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ピアノ協奏曲 イ短調(クララ・シューマン) [シューマン(クララ)]

さて、『クララ』という言葉から、あなたは、なにを連想しますか?

早速、家族に質問した。

妻「アルプスの少女ハイジに出てくる、クララに決まっているじゃないの」
娘「バレエの胡桃割り人形の中に出てくる、少女クララでしょう」

うーん、予想通りの答えだ。
(ここで、のどの薬じゃない という答えも少し期待したが・・・えっ、知りませんか)

だだ、クラッシック音楽のファン、特に、シューマンとブラームスのファンだったら、
間違えなく、『クララ』という言葉からは、クララ・シューマンを連想するだろう。

R.シューマンと、大恋愛の末、結婚
ピアニストとしては、すばらしい腕前をもっていたらしい。
ブラームスが、クララに恋心を持っていたかは、いつも、問題となる(笑)

ただ、クララ・シューマンが、話題となるのは、昔は、いつも、
夫のロベルト・シューマンの話題か、ブラームスの話題の時だったと思う。

クララ・シューマンは、作曲家として、ピアノ曲を中心に、室内楽や歌曲まで書いている
レコードの時代は、それらの作品は、未知の曲や、知られざる曲達であったと思う。

しかし、最近は、違う。
CDでは、ピアノ曲を中心に、かなりの数があるし、
全集だって、かなり安い価格で買える。
譜面にしても、輸入譜しかなかったのが、
日本の出版社も何曲か、譜面を出版している。
ネット上では、クララマニア?が多くいると思われ、
彼女の作品や、CDについて、かなりのことが、調べられる。

そう、彼女の作品は、まだまだ、一般的ではないにしろ、
世の中に知られてきたと思う。(そうか?)

さて、今日の音楽日記は、
クララ・シューマンが17歳の時に作曲したといわれている
【ピアノ協奏曲 イ短調 作品7】である。

さて、いつものようにいいかげん解説だ。

曲は、三楽章からなる。
第一楽章
 17小節の管弦楽の主題提示の後、両手オクターブで、ピアノが、入ってくる。
 ひとしきり、管弦楽と両手オクターブのピアノの掛け合いが続いた後、
 ピアノがロマンティックに右手の単音で、主題を奏でる。
 その後の展開は、ほとんど右手は、休みなく、16分音符の華麗な動きだ。
 重々しさも感じるが、程良いロマンの香りと、ほどよいピアノの旋律と動きが、
 とても耳にここちよい。アダージョの1小節で、続けて第2楽章に入る

第2楽章
 左手の単純な伴奏の上に、右手の優雅で甘美な旋律が延々と歌われる。
 ずっーと、ピアノ独奏で、演奏さると思っていたら、
 突然、チェロの独奏が、ピアノの旋律にからんでくる。
 この部分は、特に印象的な部分だ。休みなく、フィナーレに入る

第3楽章
 右手オクターブの力強い主題で始まるが、
 技巧だけの音楽にならず、力強さの中に、優雅さが混ざっている。
 そして、最後は、結構技巧的に終わる

全体を通して聴くと、
独創的な場所がないとか、
和声に工夫がないとか、
ショパンの協奏曲に似ているが、そこまでには及ばないとか
17歳の若書きだとか
フィナーレの構成が弱いとか・・・
いくらでも欠点を上げることはできる。

でもしかし、素直な気持ちで聴くと、
とても優雅で、クララのイメージそのもののピアノ協奏曲だと思う。
ロマン派の中でも、嫌みのない、テクニックを見せつけない、
心を豊かにする音楽だと思う。
ピアノの動きも、見せつけるという感じではなく、優雅だ。

たまには、クララ・シューマンの世界に、浸るのも悪くないですよ。
名前だけ知っている人は、是非、作品も聴いてみましよう。

追記
 しかし、小学校の図書館にあったのだか、
 漫画伝記シリーズ?に、キュリー夫人や、エジソンと並んで、
 クララ・シューマンがあるのは、驚きだ。
 確か、『愛をつらぬいた女性ピアニスト』の、サブタイトルだったなあ
 すいません、内容は、読んでいません(笑)


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コメント 4

Cecilia

この曲は知りません。(笑)
・・・ですが、クララと言うとやはりハイジのクララが第一に浮かびます。(笑)
それと共に思い出すのはやはりクララ・シューマンなのですが、やはりピアノを弾く姉が人から「クララ・シューマンのようだ。」と言われたと自慢していたので、「ふん!」と思ったことがあります。(笑)
この人何度かそういうことがありましたが、ピアノがとてもうまいわけではありません。(昔は私より確かにうまかったです。)

私は大学の寮に住んでいたのですが、仲良しの友達と寮内で文通していたことがあります。
お互い書いた手紙をドアのところのクリップ(どこにいるかわかるようにするための板があってそれにつけているクリップ)にはさむことにしていましたが、ペンネームで書いていました。
で友達がクララで、私はジェーンでした。
このアイディアは友達が提案してきましたが、私はジェーン・エアのジェーンです。
この友達はピアノがうまかった(聴いたことはないのですが、話を聞いていたら相当弾ける人のようでした。当時はヴァイオリンを習っていました。)のでクララ・シューマンのクララだったのかも。(聞いたような気がしますが忘れました。)

そうそう・・・「くるみ割り人形」のクララも確かに浮かんできます。
やはり”お嬢様”のイメージが・・・。(笑)
でも原作はクララではなくマリーなのですよね。
by Cecilia (2008-01-31 10:27) 

エコケーブル

ヤッパ、『痰が絡んだら・・・』でしょ!
by エコケーブル (2008-01-31 22:16) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、やっぱり、ハイジですか(笑)
クララという名前からは、
ピアノが上手い。美しく可憐なお嬢様。・・・等々
そんなイメージです。

ジェーン・エアかあ、イメージがわかないです(笑)

ピアノ協奏曲は、ナクソスで聴けます。
ショパンのピアノ協奏曲風ですが、なかなかよいですよ。

そう、原作は、クララではなく、マリーだそうですね。
なぜなんだろう?
by みどりのこびとちゃん (2008-01-31 22:57) 

みどりのこびとちゃん

痰が絡んだらクララ・・・ですか。
思い出しましたよ、CMを。
でも、きっと、若い人は、わからんだろうなあ。

エコケーブルさん。クラッシック音楽聴いてくださいね。
by みどりのこびとちゃん (2008-01-31 22:59) 

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