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弦楽四重奏曲 第2番 (ブラームス) [ブラームス]

さて、先日、仕事で青森まで、出かけた。
まあ、以前なら、飛行機でもよかったのだが、
最近の会社の経費節減のおり、
新幹線と特急を乗り継いでの日帰り出張だ。
電車に乗っている時間は、家からだと片道4時間30分。
往復で、実に、9時間も電車の席に座っているのだ。
さて、その間、なにをするか?
  ・寝る(まあ、これが基本ですね)
  ・ノートパソコンで仕事の資料作り(出来ればしたくないのだが(笑))
  ・本を読む(最近、推理小説ばっかりです)
  ・音楽を聞く(私のデジタルオーディオは、古いです。ipodが欲しい。)
  ・譜面を書く(結構、まわりの目が気になります)
    等々・・・

で、最近、私のデジタルオーディオの中には、
ブラームスの弦楽四重奏曲全3曲と、
ブラームスのヴァイオリンソナタ全3曲をいれたので、
それをずっと聞いていた。
(うーん、以前なら、技巧的なピアノ曲を聞いていたのになあ・・・)

ということで、今回の音楽日記は、ブラームスの弦楽四重奏曲 第2番です。
(この音楽日記、今年は、室内楽と声楽に力を入れると言ったし、・・・)

すいません、いままで、この曲、じっくり聞いたことがなかったです。
というより、ブラームスの弦楽四重奏曲は、全3曲とも、まともに聴いていませんでした。

ブラームスの3曲の弦楽四重奏曲は、一般的には、地味との評判もあり、
ブラームスの他の室内楽曲に比べて、あまり、評価されていないようだ。
まあ、私も、ブラームスの弦楽四重奏曲をゆっくり聴いたのは、最近になってからだし、
他の室内楽曲をすべて、聴いているわけではないので、
全然、大きなことを言えないのだけど、
ブラームスの交響曲と違って、ちょっとロマンの香りもして、
結構、いい感じの音楽だ。(ちょっと、時間が長いけど・・・)
がっちりしている雰囲気の第1番もいいのだけど、
3曲の中では、第2番が気に入った。

ブラームスの弦楽四重奏曲第2番は、4楽章からなる。

第1楽章・・・冒頭、ヴゥオラの伴奏に乗って、第1ヴァイオリンが奏でる旋律からして、ロマン的で、
       なかなかだ。波のような主題もいいなあ。そして、その後の展開は、とても力強い。
       よく、第2番は、温和な音楽といわれているが、この楽章を聴く限りは、
       いやいや、温和どころか、緊張感もあって、力強い音楽だと思う。
第2楽章・・・アンダンテのゆっくりした楽章だけど、決して甘い音楽ではない。
       途中の弦のトレモロでの劇的な表現なんて、とても、いいです。  
第3楽章・・・スケルツォぽいけど、メヌェットなんです。
       でも、そんな風には、聞こえないなあ。
       ころころ、雰囲気が変わるけど、統一感がないということもない。
       弾く方が、おもしろそう。     
第4楽章・・・3/4だけど、6/8のリズムも多くみられるフィナーレ
       こういう感じの旋律は、ちょっとブラームスらしくないかもしれないけど、
       私は、好きですね
       対位法的な動きもいい感じだ。
        
でもですね、こんな風に書いたけど、
正直、ブラームスの弦楽四重奏は、
まだ、ちょっとばかり、私には、とっつきにくいと思う。

ブラームスの室内楽だったら、
昔この音楽日記でも書いた、
弦楽六重奏曲の第1番第2番とか、
チェロソナタの第2番の方が、
はるかに聞きやすい。

ブラームスの弦楽四重奏曲は、ちょっとだけ、
力が入りすぎている感じがするのです。

ただ、この曲は、何回も繰り返して聞くと、
味がでると思うので、
今は、これからも機会があれば、聞いていきたいと思うような音楽ですね。

次回の音楽日記は、なんと、500記事目です。
さてさて、なんの曲にしようかなあ・・・大曲か? 超有名曲か? 全然知らない曲か?
乞うご期待!


