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弦楽四重奏曲 第7番【ラズモフスキー第1番】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、この音楽日記をよく読んでいる人は、
今日の曲をすごく意外に思っていると思う。(えっ、そんなことないですか?)

今まで、いろいろなジャンルの曲を書いてきたけども、
実は、【弦楽四重奏曲 ○○番】という曲をまったく書いていません。
(まあ、ベートーベンの大フーガは書いたけど・・・)

これには、深い理由があるのです。(そんな大したことでもないげと)

何回か今まで書いたけど、私のクラシック音楽との出会いは、
ショパンの練習曲とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です。
その後、ピアノ曲を中心に交響曲などの定番を聴いて、
その後、いろいろなジャンルを聴いていくという、まあ、クラシック愛好家としては、
普通のコース?ですね。

クラシックを、聴き始めの頃、室内楽も、もちろん聴いたけど、
弦楽四重奏曲というジャンルの曲は、
なんか、心地よいだけのイメージか、
または、渋くて、とっても、とっつきにくいイメージのどちらしかなくて、
とても苦手だった。

そんな若い時に、なんの番組か忘れたけど、FMのクラシック番組で、

「弦楽四重奏というジャンルは、実は、とても奥が深いです。
 ○○歳になって、はじめてそのよさがわかるのです。
 若いうちには、派手な曲をいっぱい聴いて、
 弦楽四重奏というジャンルは、○○歳までとっておいて
 老後の楽しみにとっておくと、幸せですよ・・・」

みたいな、話が流れてきた。
まあ、今、思えば、なんで、この話だけ、
今でも、鮮明に覚えているのか、さっぱりわからないのだけど、
そして、今なら、そんなこと言わずに、いろいろ聴こうよ
と言いたく、なるのだけど、
当時は、なるほどなあ、と思ったものだ。
そう、それが私のトラウマ(笑)のように、なっていたのです。
(ちょっとだけ本当ですよ・・・)

しかし、実は、私、先日○○歳になりました。(パチパチ・・・なにが)
(まあ、何歳かは、自由に想像してくださいな)

ということで、このトラウマから、開放されたので、今日は、
弦楽四重奏を書いてみようと思います。
とは言っても、
まあ、いままで、まったく、このジャンルを聴いていなかった訳ではないのです。
しかし、なかなか、この音楽日記に書く機会がなかったかも・・・
そして、この歳になったら、書こうと思っていたのです

今日の音楽日記は、ベートーベンが作曲した
弦楽四重奏曲 第7番【ラズモフスキー第1番】です。

実は、誕生日の次の日に、ベートーベンの弦楽四重奏曲を何曲か、
続けて聴いたのです。
その中で、一番、印象が残ったのが、この曲で・・・

さて、曲の紹介です。
この曲、ベートーベンの全16曲の弦楽四重奏曲の中期の傑作とされています。
そして、有名な話が、
この弦楽四重奏曲は、ラズモフスキー公爵の為に書かれたのですが、
この曲の譜面を始めてもらった、当時の演奏家が、
「これは、冗談だ。ベートーベンは、あとで、別の曲をもってくるはずだ」
みたいなことを言ったとか、言わないとか・・・

そう、当時、弦楽四重奏曲としては、まったく、破格の音楽だった訳です。
確かに、モーツァルトやハイドンなどの弦楽四重奏曲と比べると、
楽しんで弾いたり、聴いたり、というより、
音楽自体に、とても、強い意思を感じる曲です。

曲は、四楽章からなっています。
第1楽章・・・最初の主題がいいですねえ。徹底的にこの上昇音階が展開されます
第2楽章・・・ベートーベンの音楽としては、とっても奇妙な、スケルツォ。
第3楽章・・・悲しみにあふれた、すばらしい音楽
第4楽章・・・ロシアの民謡だけど、なぜかベートーベンの音楽

この曲、決して、聴きやすい曲とは、やっぱり思わない。
でも、ベートーベンの強い意思が、もう、曲からオーラのように出ている。
音楽が、流暢に、流れるように、心地よく響くかというと、そうでもない。
でも、弦楽四重奏でないと、この緊張感と、深い味わいが出ないのも事実だと思う。
そんな音楽です。

この歳になっても、まだまだ、聴きこみたい曲は、ある。
弦楽四重奏も今後、聴いていきたいジャンルの一つです。

追記
 弦楽四重奏の最高傑作は、バルトークの四番・五番・六番という人が多い
 うーん、私は、まだまだこの曲達は、よくわからないのです。苦手です。ハイ
 

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soumon-kaden

相聞花伝のチイです。
以前にちょっとコメントさせていただいたのですが、今季冬作品の「コンサートレビュー」にS.ラフマニノフの「リラの花」と「音の絵」よりOp39-No.5をアップさせていただいたので、よかったら聴いてみてください。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/soumon-kaden/

