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ユーモレスク 作品101(ドヴォルザーク) [ドヴォルザーク]

さて、一週間ぶりの音楽日記の更新です。
今日は、久々なので、ピアノ小曲の超有名曲を書いてみよう。
この曲、皆さん、ご存じですよね
でもですね、その前に、ちょっと、ある男の物語を書いてみよう。
ちなみに、一年前の音楽日記を読んでから、
読むことをお勧めします。→(ここです。)
ははは、一年たった、男の成長は、いかに・・・

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男は、思った、「今日もこの日がやってきた」
会社帰りの電車の中で、ずっと考えていた。
どこで、買おう???。何と言おう???。
男は、昨年のことを思い出していたのだ。
そう、昨年の店は、いろいろ聞かれて困った。
そういえば、あの店は、デパートの一階だったなあ。
デパートだからいけない。
もっと、庶民的な店で買おう。
男は、決断した。

駅前のミスタードーナッツの隣にある花屋に、その男は、入った。
そして、ずっと考えていた言葉を言った。
「すいません。花束をください。今日は結婚記念日なんです。
 予算は、○○○○円で、そして、花の種類や大きさは、まかせます。
 私には、よくからないので。」
言えた。完璧だ。男は、思った。これだけ最初からはっきり言えば、
向こうは、なにも聞いてこないだろう。

しかし、花屋は、笑いながら言った。
「奥様は、なに色がお好きですか?」
「ひまわりなどを入れると、変わった花束になりますが、どうです?」
「○○○○円ですと、大きさは、このくらいですが、いいですか?」
「結婚記念日の花束を持って帰るのが恥ずかしい男性もいるみたいですが・・・」
等々、たたみかけるように、にこにこしながら・・・・

そして、今回も、花屋の質問に対して、男は、昨年と同じことをきっぱり言った。
「すべて、まかせます」
男は、思った。
やっぱり花屋は、苦手だ・・・

そして、15分後、男は、昨年と同じく、大きな花束を抱えて、家への道を歩き始めた。
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そう、先日は、結婚記念日だった。
昨年から変わらず、
いつも、お茶か、牛乳か、米か、肉か、野菜か・・・しか買って帰らないが、
たまには、花だ!!!
しかし、花屋は、やっぱり苦手だ・・・


と、音楽に関係ない話は、これくらいにして、
この音楽日記、ちょっと大曲が最近、多かったので、
今日は、気分転換をしてみよう。
ピアノ小品集で、かるい気分で、聴ける曲達だ。

今日の音楽日記は、
ドヴォルザーク作曲の8曲からなるピアノ曲集
【ユーモレスク】である。

といっても、大抵の人は、この第7曲しか知らないと思う。
この第7曲だけは、飛び抜けて有名で、
ピアノ以外での演奏も数限りなくあると思う。
この第7曲もとても素敵な音楽なのだが、
他の曲も、結構いい曲が満載なので、ちょっと紹介してみよう。

第1曲
    スラブ舞曲風の激しい始まり。そして、中間部は、ちっょとおどけた感じだ。
    最後のトリルは、華やかで、かっこいい
第2曲
    うってかわって、響きが、綺麗。
    花が一面に咲いているようなとても美しい曲
第3曲
    ユーモアあふれる主題、変わった転調、無邪気に遊ぶ子供達のようだ。
    途中「チャルダス」が長調になったような旋律が素敵(笑)
第4曲
    クラッシック音楽というより、とてもムードあふれる音楽。
    どこかのバーで、演奏してもわからないかも(笑)
    途中の華やかな旋律も、いいですね
第5曲
    ピアニスティックな派手で明るい曲。
    でもどことなく、スラブ系が抜けていません。
第6曲
    楽しい雰囲気と、ちょっと憂鬱な気分がまじったような曲
第7曲
    多分、この旋律は、知らない人がいないと思う
    最初の旋律は、手をつないで、楽しく歩こうみたいな・・・
    中間部の過去を夢みるような旋律には、気持ちがすっーとなりませんか?
第8曲
    印象深い旋律、伴奏、全8曲の中では、一番激情的な曲だと思う。

