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ハイドンの主題による変奏曲(ブラームス) [ブラームス]

さてさて、ここらへんで、ブラームスの作品をちょっと書いて見ようと思う。
(しかし、一貫性がないなあ、この音楽日記(笑))
ブラームスは、ピアノ曲もなかなかだが、
私が、クラッシック音楽を聴き始めた時(何十年も前ですね・・・)
ブラームスの管弦楽曲の中で、
すごく気に入った作品が、3曲あったのです。
どれも有名な曲なのだが、
その中でも、一番好きで、すぐスコアを買って、勉強?した曲がある。
(勉強ではないですね、当時は、譜面を追うのにせいいっぱいだった気が・・・)

今日の音楽日記は、【ハイドンの主題による変奏曲】です。
ブラームスの管弦楽曲は、どれもこれも、きっちり書かれていて、
そして、音色も結構独特で、
4曲の交響曲も、とてもいいのだけど、
変奏曲というブラームス得意の分野の中では、
この曲は、ベストかもしれないとも思っています。

さて、どこがいいのか?

まず、主題となった、聖アントニーの主題ですね。
この主題は、とても気品があり、心に響く主題だ。
(五小節で一区切りの変わった主題だが、そんなことは、感じさせない)
木管でやさしく、普通に歌われるのだが、とても気分がいい。
(古い賛美歌らしいですね)
それに続く、ブラームスの変奏がまた、なかなかすばらしい。
第1変奏や第3変奏の弦と管の絶妙な音色
第2変奏や第6変奏の派手にはならないリズム
第7変奏の牧歌的なイメージ
第8変奏の絶妙な和声・・・等々すばらしいが、
特にフィナーレのパッサカリアの変奏は、すばらしい。

そう、フィナーレの低音から、ゆっくりした弦の音楽に引き込まれていき、
しだいに盛り上がり、主題が堂々と演奏される所は、
通俗的と言われるかもしれないが、
何と言われても、感動的な音楽だと思う。

この曲、最初に聴いたのは、フルトヴェングラーのレコードでした。
今思うと、結構、独特な味付けの演奏でしたね。

さてさて、この曲は、もともと、ピアノ4手用に書かれた曲らしい。
ナクソスで聴けるので、聞いてみたが、
うーん、これもなかなか、いい感じだ。
ピアノ版でも、やっぱり最後の部分は、いいなあ・・・

さて、この聖アントニーの主題を用いた有名な吹奏楽の曲があるのを知っていますか?
それは、ヒルという人の作曲した
【聖アントニー変奏曲】である。
序奏からして、パーカッション全開で、
有名な主題の提示は、ブラームスと同じイメージだか、
第1変奏から、第4変奏まで、まったく違ったコンセプトの変奏曲だ。
(拍子は変わるし、舞曲風のフーガはあるし、パーカス全開バリバリだし・・・)
ブラームスと考え方が全く違うコンセプトの変奏曲なので、
聞いていない人は、是非、聞いてみてください。
(まあ、おもしろいと思うか、拒絶するかのどちらかですね(笑))
尚、吹奏楽をやっている人には、有名な話だが、
この曲には、天理版といわれるカット版もある。
この版の最後は、ブラームスと同じで、雄大に主題提示をして終わるのだが、
なんか、この曲は、わけのわからん終わり方のオリジナル版の方が、好きだなあ。
ブラームスと違うイメージで、そっちの方がおもしろいし・・・

まあ、聖アントニーの主題もこれだけ変奏されれば本望かな(笑)

ブラームスの変奏曲の中では、ピアノでは、私の大好きな、
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ】があるが、
これは、過去に書いた。
他の曲も、いろいろ、これから書いていこうと思う。
(ははは、いつになることやら・・・)
パガニーニ変奏曲も書かねば・・・・・・


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コメント 15

なるたる

この曲は最後のパッサカリアを聴くためにあるんだお。
私は大学祝典序曲が一番好きでおます。
by なるたる (2008-02-11 00:54) 

Robert

ハイドン変奏曲は3番の交響曲(カラヤン/BPO)と組み合わさっていたので何回も聴き、好きになりました。最後に聖アントニオのテーマが次第に輪郭が明らかになってゆくところが印象的です。
by Robert (2008-02-11 19:31) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさんコメントありがとうございます。
大学祝典序曲ですか・・・
AMラジオの某番組のテーマ音楽で、有名でしたね。
って、この話がわかる人は、結構、歳いってますよね(笑)

