SSブログ

ドイツ レクイエム(ブラームス) [ブラームス]

さて、たまには、合唱曲の大曲を書いてみよう。
そして、またまた、ブラームスの曲だ。
今日の音楽日記は、傑作と言われている【ドイツ・レクイエム】である。

さて、この曲
 ・管弦楽と合唱そして、ソプラノ・バリトンの為の7部からなる1時間以上の大曲
 ・レクイエムは、通常、ラテン語で歌われるらしいが、この曲はドイツ語
 ・この曲の作曲動機は、シューマンの死と、母の死に関係しているらしい
 ・歌詞は、聖書からとられているが、イエスやキリストという言葉は、入っていない
                等々
まあ、もっと詳しく知りたい人は、ネットで調べてください。
名曲だけに、いろいろな解説やうんちくがあります。
(シューマンにも、ドイツレクイエムの構想があったとか、なかったとか・・・)

正直、私は、聖書やキリスト教について、そんなに詳しくないし、
この曲の歌詞について、いいかげんでも、うんちくを語る程、内容がわかっていない。
ということで、今日は、曲に関すること、というよりは、
この曲に関しての、私のいままでの体験?と、イメージを書いてみよう。

私の高校時代の話だ。(おっと、昔話だなあ)
中学で、クラッシック音楽を聴くようになった私だが、
高校時代に、クラッシック音楽ファンの2人の友人ができた。
(今は、どこで、なにをしていることやら・・・全然わかりません)
そして、よく、その内の一人の友人の家に行って、レコードを聴きながら
高校時代ならではの、うんちくを語ったものだ。(楽しかったなあ・・・)

T君・・・オーディオマニア、自作の真空管アンプに、JBLの自作スピーカー
     聴くのは、フルトヴェングラーなどの昔のモノラル録音。海賊版買ってたなあ。
M君・・・最新録音派で、古典派からロマン派の交響曲を聴く
     確か、ドイツグラモフォンのレコードばかり買っていた。
私・・・・当時から、もちろんピアノ音楽主体。
     当時は、ホロヴィッツやアシュケナージを聞いていたなあ

レコードは、一ヶ月に一枚買えればよかった方なので、
それこそ、買ったレコードは真剣に三人で、聴いたものだ。
そんな時、T君が買ってきたのが、フルトヴェングラーの指揮した、
ブラームスの【ドイツレクイエム】だった。(どの録音かはわかりません)
もちろん、T君、自慢のオーディオで、聴いたのだが、
モノラルで、ノイズも多く、フォルテでは、音がつぶれる。音としては、最低レベルだった

しかし、そこで聴いた音楽は、なぜか魂を揺さぶる深刻な音楽だった。
もちろん、高校生という年齢もあるだろう。
現在のように、すぐ゛聴ける環境でもなかったので、
一生懸命聞いたためかもしれない。
その時期に何回か聴いた【ドイツレクイエム】は、
歌詞がわからなくとも、作曲の背景がわからなくとも、巨大な音楽だった。・・・

月日が流れ、私は、しばらく、この曲は、聴かなかった。
CD時代になって、結構いい音の録音で、この曲を聴く機会があった。
でも、あの高校時代の音楽は、そこになく、
なぜか、ああ、美しい音楽だなあ・・・という感覚しかなかった。
管弦楽も、合唱も、フーガも美しいのだが、あの巨大な音楽という感覚は、なかった。
もちろん、曲は、すばらしいと思うのですが・・・

そして、久々に、この何日間か、この曲をずっと聴いていた。
うーん、なんか、やっとこの歳になって、
この曲の人間的なイメージがつかめたかなあ・・・
という感じである。
美しいだけではない、感動的なだけではない、構成美だけではない、
でも、その中で、人間の気持ちがあると言おうか、
そんなことを、ちょっとだけ感じたのでありました。

まあ、歌詞の内容も半分も理解できない人間が、なにを言っているんだ、
と言われそうなので、
このへんで、私の感じたことを書くのは、やめよう。

あと何十年かたって聴く【ドイツレクイエム】が楽しみなのです。

しかし、私の中での【ドイツレクイエム】は、
高校時代のイメージが強くあるのは確かだ。
でも、ああいう感覚は、もうないだろうなあ

今日の音楽日記は、個人的な思い出話だけだったような気が・・・
どうも、すいません。

次回は、ブラームスから離れる予定です。

追記
 しかし、若いころに聴いた音楽というのは、体にしみこんでいます。
このブラームスの【ドイツレクイエム】は、年に一回も聴かなかったのですが、
ちゃんと、音楽の展開を覚えているもんなあ・・・


