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ギター協奏曲【天馬効果】(吉松隆) [吉松隆]

さて、ギター協奏曲シリーズも今回で、終わりにしよう。
(と言っても、3曲だけだったが・・・)
まあ、また、でも、なにかの機会に、書くとは思う。
ということで、今日は、
ヴィラ=ロボスのギター協奏曲にしようか
ポンセの【南の協奏曲】にしようか迷ったけど、
たまには、現代に生きる作曲家の曲も書いてみよう。

今日の音楽日記は、吉松隆作曲のギター協奏曲【天馬効果】です。

クラッシック音楽ファンで、作品は聴いたことはない人もいるかもしれないけど、
吉松隆氏の名前は、どこかで聞いたことがあるかも知れない。
CDも結構販売されている。
結構、ファンのいる現代の日本の作曲家だ。
(私は、ピアノ協奏曲メモフローラの初演は、聴きに行きましたよ)

さて、吉松隆氏は、ちゃんとしたホームページをもっているので、詳しく知りたい方は、
そちらを見てもらうとして、簡単に書いてみよう

吉松隆氏は、わけのわからない現代音楽が嫌い?で、
【現代音楽撲滅運動】(笑)なる活動をしている。
(でもきっと、現代音楽も大好きなんだろうなあ。と私は、勝手に思っている。)
そして、作品の多くは、CDでも聴ける。

よく、聞きやすい作風と書いてある本も多いが、
私が思うに、
単に、映画音楽風に聴きやすいとか、
俗っぽくかかれているとかでは、決してない。
もちろん、ちんぷんかんぷんの現代音楽では、決してない。
独自の美意識の音の響き、
きらめくような、音の繰り返し、
体に感じるリズム
等々、
自分が考える音楽の美意識の中で作曲しているんじゃあないのかなあ
なんて思ってしまう。
(余談ですが、マンドリンオケの為の作品もあります。なかなか美しい曲です)
ピアノ小品もきらめくような曲が多く、印象的だ。

さてさて、ギター協奏曲の【天馬効果】である。
ギタリストの山下和仁氏の為に書かれた曲だけあって、
ギターは大活躍する。

曲は、三楽章からなっている。
 第1楽章【BIRD】
   冒頭のスリリングな開始、ギターとオケとの掛け合い、
   ゆっくりした部分の雰囲気のすばらしさ、
   全体は、ペガサスのイメージのようだ
 第2楽章【FLOWER】
   静かな楽章。しかし、叙情的なだけでなく、なにか、緊張感が浮遊している
 第3楽章【WIND】
   リズムが踊る。馬が走り抜けていくようだ。

私は、この曲の中では、なんといっても第1楽章が好きだ。
とても、印象深い進行が所々あるのが、いいんだなあ・・・

この曲の天馬は、アトムの天馬博士からきているとか・・・(笑)

この曲、決して、安易な旋律の曲ではないし、
ギターの技巧を見せるだけの曲ではない。
でも、決してちんぷんかんぷんの曲ではなく、
吉松隆氏の音楽という美意識に基づいた、ギターの楽器の特性を生かした
現代のギター曲の中では、傑作だと思う。

しかし、
第1楽章【BIRD】、第2楽章【FLOWER】、第3楽章【WIND】とつけたのなら、
4楽章を【MOON】として書いてほしかったなあ

えっ、なぜかって、
そうしたら、花鳥風月の4文字熟語になるじゃあないですか
す、すいません、しょうもないこと書いて(笑)
(花鳥風月の意味がわからい人は、辞書を引いてくださいね)
こう思った人は、私だけではないと思うのですが・・・

