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ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品35(ショパン) [ショパン]

さて、昔は、「レコード芸術」や「音楽の友」などの雑誌をよく買ったもんだ。
最近は、あまりそういう雑誌を買うことがないなあ・・・
(立ち読みは、よくするけど(笑))

ちょっと前だけど、「音楽の友」という雑誌の表紙にピアニストのランランが、
とても、おもしろい?格好をしてのっていたのだけど、
その特集が、
「日本のピアニスト50人が選ぶ究極のピアノ名曲50」
というもので、
まあ、よくある企画ではあるけれど、
そして、もちろん、これで、曲の価値が決定する訳でないのだけど、
ちょっと、立ち読みして、いろいろなピアニストのコメントがおもしろかったので、
ついつい買ってしまった。

あらかじめ厳選した、ピアノ独奏曲124曲から、50人のピアニストが、
20曲を選んで、順位をつけるのですが、
(まあ、124曲の選び方が、ちっょと変で、ブラームスのピアノソナタ第1番(いい曲ではありますが)が入っていて、シューマンの幻想曲が入っていなかったりして・・・)
で、ちょっと、その本の結果を紹介すると

第1位が2曲あって、ピアノソナタ(リスト)・夜のガスパール(ラヴェル)
第2位が2曲あって、平均率(バッハ)・クライレリアーナ(シューマン)
第3位が4曲あって、ピアノソナタ第32番(ベートーベン)・24の前奏曲(ショパン)
          前奏曲集(ドビュッシー)・ピアノソナタ第21番(シューベルト)
まあ、この後も、ピアノの名曲が続く訳だけど、
結果を知りたい人は、本を見てくださいな。
しかし、妥当といえば、まあ、妥当な結果かもしれないなあ。

などと、考えていたら、
今、自分が、ピアノ独奏曲の名曲を10曲選ぶとしたら、
なんの曲になるのか、考えてみた。
以下に、考えた結果を書きますが、
あくまで、今の自分の気持ちです。
ピアノ名曲は、それこそ、星の数ほどあるし、
明日になれば、きっと、違った答えになりますね(笑)

では、今、考えた10曲の結果は、(順位はありませんよ)

・イタリア協奏曲(バッハ)
・ピアノソナタ第8番(モーツァルト)
・ピアノソナタ第32番(ベートーベン)
・ピアノソナタ(リスト)
・バラード第4番(ショパン)
・ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ(ブラームス)
・プレリュード コラールとフーガ(フランク)
・ピアノソナタ第7番(プロコフィエフ)
・シャコンヌ(バッハ=ブゾーニ)
叙情小曲集(ギロック)

ははは、決して、シューマンが入っていないじゃないか、とか
シューベルトは、どうした なんて言わないでくださいね
所詮、10曲を選ぼうなんて、無謀なことなんですから・・・
まあ、でも、妥当といえば妥当で、クセのない結果かな、なんて思ったりして
(そのうち、タールベルク等を入れた、裏10曲なんかも考えてみようかな)



しかし、今日は、前置きが長くなってしまった。
ここからが、いつもの音楽日記です。
今日の音楽日記は、ショパン作曲の【ピアノソナタ第2番】です。

ショパンのピアノソナタは、全部で、3曲あり、
若いころの作品で、結構、情熱的でピアニステックな第1番
わかりやすい旋律と、しっかりとした構成の第3番
は、これまで、この音楽日記で書いた。

ショパンのピアノソナタ第2番は、しかし、すばらしく独創的なピアノソナタで、
4つの楽章が、一見、なんの脈絡もなく書かれている。、

第1楽章
 始まりからして、異様ですね。
 落ち着かない第1主題。コラール風の第2主題。でも、この2つの主題が、
 へんな風に、展開される楽章です。

第2楽章
 感情のおもむくままに、作曲したスケルツォかな

第3楽章
 有名な「葬送行進曲」です。
 あまりに有名になりすぎて、ちょっと損をしていますね
 中間部の天国のような清らかな旋律と、あの葬送の主題の対比が、
 あまりに、かけはなれていて、ぎこちない

第4楽章
 おいおい、どこが旋律なの?
 風が、通り過ぎる・・・
 この楽章をどう弾くかは、ピアニストの考えにかかっている。
 うーん、難しいなあ

シューマンが言わなくとも、このピアノソナタの4楽章は、
本当に、支離滅裂だ。
でも、このピアノソナタの独創的なところは、支離滅裂なんだけど、
全4楽章を続けて聴くと、不思議な気分になるところだと思う。

