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交響曲 第4番 ホ短調 作品98(ブラームス) [ブラームス]

この音楽日記、ピアノ曲を中心に、・・・・
と言っている割には、最近、ピアノ曲の日記が少ないと感じている人もいるかもしれない。
はい、その通りです。(ピアノ曲のファンの方すいません)
多分、自分自身が、最近ピアノに向かう時間がないからなのかも知れない。
(あまり弾けないのですが、ピアノを適当に弾くのは、すごく好きなのですね)
でも、ちゃんと、ピアノ曲も書きますよ・・・

でもですね、いろいろなクラシックのジャンルの音楽を聴くのは、
とても、勉強になるし、
勉強でなくとも、とても楽しい。

最近、急に寒くなってきて、秋だなあ、と感じませんか?
そんな、夜にぴったりの曲を今日は、書いてみよう。

今日の音楽日記は、ブラームスの4曲の交響曲の中の最後の曲、
第4番の交響曲を書いてみよう。
ちなみに、いままで、この音楽日記では、
第1番 と 第2番 の交響曲を書いています。
(うーん、そうなると、第3番も書かなくては・・・A型人間ですから(笑))

このブラームスの交響曲は、どれも有名ですよね。
ただ、第4番は、第1番から第3番までの交響曲とは、かなり異質だ。
多くの本などには、古風で地味な作風の曲と書いてあるが、
私は、時には、ロマン的でもあり、時には、古風でもあり、
情熱的でもあり、枯れた境地もあり、
いろいろつまった曲だと思うし、
作曲技法も、とても手がこんでいると思う。

第1楽章
 はい、もうここは、出だしの溜息のモチーフがあまりに印象的ですよね。
 最初にこの曲を聞いた時には、この部分で、正直、グッときましたね。
 そして、後半で、この旋律がフォルテで演奏される所・・・いいです。
 この旋律、ロマン的にも演奏できるし、淡々とも演奏できるし・・・
 皆さんは、どちらが好みですか?
 私の好みは、このブログの最後で・・・
 あまり目立たないけど、木管の第2主題の次にホルンとチェロで演奏される
 旋律もいいですよ。

第2楽章
 とっても、渋い音楽だなあ。でも暗いという感じはないかな。
 私、この楽章の中間部のチェロの旋律好きです。

第3楽章
 二拍子系ですが、感覚としては、スケルツォの楽章ですね
 旋律としては、単純なのですが、
 さすが、ブラームスさん、野暮ったくならずに、
 この第4番の交響曲の全体の雰囲気を壊さない、すばらしい書き方です。

第4楽章
 これこそ、ブラームスしか書けないと思う、パッサカリアの終楽章です。
 すごく重厚な音楽で、
 それでいて、音楽に対する、強い意志が、あると思う。
 うまくいえないけど、私の書きたい音楽とは、こういうものだ・・・みたいな。
 この楽章、いろいろな人が、いろいろなテンポで、演奏している。
 情熱的だったり、情熱を抑えた演奏だったり、
 
さて、この曲、有名だけども、
最初の頃は、結構、けなされていたらしい。
まあ、でも、そうかも知れないなあ。
古い音楽に聞こえる様式は、評論家には、受けが悪いですからね。

なんとなくだけど、何回も聴いて、歳を重ねてわかる音楽というのもある。
このブラームスの交響曲第4番は、派手さはないけど、
秋の夜に、ゆっくり聞くには、最適な音楽かも知れない。

さてさて、私の好きな演奏なのですが、
これが、
ケンペ指揮それも、ロイヤルフィルの演奏なのです。
ははは、この演奏が好きという人、あまりいないかなあ・・・
この演奏、どちらかというと、ロマン的でもなく、かといって淡々でもなく、
すごく、中間的な演奏だと思います。
でも、なんだか、それが、この曲に関しては、
私には、居心地のいい演奏なんだなあ。
疲れないけど、音楽の良さが伝わってくる・・・そんな演奏なのです。
この曲には、名盤と呼ばれる演奏がいっぱいあるけど、
名盤と呼ばれる演奏には、ちょっと、疲れる演奏もあったりして(笑)

さて、いつか、ブラームスの第3番の交響曲も書くか・・・


追記
 この第1楽章の最初のモチーフは、
 ギロック作曲のピアノ小品「秋のスケッチ」でも、引用?されている。
 このピアノ曲、子供も弾けるほど簡単ですが、とても、いい曲ですよ。
 (ちなみに、「秋のスケッチ」は、このブログの最初の記事です。)

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なるたる

おぉ余り機会のない交響曲の紹介だぁ。
しかも私の大好きなブラームス!
おまけに渋々の第4番。

私もね、この曲で好きなのは第2楽章。
フリギア調の何とも言えない古めかしさ、伝説のような古色蒼然とした響き
にぐっと惹かれますね。
副主題のヴァイオリンの美しい調べと、それに続くチェロの第2主題のロマンチックなこと。
絶品ですね、胸がキュンとなる。
いつまでも手の中でそっと握り締めておきたいような珠玉の音楽ですよ。

そして驚異の第4楽章。
パッサカリア主題の単純さとそっけなさをあざ笑うかの如くのブラームスの変奏テクニックの多彩さ、豊穣さ。
実に素晴しい、天才の音楽ですね。
もうね、言葉もありませんぜ。

私の特に好きなのが、第3変奏の緊迫した悲劇的な響き、これ何かシリアスなメロドラマの主題歌のような曲調でゾクゾクします。
それと第14変奏のいわゆる「憧れのホルン」と言われているトロンボーンとファゴットとホルンの調べ。
高貴で神秘的で憧れに満ちています。
ここらまで来ると本当に泣きそうになります。

やっぱ凄いぜブラームス、一生尾いて行くもんねw。

by なるたる (2008-10-01 23:23) 

なるたる

追記。
第1楽章は、
嫋々と秋雨に煙ぶるヨーロッパの古い町並み。
寂しさとわびしさの綯い交ぜになった余韻の切なさ…ですかね。

第3楽章は、
…何か場違いw。
とってつけたような騒がしさとせわしなさ。
でもスケルツォ楽章だから仕方ないか。





by なるたる (2008-10-01 23:45) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
たまには、交響曲も書きますよ(笑)

このブラームスの第4番、渋々ですが、すごい曲です。
第4楽章の作曲は、確かに天才です。

「やっぱ凄いぜブラームス」・・・ははは
こういう言い方、いいです。
by みどりのこびとちゃん (2008-10-02 21:39) 

なるたる

ナクソスのピアノ4手のための4番も聴きましたが、やはり4番はフルオーケストラの方が良いですね、迫力が違います。
by なるたる (2008-10-09 20:58) 

みどりのこびとちゃん

あっ、もちろん、ピアノ版、聴きましたよ。
確かに、この曲は、管弦楽の方がいいです。
でも、一楽章は、結構、おもしろく聴けましたよ
by みどりのこびとちゃん (2008-10-11 01:11) 

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