【ユーモレスク】というのは、滑稽、きまぐれ、ユーモアなどの意味がある。
大曲もいいけど、たまには、ユーモアのあるピアノ小品を聞くのも、
楽しいし、心が、明るくなってくる。

人生には、こんな心も必要だ。

では、今回も、恥ずかしながら、買った花は、こんな感じです。(ハイ)

20080717221221.jpg
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ぽりぃ

みどりのこびとちゃんさま。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
(以前、モーツァルトのきらきら星変奏曲の記事にコメントさせて頂きました。そこで、なぜか「京極夏彦シリーズ」の話になりましたが、覚えていらっしゃるでしょうか・・)
さて、前置きが長くなりましたが、先ずはご結婚記念日、おめでとうございます。奥様にお花のプレゼントだなんて、素晴らしいですね!きっと素敵な○回目の結婚記念日を過ごされたことと思います。
そして、本題ですが、現在ピアノのレッスンを受けておりまして(って、きらきら星のところでも触れましたね・・すみません・・)、ちょうど今週からユモレスクを始めることになりました。
いろいろな方の解説記事を読ませて頂いていたところで、タイミングよくみどりのこびとちゃんさんが新記事にしてくださったので、コメントさせて頂きました。
私ももちろん、この第7曲しか知りません。というか、つい最近まで8曲もあるピアノ曲集だということすら知りませんでした。
ドボルザークが何年か滞在していたアメリカを思って書いた曲というのは本当でしょうか。私はこの曲の中間部(短調になる部分)の郷愁が溢れる旋律が好きです。
では、これからも定期購読させて下さいませ・・
P.S.
憑き物の落ちた「きらきら星」は無事に合格を頂くことができました。(笑)
by ぽりぃ (2008-07-19 03:10) 

Cecilia

結婚記念日おめでとうございます!
そろそろかなあ・・・と思っていました。(笑)
うちの夫は声楽発表会に仏花をくれようとした頃から大して変わっていません。(苦笑)
結婚してから各方面へのお花は私が選んでいましたしね~。
ユーモレスクは長女が好きな曲です。
時々弾きたがっていますが、これが入った楽譜が見当たらず(たぶん彼女は友達に貸したままだと思います。)、いつも「ない~」と叫んでいます。
又この曲を聴くたびに中学のときに英語の授業でやったこの曲の由来(汽車の音に合わせてクリッククリック・・・という調子で作った・・・・というお話でしたが??)を思い出します。
鮫島有美子さんが歌っているので最近では歌詞付きで頭に浮かんできます。
by Cecilia (2008-07-19 07:25) 

みどりのこびとちゃん

ぽりぃ さん、コメントありがとうございます。
ちゃんと、覚えています。大丈夫です(笑)
「きらきら星変奏曲」合格よかったです(パチパチ)
今度は、ユーモレスクですか・・・

確かにこの曲は、ドヴォルザークが、
ボヘミアに帰国して、アメリかで、スケッチした旋律をもとに
書いたと言われています。
確かに、懐かしさを感じる曲ではありますね
by みどりのこびとちゃん (2008-07-20 02:21) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
私の結婚記念日をそろそろだと、思っていたとは!
すごいです。(笑)

この曲に歌詞があるのですか?
うーん、合いそうでもあるし、あわなそうでもあるし・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-07-20 02:23) 

Cecilia

鮫島さんのCDはこちらの記事のリンクで試聴できます。
http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2007-09-04
歌詞は"Eine Kleine~~"で始まっていた記憶があります。
結構自然ですよ。(あとで追記しますね。)
by Cecilia (2008-07-20 06:33) 

みどりのこびとちゃん

ありがとうございます。
早速、ちょっと聞いてみますよ。
by みどりのこびとちゃん (2008-07-22 00:58) 

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