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コンソレーション【慰め】(リスト) [リスト]

さて、趣味で、クラシックピアノを弾く人の中で、
習い始めの、最初のころ、
「リストのピアノ曲が弾ければ、かっここいのになあ・・・」
と、思った人は、結構、多いと思う。
そして、リスト=超絶技巧 と結びつける人も多いだろう。
(まあ、リストより技巧的に難しい曲は、リスト以後、星の数ほどでてきていますが、
 でも、リストのピアノ曲は、実に、本当にピアノを知り尽くした技巧ですね)

私のピアノの趣味は、完全な独学で、
最初は、中学生の時に、音楽室で、ショパンを弾いて、女の子にもてたい。
と思ったことから始まる。
(ははは、なんという、不純な動機だろうなあ・・・(笑))
そんなとき、やはり、
リストのピアノ曲が一曲でも弾けたらいいなあ・・・
と思っていた。

しかし、リストのピアノ曲の譜面をいくつか、楽器屋で見たものの、
(当時、譜面だって、そんなに買えなかった。)
独学で、最初から弾けるような曲は、なかった。
そんなとき、リストのある曲集に出会った。
そして、その第1曲目の譜面を見て
「おっ、これなら、自分もリストが弾ける。と言える。決してウソではない」と・・・
そして、無理して、その譜面を買った記憶がある。

今日の音楽日記は、私とは、そんな出会いの曲
フランツ・リスト作曲の、6曲からなるピアノ曲集
【コンソレーション(慰め)】である。

この曲集、1849年~1850年にかけて
リストが、作曲した、6曲のピアノ小品で、
一曲が、数分の曲だ。
そして、リストが、ワイマールに定住し、結構幸せな時期に書かれた曲達だ。

演奏技巧的には、易しいし、ロマン派ピアノの気品ある小品集として、
もっと知られてもいい曲集だと思う。

さて、では、まじめに、この曲集の紹介をしよう。

 第1番・・・静かな気品ある和音で始まる。夢、ため息が混ざった、ロマン的小品。
       私は、この第1曲を、ピアノを独学で始めた頃、よく弾いていました。
       ピアノを習った人は、多分、初見で弾けると思います。

 第2番・・・単純で素朴な旋律が、優しく、ちょっと情熱的に歌われる。
       この旋律結構、好きです。

 第3番・・・この曲集で、最も有名な曲。リストのノクターンと言うべき曲。
       この曲、私は、弾けません。
       左手3連符、右手が八分音符は、苦手です(笑)
       全然関係ないけど、ホロヴィッツは、最初の低音を右手で弾いている・・・

 第4番・・・敬虔なコラール。オルガン風で、自分で弾いても、気持ちが落ち着く。
       この曲は、よく弾きました。
       聴かせるためでなく、自分自身の為に弾く。そんな感じです。

 第5番・・・ちょっと民謡風の楽しい歌。

 第6番・・・ギターのような伴奏にのって、歌われる歌がなかなか。
       でも、途中は、ちょっと技巧的に早い部分が・・・


さて、この曲集の第1番と第4番は、自分でもよくピアノで弾いていた。
ただ、楽譜を買って、勝手に弾いていたのですが、
当時(かなり古いです)、レコードでは、有名な第3番があるだけで、
この全6曲の入った、レコードは、4枚組で、
クリダという女流ピアニストの音源しかなかった。
確か、9000円位したのだが、
どうしても、この曲がどんな風に弾かれるか知りたくて、
泣く泣く、小遣いをはたいて、買った記憶がある。(懐かしい・・・)

今だと、ナクソスライフラリーでも聴けるし、
CDでも、いろいろな演奏があるし、夢のようだなあ・・・

さて、ピアノは、完全に独学の私だが、
そんな私がリストの曲を今でも練習している。
その曲達は、

コンソレーション第1番・・・これは、弾けます
コンソレーション第4番・・・これも、なんとか弾けます。
愛の賛歌・・・・・・・・・・リストがよく弾いたと言われているので、挑戦中
              最後の両手スケールはいい加減だし、
              和音は、ちょっと音を省略するし、・・・・まだまだ
              というより、この曲、技巧的で難曲です。
愛の夢第3番・・・・・・・・かっこよく弾ければいいのだが、
              中間部の速度が、がくっと落ちる(笑)
暗い雲・・・・・・・・・・・弾けるけど、内容は???
本当は、まだまだ、手を出している曲がいっぱいあるのです(全然弾けないけど・・・)

リストのピアノ曲達は、私にとって、弾く楽しみには、憧れの存在ですね。
そして、青春時代も思い出すし・・・
(いつか、マゼッパに挑戦だあ・・・なんてね)

まあ、でも最近は、シューベルトやメンデルスゾーンのピアノ曲も好きですね。
ははは、節奏がないです

さて、次回は、リストの声楽曲を書いてみよう。
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Cecilia

リストの声楽曲、楽しみにしています。
「コンソレーション」、私が持っている名曲集の楽譜には大抵入っています。
時々挑戦したくなります。
又コンソレーションと言えばメンデルスゾーンの「無言歌」にも入っていますね。(讃美歌になっている)
みどりのこびとちゃんのおかげでリストの知識が増えました。
私としては思った以上に声楽曲の編曲が多いことに驚いています。
リストは「こ~んな曲も、あ~んな曲もピアノ一台でやってみたい!」という気持ちがあったのでしょうか?

by Cecilia (2008-06-20 13:21) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
コンソレーションは、あまりに、第3番だけが、有名なので、
他の曲が かわいそうです(笑)
第4番とか、是非、弾いてみてくださいね。

リストは、きっと、すべての曲をピアノで、
弾きたい、いや、表現したい。と考えいたと思います。
一番いい例が、
ベートーベンの交響曲の全9曲のピアノ独奏用の編曲です。
これはすごいです。
なにがと言うと、
ベートーベンの書いたスコアの音をほとんどピアノで弾こうとして、
さらに、ピアノの表現力にあったパッセージに音を変え、
ベートーベンの音楽をピアノ一台で表現しようとしたものです。
音楽的には、賛否両論あるにせよ、
ほとんど、演奏不可能な譜面をみるだけで、
リストのピアノにかける情熱が伝わってきます。
(これ弾いている、カッァリスとかも、すごいけど・・・)


by みどりのこびとちゃん (2008-06-22 00:20) 

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