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ピアノソナタ 作品1(ベルク) [ベルク]

さて、前回の音楽日記では、現在の私が、考える
これは、というクラシックのピアノ名曲を10曲あげてみた。
まあ、結果は、ある程度、順当で、無難な線かな、とも思う。

それだけでは、おもしろくないので、
これは、という、裏のピアノ名曲10曲もちょっと考えてみた。
これは、難しい。
なんせ、あんまり有名な曲は、
「それは、知っているよ」と言われるし、
あまり無名だと、
「なんだその曲」とか言われそうだし・・・

無数にある曲から、裏の10曲も、無理かもしれない
ということで、今まで、この音楽日記で書いたピアノ曲の中で、
裏の10曲を選んでみた。

あまり、弾かれていないけど、
もっと、今のピアニスト達に弾いてもらいたい曲達です。
(ははは、自分では、弾けないもんね)
ということで、私が、独断で選ぶ、裏のピアノ名曲10曲です。
(順位は、ありませんよ)

・ショパンのエチュードによる53のエチュード(ゴドフスキー)・・・マニアなら必聴!!!
・埴生の宿による変奏曲(タールベルク)・・・華麗で美しさ気品がある
・アルミラによるサラバンドとシャコンヌ(リスト)・・・バッハ=ブゾーニのシャコンヌ 並み
・アンダルシア幻想曲(ファリャ)・・・スペインのピアノ曲の代表かな
・左手の為の前奏曲と夜想曲(スクリャービン)・・・左手のみの曲の代表
・五月の夜(パレムグレン)・・・小品ですが、この微妙な雰囲気いいです
・デュエット(メンデルスゾーン)・・・無言歌の中の一曲。美しい歌のロマン派の小品
・森のスケッチ(マクダウェル)・・・全曲録音があまりに少ない(涙)
・遮られた休息(武満徹)・・・たまには、こういう現代風の響きの曲もいいかも
・ヴォカリーゼ(ラフマニノフ=アール・ワイルド編曲)・・・ピアノ用編曲のお手本かな

ははは、有名曲もあるじゃあないか・・・
でも、ゴドフスキーの曲は、いつか、53曲書いてみたいなあ

まあ、何日か経ったら、もちろんまた違った選曲になるだろうし、裏の名曲なんて、
きっと、その日でちがうし(人の心は、変わるものです(笑))
とりあえずということで・・・・

さて、私にとってのピアノ曲
表の10曲も裏の10曲も、いままで、
この音楽日記で書いたものばかり、取り上げたのだけど、
(曲集の一部の曲しか紹介していないのもあります)
書いていない曲でも、まだまだ、この中に入れたい曲は、無限にある。

今日の音楽日記は、表でも裏でも、ひょっとしたら入っていたかもしれない曲
ベルク作曲のピアノソナタです。

さて、ベルクというと、やはり、わかり難い12音音楽というイメージがあると思う。
そう、一時期、私も、わけが分からんし、特に感動するわけでもないのだが、
シェーンベルクやウェーベルンやベルクの
12音音楽を、無理して聴いていた時期もあった。
でも、結局、なんか、やっぱりわからないので、あまり聴かなくなりましたね。

今では、そういう音楽は、わかろうとせず、その雰囲気を楽しみながら聴くか、
音列の組み合わせを勉強して、論理的に聴くか
あまり、わかろうとせずに聴くと、
違和感なく聴けるようになりましたけど・・・
(関係ないけど、こういう音楽は、ホールで聴くほうがいいと思う)

さて、ベルクのピアノソナタです。
このソナタは、作品1として、出版された。
ということで、もちろんまだ調性もあり、後期ロマン派に属する曲だと思う。
(調性があるといっても、よくわからんけど・・・)

一回聴いてもとっつきにくい曲かもしれないけど、
何回か聴くと、旋律も分かるし、
(最初の特徴的な動機が、いろいろなとこに出てきます)
なんといっても、この和声の動きに、ちょっと感動かな
そして中間部85~92小節目の盛り上がりなんて、
ロマン派そのものだ。

この曲も、わかろうとせず、感覚で聴くか、譜面をみながら聴くかのどちらかですね

この曲、録音が少ないのが、弱点かもしれない。
もちろん、グレングールドを初め、
すばらしい録音が、いろいろあると言えばあるのだけど、

解釈がどれも、ちょっとだけ似ている
これが。リストのピアノソナタやベートーベンのピアノソナタなら、
善し悪しは、別として、ピアニストによって、いろいろな解釈が楽しめる

超速い演奏や、バリバリの演奏のベルクのピアノソナタなんて、
ちょっと聴いてみたいなあ・・・
でも、多分、全然合わないと思うけど(笑)

追記
 全然関係ないけど、私が持っているこの楽譜の最初に、
 ベルクの自筆の譜面の写真が載っていた。
 ベルクって、すごく丁寧に譜面を書く人みたいです。
 すごく、読みやすい譜面でしたよ

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コメント 6

Cecilia

ベルクって言ったらAlban Bergですよね??
ジェシー・ノーマンが歌う歌曲を聴いていますが・・・。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=89078&cldetail=1
実はマーラーとどこかでごっちゃになっているのですが、もう一度しっかり聴こうと思います。
でも歌曲は確かそんなに聴きにくくないです。

裏10曲をありがとうございました!
by Cecilia (2008-11-15 08:38) 

Cecilia

    ↑
HMVの試聴の曲順が違っているようですので確認したら又書きますね。
by Cecilia (2008-11-15 08:41) 

みどりのこびとちゃん

そう、Alban Berg です。
すいません。まだ歌曲は、聴いていないのですが、
ベルクのオペラ「ボチェック」や「ルル」は、
全部でないけど、部分的には、聴いたことはあります。
すごく、とっつきにくくて、聴きにくかったなあ・・・という記憶が
でも、現代音楽の傑作らしいですね

by みどりのこびとちゃん (2008-11-16 00:46) 

なるたる

うむ、もう少しオタッキーな方が良い。
by なるたる (2008-11-20 00:47) 

なるたる

ストラヴィンスキーの「ピアノソナタ 嬰へ短調」がね、なかなか良かった。
殆どチャイコフスキーかグラズノフのピアノソナタのような味わいですよ。

ベルクはね…、まあその…何だなw。
by なるたる (2008-11-20 00:57) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさんが、きっと、そう言うと思いました。
確かに、裏の10曲にしては、中途半端です。
私も、迷ったのです。
ただ、リャプノフの「フランツリストの追悼」とか
書くと、あまりに、マイナーすぎて、なんだかわからんし、
うーん、中途半端だったので、今回の記事は、反省です。ハイ

by みどりのこびとちゃん (2008-11-21 00:21) 

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