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コメント 7

なるたる

おぉー、いきなり弦楽四重奏曲とは張り込みましたねw。
先行き期待出来そうです。

ベートーヴェンを意識する余り力み過ぎた1番と、ハイドン風に快活で屈託のない3番に挟まれた2番は、夢見心地で物憂げでたゆたうような雰囲気とロマンチックな旋律で最もブラームスらしいような気がします。
これは夕暮れの情緒そのもので、ブラームスを特徴づけるヘル=ドゥンケル
様式(黄昏様式)の濃厚な、ブラームスフリークには堪らない一曲です。

私の特に好きなのは、第1楽章第2主題とそれに続く小結尾の第3の主題です。
ここいらは本当に美しい。
ブラームスを知っていて良かったと、心底感じる瞬間です。
次いでは第2楽章のトレモロを伴うハンガリー風の動機。
ブラームスには、このハンガリー風の旋律が至るところに出てきますね。
第4楽章のやはりハンガリー風の主題とその後のレントラー風のたゆたいも良いなあ。
でも私が1番好きなのは第1番の第2楽章、あのワーグナー風の旋律だったりします。

ブラームスの室内楽は全て好きで嫌いなものがないけど、ピアノの入ったものは特に優れていると思います。
ピアノ三重奏曲・四重奏曲など未知の曲を聴く愉しみがあるのは羨ましいですw。
ついでにヴァイオリン・ソナタは断然2番が好きです。

追記。
あそびの音楽館の管理人さんにデセイの「コロラトゥーラ・ソプラノ協奏曲」とシューマンの「ゲノフェーファ」を紹介したところ、大好評でしたw。
良かったら覗いてみてね。
by なるたる (2009-02-24 00:59) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、ちょっと遅れましたが、コメントありがとうございます。
(最近、ちょっとばかり忙しいのです。)
歳をとってからの室内楽は、確かに味わいがあります。
最近、それを実感しています。
ブラームスのヴァイオリンソナタも、おりをみて書きたいと思います。

「あそびの音学館」のぞいてみます
by みどりのこびとちゃん (2009-02-27 00:32) 

なるたる

ブラームスは弦楽四重奏曲を若い頃に20曲以上も作曲しましたが、厳しい自己批判からそれらを全て破棄してしまったため、現存する3曲しか聴くことが出来ません。
どこからか、若い時代に破棄してしまったはずのこれらの曲が奇跡的に再発見され、再び日の目を見ることを夢想したりしますw。
多分、美しいメロディが沢山あったに違いないと思います。

話は替わり、私は個人的にはブラームスの室内楽の中で1番渋い曲は、ずばり弦楽五重奏曲第2番だと思うちょります(その次はクラリネットソナタの1・2番)。
この文字通り燻し銀の作品を、心から愉しめるようになって初めて、ブラームスの室内楽に馴染んだ、と言えるのかもしれません。
ここまでの越し方を振り返り、実に永い歳月が私にとっては必要でありました。

by なるたる (2009-02-27 22:59) 

なるたる

訂正。
越し方→来し方
by なるたる (2009-02-27 23:04) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、再コメントありがとうございます。
私は、まだ、ブラームスの室内楽をすべて聴いていません。
これは、幸せなことです。

破棄した作品、ひょっとしたら、どこかの図書館の片隅で発見されるかも
by みどりのこびとちゃん (2009-02-28 16:27) 

なるたる

私はどうしようもないブラームス・シューマン・メンデルスゾーンフリークなので、これら三人の室内楽は舐めるように聴きました。
特にみどりのこびとさんの苦手なシューマンは、ヴァイオリンソナタ第2番・ピアノ四重奏曲・ピアノ五重奏曲は是非お聴きになってみてください。
大変素晴らしい出来栄えですよ。

by なるたる (2009-02-28 23:14) 

みどりのこびとちゃん

苦手なシューマンですが、
室内楽もぼちぼち聴いているのですが、
まずは、交響曲でも、紹介しようかと計画中

by みどりのこびとちゃん (2009-03-01 17:43) 

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