そう、感動とかではない、充実感でもない
でも、ショパンのピアノソナタなんだなあ・・・・

この曲、ピアニストが弾くのには、変人がいいと思う。
そんな聴くかも・・・・ははは

ショパンの曲の中では、傑作だと思いますよ

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コメント 11

Cecilia

裏10曲が気になります。
よろしくお願いいたします。(笑)
by Cecilia (2008-11-08 08:42) 

なるたる

この曲、私の記憶に間違いがなれけば、確か第1楽章展開部の第1主題の左手伴奏を、四分音符の5連符の重音で演奏する箇所があったように思います…、とても正気の沙汰とは言い難し。
第1楽章と第4楽章は、共にまともな曲想ではありませんね。

支離滅裂なシューマンに、「支離滅裂な音楽」と言われるぐらいの、破天荒な音楽ではあります。
by なるたる (2008-11-08 21:37) 

なるたる

追記。
私なら、第1位はゴドフスキーの「芸術家の生涯」を挙げちゃったりしてw。
by なるたる (2008-11-08 21:47) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
では、次回には、裏10曲でも書きますか・・・
うーん、でも、思いつく曲が、マイナーな曲ばかり・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-11-08 23:22) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
第1楽章展開部の伴奏は、2拍3連で、1小節6個ですが、
途中の盛り上がりの部分は、最初の5つを弾いて、
低音をダダンと弾くので、ホロヴィッツのRCA録音とかは、
確かに、5連符ぽく聞こえます。
それは、どうでもいいのですが、
確かに支離滅裂ですが、独創的な音楽だと思います

裏の第1位、私なら、ゴドフスキーの「53のショパンエチュード」ですね
by みどりのこびとちゃん (2008-11-08 23:29) 

なるたる

やっぱり、裏10曲是非やりましょうw。
by なるたる (2008-11-12 21:37) 

みどりのこびとちゃん

はい、ご要望通り、次回は、裏10曲を書きますよ。
ただ、考えては、いたのですが、
裏となると、ほう、そんな曲があったか・・・
みたい期待をされると、困りますね(笑)
多分、自分の思い入れだけのような・・・
そうすると、ちょっと偏ってしまうし・・・
うーん、なかなか、この選曲は、難しい
まあ、かるい気持ちで書くので、よろしく
by みどりのこびとちゃん (2008-11-13 00:53) 

Robert

おひさしぶりで。いつも見ていますよ。ベスト10曲面白かったです。こびとさんのセレクションには納得です。モーツアルトのイ短調、ベートーヴェンの32番、フランクのプレリュード・コラール・フーガ、ブラームスのヘンデルの主題による変奏曲とフーガ、プロコフィエフ7番は私も間違いなく入れますね。(6月には小山実稚恵さんのリサイタルで、このうちのフランクとプロコフィエフを入れたプログラムを聴きました)。私が選ばせていただくと、シューマンの「花の曲」、シベリウスの「樹の組曲」を入れるかな?ベートーヴェンの「テンペスト」も・・・
by Robert (2008-11-14 08:31) 

みどりのこびとちゃん

Robert さん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
小山さんのリサイタルというと、あの12年かけて、
24回のシリーズですよね。
この選曲は、すばらしいと思います。
私も、聴きたい演奏会のシリーズです。

名曲10曲の内、5曲が一緒とは・・・(笑)

次回の音楽日記は、裏の10曲です。

あっ、ベルクのピアノソナタ、6月に聴かれましたよね
by みどりのこびとちゃん (2008-11-15 00:31) 

Robert

ええ、そうです。次の話題にベルクのソナタが挙がっていたので驚きました。小山さんの24回シリーズは、ピアニストとして最高級のチャレンジですね。そのなかで今年のプログラムは、ベルクのソナタ、シューマンのソナタ1番嬰へ短調、フランクのプレリュード、コラール、フーガ、プロコフィエフのソナタ7番というなんとも素晴らしいもので、プログラムみてこれは絶対聴きに行かなくてはと思いました。こんな凄いプログラムみたことありません。アンコールもよかったですよ。グラナドスのスペイン舞曲から、プロコフィエフの前奏曲から、ラフマニノフの前奏曲2曲(ト短調、変ロ長調)。
by Robert (2008-11-15 07:09) 

みどりのこびとちゃん

おおっと、アンコールもまたいい小品ばかりですね。
by みどりのこびとちゃん (2008-11-16 00:42) 

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