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道化師の朝の歌(ラヴェル) [ラヴェル]

さてさて、ちょっと古い話題だが、
今月の初めに、テレビで、「のだめカンタービレ」のヨーロッパ編が2話あった。
うちの家族は、このドラマ(マンガ)の大ファンなので、
家族そろって、楽しんでこのドラマを見た。
まあ、クラッシックファンの中には、このドラマに否定的な人もいるかも知れないが、
私なんぞは、このドラマ、結構好きで、楽しんで見ている。
でもですね、音楽の場面になると、ついつい、私は、うんちくを語ってしまうので、
かみさんと娘に、ドラマに集中したいから、少しは黙っていて
と叱られている。・・・涙
(でも確かに、ドラマ見ていて、横から、マゼッパの弾き方がうんたらこうたらとか
 ルスランとリュドミラ序曲のテンポがうんたらこうたら・・・
 ブラームスの第3番の構成は、うんたらこうたら・・・
 なんて聴きたくもないか(笑))

そんなことは、どうでもいいけど、
このドラマの最後に、のだめがモーツァルトの曲でピアノリサイタルを行う場面がある。
これがなかなかよいのだが、
アンコールにラヴェルの曲なんだなあ、これが。
私は、このアンコールの選曲は、すばらしいと思うのですが、
普通はどうなのかなあ。

ということで、今日の音楽日記は、
ドラマでは、アンコールで弾かれた、ラヴェル作曲のピアノ曲
【道化師の朝の歌】である。

この曲、【鏡】というピアノ曲集の中の第4曲にあたり、
単独でもよく演奏される。
スペイン風の香りと、いかにも道化師の感じがとても合っている小品だ。

この曲の魅力は、なんだろう?
なんといっても、リズムだろう。
跳ねるリズム、おどけたリズム
片手の同音反復のリズム、両手交互のリズム・・・
そんなに複雑なリズムではないが、
沸き立つような、呼吸のリズムがないと、この曲の魅力は、半減するなあ・・・

中間部のゆっくりした部分は、香りだ。
道化師の哀れさという解釈もあるようだが、
それより、心の沸き立つ香りのような雰囲気を感じる。

ダブルのグリッサンドの色彩もすばらしい。
(しかし、グリッサンドの頂点のアクセントは、弾きにくいかも)

そして、道化の盛り上がりの中の唐突な終結。

いいなあ。この曲。
譜面は、そんなに複雑ではないが、
きっと、リズムと香りを出すまでに、弾きこなすには、かなり難しいと思う。

のだめに合っている曲だ。ははは

この曲は、管弦楽の為にも編曲されている。
確かに、音色の変化は、管弦楽の方があるけども、
イメージ的には、ピアノ曲の音色の方が私は、好きだ。

「のだめカンタービレ」のドラマ、また続きやってくれないかなあ・・・


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Cecilia

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
今年も楽しい記事を楽しみにしています♪

私も「のだめ」のせいでこの曲が頭の中でぐるぐるしていておととい弾いてみましたが初見は無理でした。(爆)
この曲、スーパーピアノレッスンを見てから長女も気に入っていました。

いや~なかなかイメージどおりの配役でした!
フランツとかターニャとか!
ちなみにアニメよりドラマのほうが良いと思っています。

そういえば「テレプシコーラ」・・・連載再開しています。
(毎月「ダビンチ」を立ち読みしている私・・・)
六花ちゃん、高校生でローザンヌに向かうところです。
by Cecilia (2008-01-11 06:40) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん。今年もよろしくお願いします。
今年も、自分の言葉で、楽しい音楽の話題を書きたいとは、思いますが、
はたして、いつまで、続くことやら・・・

この曲を弾こうとしたとのこと、
Ceciliaさんのピアノの腕前もすごいのかなあ・・・と思いましたね

のだめ いいですよね。
確かにドラマは、家族中ではまっています。

そうですか、「テレプシコーラ」再開しましたか
私は、さすがに、ダビンチを立ち読みする訳にいかず(涙)
しかし、「テレプシコーラ」を紹介してもらつてよかったです。
昨年のマンドリン演奏会で、「コリオグラファーメドレー」というのを作って
演奏とダンスをやったのですが、
このマンガで、コリオグラファーという言葉を知ったので
ちょっと構成を考えたのですから、感謝です。
(実は、Ceciliaさんに、見せたい出来です(笑))
by みどりのこびとちゃん (2008-01-11 23:31) 

Cecilia

私は今「エマ」にはまっています。
アニメの音楽なかなかいいですよ。
リコーダーの楽譜を買おうかと思っていますが、マンドリンにも合うかも・・・。
「コリオグラファーメドレー」ですか!
聴いてみたい!!(見てみたい!)
どんな音楽・ダンスだったのでしょうか??
by Cecilia (2008-01-12 10:18) 

みどりのこびとちゃん

うーん、Ceciliaさん、演奏会は、いつか、見に来てくださいね
次回の演奏会は、今年の10月13日です
って、東京の新宿文化だからなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-01-13 22:59) 

あわさかまひろ

はじめまして、通りすがりのクラシック歴15年な高校生です。
素敵かつわかりやすい解説ですね^^
一点だけ気になったところがあったのでコメントしてみました☆

道化の盛り上がりの中の唐突な終結。とありますが、確かこの曲は アルポラーダを唄う道化師が美女にアプローチする・・・とかなんとかした内容ではありませんでしたっけ・・・;

まだまだ勉強途中の私が生意気にすいません;
by あわさかまひろ (2008-01-18 13:50) 

みどりのこびとちゃん

あわさかまひろさん、コメントありがとうございます。
うーん、その内容は、聞いたことがありません。
まあ、この曲の原題が、Alborada Del Gracioso で、
アルボラーダ(朝の恋人達の歌)なので、そこから、
連想された話かも知れませんね。
ラヴェルは、解説していないと思います(間違っていたらごめんなさい)

アルボラーダの舞曲のすばらしい曲だと思っています
by みどりのこびとちゃん (2008-01-18 23:34) 

ルン

こんにちわ。 まだ5年のルンですが、ノダメ大好きです!!          ピアノ上手くないですけどルン、これから頑張りマス!
by ルン (2008-02-02 14:17) 

みどりのこびとちゃん

ルンさん、コメントありがとうございます。
のだめ のようなピアニスト目指して、がんばってくださいね
by みどりのこびとちゃん (2008-02-02 23:46) 

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