です。
by soumon-kaden (2008-12-19 23:25) 

みどりのこびとちゃん

相聞花伝のチイさん、コメントありがとうございます。
聴かせていただきましたよ。
「音の絵 39-5」
この曲、私、好きなんですよ。
分厚い和音てすが、その中に、情感がこもっていて・・・

by みどりのこびとちゃん (2008-12-20 01:38) 

テレーゼ

ベートーヴェン弦楽四重奏は大好きです!!
気持ちの中に入り込んできます。個人的には15番の第3楽章と終楽章の圧倒的な世界が好きですが,ラズモフスキーも素晴らしいです。
適当な言葉が見つからないほどです。
これを作られてしまったら・・・他の作曲家は弦楽四重奏に手を出せなくなりますね(笑)

by テレーゼ (2008-12-26 11:04) 

テレーゼ

すみません。ご挨拶をしませんでした。
はじめまして。テレーゼと申します。
通りすがりで拝見させていただきました。
by テレーゼ (2008-12-26 11:14) 

みどりのこびとちゃん

テレーゼさん、コメントありがとうございます。
私は、弦楽四重奏のジャンルは、これからよく聴こうと思っていますが、
ベートーベンの弦楽四重奏曲は、ピアノソナタと同じで、
初期・中期・後期とも、すばらしい作品ばかりだと思います。
確かに、後期の作品は、内容が濃いと思いますね


by みどりのこびとちゃん (2008-12-27 14:14) 

なるたる

弦楽四重奏曲は室内楽の原点みたいなもので、何の抵抗もなくこれらが
楽しめるようになって初めて、室内楽が判ったと言えるのかも知れませんね。

仰るようにある程度の人生経験は必要な気がします。
様々な音楽のジャンルを渉猟した後に、漸くその奥深い世界に目覚める種類の大人の音楽なんでしょう、室内楽は多分…。
私も30歳を過ぎてからです、その素晴らしさを実感出来るようになったのは。

ハイドン・モーツァルトを皮切りに、シューベルト・メンデルスゾーン・シューマン・ブラームス・ドヴォルザーク・サン=サーンス・チャイコフスキー等のロマン派の有名な作曲家は全て弦楽四重奏曲に手を染めています(印象派・近代は苦手なのでカット)。
室内楽では避けては通れない道なのでしょう。

私にとっては、室内楽はその親密な曲想から、最早手放すことのできない重要なジャンルです。
多分私の残された人生に、楽しみと安らぎを与えてくれるのは、室内楽と声楽曲になって行くことでしょう。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は実は私、全集で2セットと単発物でも10数枚ほどを所有しています。
楽しいにつけ、悲しいにつけ、あるいは単なるBGMとして、今まで何度お世話になってきたか数え切れません。

中でもラズモフスキー1~3番・ハープ・セリオーソ・大フーガ付きで第5楽章カヴァティーナの美しい第13番・第3楽章モルト・アダージォ「病癒えた者の神に対する聖なる感謝の歌」の素晴らしく敬虔で感動的な旋律の第15番
など、中期から後期にかけての作品群は全て本当の傑作揃いです。
私は、「彼のジャンルの中で最良の物を一つを挙げろ」と言われたら、躊躇なく弦楽四重奏曲を選びます。
実に入魂のレベルなのですね、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は…。

ベートーヴェン以外でも、上に挙げた作曲家の作品はいずれ劣らぬ名作揃いなので、是非お聴きになってみてください。
個人的にはメンデルスゾーン・ブラームス・ドヴォルザークの物は大好きです。

ところで次は、メンデルスゾーンのピアノトリオかなw。

by なるたる (2008-12-28 00:36) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
私も、これから、室内楽の世界に、入りこむつもりです。
ベートーベンの弦楽四重奏曲は、深いです。
私なんぞは、まだまだ、聴かないと・・・・

まあ、ピアノ曲もあいかわらず、聴いています。
最近、交響曲もよく聴くようになりました。
それに、室内楽が加わると・・・・ははは
by みどりのこびとちゃん (2008-12-28 21:41) 

なるたる

室内楽、一緒に聴いて参りましょう。
オススメしたい曲は有名・無名、星の数ほどございまする。
by なるたる (2008-12-28 23:49) 

みどりのこびとちゃん

室内楽、よろしくお願いします。
しかし、聴くジャンルが、多くなりすぎるかも・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-12-30 00:55) 

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