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ヴァイオリン ソナタ 第1番【雨の歌】(ブラームス) [ブラームス]

いつまで続く、ブラームス・・・・(笑)

突然ですが、クラシック音楽のファンの中には、
NHK教育テレビのN響アワーを見ている人は、多いかもしれない。
司会は、池辺普一郎。
バリバリのクラシック音楽の作曲家だ。
まあ、オジサン?のダジャレには、好き嫌いあるかもしれないが、
この人の書いた本の中に、
「モーツァルトの音符達」とか
「ブラームスの音符達」というシリーズがある。
音符と譜面が多いので、苦手な人もいるかもしれないけど、
これがなかなか、おもしろい。
独断と偏見ではなく、譜面の音符から、イメージを膨らませていく感じで書いている。

その「ブラームスの音符達」という本で、最初に紹介しているのが、
ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番なのです。

今日の音楽日記は、ブラームス作曲のヴァイオリン・ソナタ第1番【雨の歌】です。

この曲の第3楽章に、ブラームスの歌曲【雨の歌】を主題として、
使用していることから、この名前で呼ばれ、
さらに、この主題の動機は、最初の楽章とも、関連している。

まあ、これについては、いろいろ書かれているので、
これ以上書かない。

池辺普一郎の本にも書いてあったけど、
私が最も、気に入っているのは、このソナタの冒頭の部分だ。
この曲、4/6なのだが、
ピアノは、付点2分音符の和音を、伴奏として弾いていく。

すばらしいのは、その上で演奏される旋律だ。

休符がいたるとこにあるので、
普通に弾くと、結構、ぎくしゃくするはずなのに、
言葉をしやべるような呼吸で、演奏すると、あら不思議、
なんともいえない味がある、とても美しい、そして自然な歌がそこにある。

例えば、ベートーベンのヴァイオリンソナタ【春】の主題も、自然なのだけど、
それと対極の旋律なのに、とても、自然だ。

この冒頭の旋律もいいのだけど、
その後、出てくる旋律も、いいんだなあ・・・
鼻歌に最適だ。

この曲は、歌曲【雨の歌】の旋律が、すべての楽章と関連していて、
どの楽章とも、結びついていると言われるけど、
私は、なんといっても、第1楽章が好きな曲です。

さて、次回も 当然、ブラームス えっ、いつまで・・・



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コメント 4

なるたる

もしかして、みどりのこびとさん、最近突然ブラームスの室内楽に目覚めたのではないか、と思うような充実ぶりではありますね。
とても輝いています。
まあ、何にしてもお仲間が増えることはとても頼もしいw。

この曲は実はブラームスの室内楽の中でも、ベストに挙げられる頻度の非常に高い曲なのですね。
何と言っても、旋律が息をするように自然で無理がない。
とても素直な調べなのですが、心に淑やかに、秘めやかに響いてくる。
この伸びやかさ、しなやかさ、若々しさ、瑞々しさはちょっと比類がありません。
実に珠玉のような曲なのですね。
多分ね、ブラームスの「叙情」の最も根源的なエッセンスを凝縮したような曲なんですよ、この「雨の歌」は…。
だから、最もブラームスらしい曲であることに異存はございません(きっぱり)。
元歌となった歌曲の「雨の歌」も実に素晴らしい、特にその歌詞がね。
もうね、ジーンときます、是非一度お聴きになってみてください。

でも私の一番好きなのは、前にも書いた第2番なんだなぁ…。
これは、瑞々しさでは第1番に道を譲るけど、ロマン的情緒でははるかに爛熟している。
まことに美しい曲ではあります。
まぁ、この辺はおいおいとねw。

ところで、池辺普一郎の「ブラームスの音符達」、私も持ってますよ。
なんかこの人のアプローチは面白いですね、通り一遍の解説ではない。
言ってることは必ずしも納得出来ないけど、曲の構造・骨組みと言うか、隠された本質に対する理解が深まります。

おまけにこの本では、私のリクエストしている曲の一つにも触れていますね。
あの声楽曲ですねw。

ピアノ三重奏曲・四重奏曲・クラリネットソナタ・クラリネット三重奏曲・ホルン三重奏曲・弦楽五重奏曲などに触れていただける機会があることを、愉しみに待っておりますw。

by なるたる (2009-03-12 22:05) 

みどりのこびとちゃん

うーん、突然、ブラームスに目覚めた訳ではないのです。
多分、ブラームスは、元々、私、好きです。
室内楽は、最近になって、聴いて、素晴らしい
と感じています。
ということは、最近、目覚めたということか(笑)
とても、うれしいですね
by みどりのこびとちゃん (2009-03-14 00:58) 

Robert

おひさしぶりで。このバイオリンソナタ1番はとても良いですね。疲れた時に冒頭の旋律を聞くとほっとします。池辺晋一郎の本も読んでいますよ。ブラームスは若いころからずっと好きですね。大学生時代になにか閉鎖的な研究室生活に少しいやになって書いた日記に「大学は描いていたイメージと違う。早く卒業してブラームスでも聴いていたい」などと書いてありました。当時はまだこの曲を知らず、ピアノ協奏曲やシンフォニーを聴いていました。バッハやベートーヴェン、モーツアルトの偉大さは別格と思いますが、ブラームスはもう少し親しみを感じます。聞き出すと次々に聴きたくなるお気持ちはよくわかります。
by Robert (2009-03-14 11:02) 

みどりのこびとちゃん

Robertさん、お久しぶりです。
このヴァイオリンソナタいいですよね。
この歳になって、良さがわかってきました。

ブラームスの曲には、魔力がありそうで、
最近、ブラームスばかり聴いています。
ほんと、次々、聴きたくなってきるので、不思議です。
by みどりのこびとちゃん (2009-03-15 09:08) 

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