さてさて、ギター協奏曲シリーズは、一旦終了です。
次回からは、やっぱり、よく聞くピアノ曲を書くことにしよう・・・


nice!(1)  コメント(8) 
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コメント 8

Chiro

こんにちは、初めまして。私はちょろんと
(クラシック)ギターをやっています。ギター協奏曲という言葉で
おじゃましました。吉松隆さんの曲は、独奏や2重奏しか
聞いたことがないから、聞いてみたいです。
みどりのこびとちゃんさんは、ヴィヴァルディの協奏曲は
ご存知ですか?http://www.youtube.com/watch?v=NWLRDcN3JAE&feature=related
私はこの曲が今お気に入りです。ギターアンサンブルの仲間と
練習中です。難しいですけど、聞いていてわくわくする曲です。
もし興味がおありでしたら、ぜひ聞いてほしいです。
おじゃましました。
by Chiro (2008-05-31 00:58) 

Chiro

すみません、さきほどのアドレスまちがえました。
こちらの曲です。。。m(__)m
http://www.youtube.com/watch?v=HngtLWLkMs8&feature=related

by Chiro (2008-05-31 01:03) 

みどりのこびとちゃん

Chiroさん、コメントありがとうございます。
おっと、最初のコメント欄の曲を聴いてびっくりですね。
これは、ヴィヴァルディの2つのマンドリン協奏曲のギター版ですね。
この曲、過去記事にも書きましたし、私は、振ったこともありますよ。

ということで、本題は、
ヴィヴァルディのニ長調ギター(リュート)協奏曲ですよね
もちろん
この曲、私大好きです。
うきうきしてくるし、弾いたことはないけど、
弾いても、聴いても、楽しくなれる曲だと思います

by みどりのこびとちゃん (2008-06-01 01:02) 

Chiro

みどりのこびとちゃんさん、あっ最初の曲
2つのマンドリン協奏曲だったんだ。。。
その曲もやったことがあります。みどりのこびとちゃんさんは、
指揮者さんなんですか、、、すご~い。尊敬します!!

そうです、ニ長調のコンチェルトです。でも正式な名前じゃなかったような
気がしたので、youtyubeをコピーしてしまいました。又
みどりのこびとちゃんさんのブログ最初のほうから読みにきますね。
by Chiro (2008-06-02 23:23) 

なるたる

現代音楽は苦手なので、吉松隆の名前は知っていてもどうせ訳分らん
現代曲作曲家か、なんて興味もありませんでした。
彼の作風を知ったのは、恥ずかしながらごく最近です。
何これ、全然現代音楽じゃないじゃないか、とっても聴きやすい美しい
メロディばかりじゃないか…完全に見誤ってましたorz。

そうなると俄然彼の音楽に興味が湧いてきました。
少し体系的に聴き始めようと思っています。
オススメをご紹介いただけると嬉しいです。
by なるたる (2010-04-25 10:45) 

みどりのこびとちゃん

吉松隆さんの曲というと、まずは、「虹色機関」です。
ははは、すいません、
この曲、多分、マンドリン業界でしか、知られていませんね。

ちょっとまじめに私が好きな吉松さんの曲を紹介すると、
まずは、ピアノ協奏曲「メモ フローラ」
この曲、ちょっと甘い、心地よい音楽ですが、
わかりにくい現代音楽とは、全然ちがいます
ちなみに、私は、初演を聞きに行きました。

あとは、出世作の朱鷺によせる哀歌
ちょっとかわった ファゴット協奏曲
初期の交響曲ですかね

ちなみに、最近の交響曲は、現代音楽というより、
ポピュラー系(笑)

by みどりのこびとちゃん (2010-04-25 22:55) 

いさむ

お恥ずかしい話ですが、「天馬効果」の読み方は、「てんば」 「てんま」
ですか? 
by いさむ (2013-07-22 16:13) 

みどりのこびとちゃん

いさむさん コメントありがとうございます。
[天馬]の読み方は、「てんば」 「てんま」と二種類あるのですね。
この曲の「天馬効果」は、きっと、
「てんまこうか」だと思います。
吉松さんのホームページにも、
アトムの天馬博士からとったと書いてあるので・・・
(当然 天馬博士は、てんまはかせ ですからね)
間違ってるかもしれませんが・・・


by みどりのこびとちゃん (2013-07-22 22:02) 

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