nice!(1)  コメント(9) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 9

furtwan

こんにちは。
たまたま、昨夜今朝 フルトヴェングラーの同演奏
(ストックホルム・フィル)
を聴いていたものですから。
CDになっても、確かに音は古いですし、
フォルテで音が歪んだりします。
ですが、ティンパニの豪快で深い打ち込み、
ウィーン・フィルのように煌くヴァイオリンの伴奏、
流麗に紡がれるコーラス(録音ゆえの歌詞の不明瞭さはあるものの)
などなど、音の古さを超えて、訴えてくるものがありますね。
音の良いもので、ジュリーニ、バレンボイム、アバドなども聴きますが、
やはり最後はこの演奏に帰ります。
かくあるべきところを、その通りに演奏してくれているからと思います。
by furtwan (2008-02-20 09:25) 

みどりのこびとちゃん

furtwan さん、コメントありがとうございます。
フルトヴェングラーの演奏は、音の悪さがどうのこうの言う演奏ではなく、
心にくるものがあります。
これは、なんなんだろう?

ジュリーニの演奏を最近になって聴きましたが、
確かに美しいのですが・・・

ただ、ドイツレクイエム は、私にとっては、まだまだ、勉強途中ですね
by みどりのこびとちゃん (2008-02-21 00:11) 

なるたる

スキーで右鎖骨骨折の大怪我をしてしまいましたorz。
暫くは長文の書き込みができません。
この文章も左手でやっとこさ打ちました。
by なるたる (2008-02-22 09:49) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、大丈夫ですか?
まあ、ゆっくり休んでください。
(長文のコメントがないのは、さびしいけど・・・(笑))

しばらく、ブラームスとシューマンは、休みにしますよ

ちなみに、私はスキーは、大好きですよ
(スノーボードはダメだけど)
by みどりのこびとちゃん (2008-02-23 01:06) 

なるたる

先日不自由な身体を押して、生まれて初めてオペラの実演を観に行って来ました。

私の在住する千葉県の市民オペラで、演目はドニゼッティの「愛の妙薬」。
合唱団こそは地元のアマチュアですが、指揮・管弦楽と声楽家はプロが演じるオペラで十二分に堪能しました。
何より舞台が華やかで素晴らしい。
そして生の管弦楽と歌声は、掛値なしに感動しました。
やはりオペラとは劇と音楽の総合芸術だとつくづく感じました。

それにしてもプロの声楽家の声ってやはり凄い。
会場の隅々まで朗々と響き渡るその声量は聴く者を圧倒します。
主人公の女性は細っそりとした若い頃の朝岡雪路似の美人でした。
準主人公の一人は前川清に似ていましたw。
この二人の声が特に印象的で、演技の意気も何故かピッタリでした。
後でネットで調べたらこの二人、実の夫婦でしたw。
でもバックで歌う女性陣は、実に堂々とした体格の持ち主ばかりだったのが印象的でしたw。

オペラの実演を見て益々オペラに引き込まれそうです。
今度は是非ワーグナーを観てみたいと思います。

追記。 
オペラ鑑賞時、後ろの方の席ならば双眼鏡の使用は必須のようですw。
持って行って正解でした。



by なるたる (2008-03-11 23:37) 

なるたる

恒例の訂正w。

演技の意気も → 演技の息も

相変わらずのボケボケですw。
by なるたる (2008-03-12 02:44) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、オペラ鑑賞ですか・・・
いいなあ、
深く入り込んで、引き込まれてください(笑)

実は、私もひそかに、最近オペラのDVDを見ています
by みどりのこびとちゃん (2008-03-14 23:24) 

なるたる

ナクソスの「ブラームスの四手のためのピアノ編曲集」のドイツ・レクイエムはちょっと新鮮な驚きでありました。

「伴奏だけでなく、歌や合唱がピアノで演奏されるとあんな響きになるんだ」と言う意味でね。
ちと妙な気分ではありましたが…。
ロンドンでの初演もピアノ伴奏だったようで、案外ピアノとの相性は良いのかも。

フーガがありまくりの曲ですが、私は第六楽章のヘンデル風のフーガが一番好きです。
この曲はスコア片手にもう何十回聴いたか判りません。
by なるたる (2008-04-16 14:47) 

みどりのこびとちゃん

私もピアノ編曲版、聴きました。
とても、新鮮な曲に聞こえたのは、驚きです。

by みどりのこびとちゃん (2008-04-16 23:23) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。