間違えれば、子供が考えた単純な旋律になってしまう。

この一歩間違えないところが、サン=サーンスのサン=サーンスたる所以なのかと…。
この部分はとても素晴らしいです。
単純なんだけど、心に残るんですよね。

ところで、「あっ、サンサーンスで書きたい曲があった」と言うコメントは非常に気になりますねw。
私のお奨めのあの曲ではないと思いますが…。

by なるたる (2009-03-27 22:37) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
私も、ピアノ協奏曲2番は、いいと思いますよ。
でも、4番と5番の方が好きかなあ・・・

す、すいません、「大洪水」ではないです。
ただ、この曲、そのうち、書きますので、ゆっくりまっていて下さい
実は、この曲の前奏曲は、以前から知っていましたが、
すっかり、忘れていました。・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-03-28 22:25) 

なるたる

>実は、この曲の前奏曲は、以前から知っていましたが、
すっかり、忘れていました。・・・

そうなんですか。
実はこの曲の前奏曲は割りと有名で、知る人も多いんですよ。
全曲聴いたことのある人は少ないですけどね。
by なるたる (2009-03-29 16:30) 

なるたる

「あそびの音楽館」にピアノ協奏曲第4番全曲がupされました。
by なるたる (2012-02-16 21:47) 

みどりのこびとちゃん

まだ、聴いていないけど、
フォーレが編曲したものだそうですね
興味あります
by みどりのこびとちゃん (2012-02-18 10:17) 

タカノカズヒロ

サンサーンスという作曲家を初見したとき、「もしピアノ協奏曲を聴いていたのなら、どんな印象を持っていたのだろうか?」と思いました。

「動物」や「オルガン」が初級ならば、協奏曲は中級者向き。しかしクラシック音楽ファン全体からすると、まだ定着はないようで残念ですが。

この作品、中身の構成の完璧性、作品の完成度の充実さは去ることながら、作曲者自身がピアノで初演したという事実がまた凄い。

恐らくリストと対等に肩を並べられる腕を持つ作曲家だと思います。しかも苦戦することなく、サラと余裕で弾きこなし、フランス風のウィットやエスプリも織り交ぜながら、循環形式やら、変奏形式など、いろいろやっているので、これまた凄い。

サンサーンスのピアノ協奏曲は甲乙付け難い。

最後の部分など元となる動機は単純で、素人小学生がハ長調で作曲してもおかしくない。これを見事に一流の作曲家と最高の技巧で作り上げたから凄い。

by タカノカズヒロ (2013-10-04 23:13) 

みどりのこびとちゃん

タカノカズヒロさん、コメントありがとうございます。
サンサーンスのピアノ協奏曲、もっともっと、演奏されても
おかしくないですよね。
私は、第5番が一番好きですが、
他の4曲も、すばらしいです。
by みどりのこびとちゃん (2013-10-06 00:38) 

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