ハイドン変奏曲、やっぱり、最後のパッサカリアですよね!!!
by みどりのこびとちゃん (2008-02-11 23:47) 

みどりのこびとちゃん

Robert さんコメントありがとうございます。
カラヤンは、聴いていますよ。
やはり、この曲は、最後の変奏の場所で、ファンが多いですね。

3番の交響曲かあ、・・・
最近、じっくりとは聴いてないなあ。
聴いてみようかなあ
by みどりのこびとちゃん (2008-02-11 23:50) 

Robert

3番/ハイドン変奏曲は大学生時代、ためたお金でやっと買ったLPです。いまでも全く無傷で持っていますよ。その後出たカラヤン/BPOのCDでは1番と組み合わされていますね。
大学祝典序曲は入学式のとき、大学のオケが演奏してくれました(懐かしい・・・)。トランペットのところで、奏者が大ミスをしでかしたのが鮮明な思い出です。

が、当時は大学紛争の初期で、活動家の友人は「この時勢で祝典序曲なんてナンセンス!」とわけのわからないことを言っていましたね(笑)。良い曲はどんな時代にも良いですよね。
by Robert (2008-02-12 21:34) 

なるたる

大学祝典序曲も終盤が一番盛り上がります。
元々色んな学生歌にブラームス独自の旋律を繋ぎ合わせた一種の「混成曲(ポプリ)」なのですが、どの曲も楽しげで屈託がありません。

終曲は「Gaudeamus Igitur(ガウデアムス・イギトゥール)」と言う曲。
ラテン語で「さあ皆、楽しくやろうじゃないか」の意ですが、ここの部分は駆り立てるような弦の伴奏の上で、主題が雄々しく豪壮に響き渡り、文字通りの大クライマックスで興奮します。

尚、ナクソスからはこの曲の二台のピアノ版も発売されていますが、これも大変素晴らしい演奏です。
by なるたる (2008-02-12 22:30) 

なるたる

訂正。

連弾版だったかも。
by なるたる (2008-02-12 22:36) 

みどりのこびとちゃん

大学祝典序曲の話題で、盛り上がるとは(笑)
うーん、この曲は、近々、書く予定にしよう。

それにしても、ナクソスのブラームスのピアノ編曲版の
こだわりは、なんなんだろう・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-02-13 00:07) 

なるたる

そろそろブラームスの合唱曲やらない?…w。
by なるたる (2008-02-13 00:26) 

なるたる

>>ナクソスのブラームスのピアノ編曲版のこだわりは、なんなんだろう・・・

このシリーズは私にとって「神」です。
勿論全CD所有しています。

こんな素晴らしい企画は初めての経験で、もはやナクソスの方向に足を向けては寝られませんw。
特に2つのセレナーデ・ドイツレクイエム・勝利の歌の4手ピアノ版は、個人的に座右の銘(ちょっと意味違うかな)と言っても良いです。

ブラームス自信は多分編曲してないと思いますが、今までの録音に加えてアルト・ラプソディ、四つの厳粛な歌、愛悼歌、ピアノ協奏曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲の4手ピアノ版の録音が発売されるのなら、私は明日死んでも悔いはありませんw。
by なるたる (2008-02-13 20:53) 

なるたる

訂正。

ブラームス自信は→ブラームス自身は
by なるたる (2008-02-13 21:09) 

なるたる

再び訂正。

愛悼歌→哀悼歌。
by なるたる (2008-02-13 21:11) 

みどりのこびとちゃん

ナクソスのブラームスのピアノ編曲シリーズは、神ですか(笑)
でも、正直、やるなら、徹底してやっているところが確かにすごいです。
私も、何曲か、ピアノ4手バージョンを聞きましたが、
曲の響きがわかって、おもしろいです。
なるたるさんが、感激するのも、ちょっとわかる気がします。

ブラームスの合唱曲ですか・・・
あまり聴いていないのですが、
私が高校時代から聴いている大曲がひとつだけあります。
書きます。ちょっとまっていてくださいね
もう一度、聴きなおさねば・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-02-13 23:57) 

なるたる

あの曲ですね。
by なるたる (2008-02-14 22:21) 

みどりのこびとちゃん

多分、考えられている曲だと思います。・・・・多分
by みどりのこびとちゃん (2008-02-15 00:43) 

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