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4つのフーガ 作品72(シューマン) [シューマン(ロベルト)]

さて、フーガシリーズ第7弾である。
ロマン派のピアノ作品でフーガの曲を2曲続けて書いたが、
リストを書いたら、次は、ショパンだな・・・
しかし、ショパンは、1曲しか、まともなフーガは、書いてないし、
それについては、過去にすでに、この音楽日記で書いてしまった(→こちら)

ということで、今回は、同時代に生きて、リスト・ショパンと並んで、
ロマン派のピアノ作品では人気の作曲家
ロベルト・シューマンの作曲したフーガの曲を書いてみよう。
(リクエストもあったことだし・・・(笑))

今日の音楽日記は、シューマン作曲のピアノ独奏曲
【4つのフーガ 作品72】である。

えっ、シューマンって、フーガも作曲しているの?
と、思う人もいるだろう。
かくいう私だって、つい最近になるまで、この【4つのフーガ】という曲は知らなかった
(他にも、7つのフゲッタ というピアノ曲や、
 バッハの名前による6つのフーガ というオルガン曲 等があります)

この【4つのフーガ】は、1845年ごろ
シューマンがバッハの作品の研究を行って
フーガに目覚めて?作曲されたらしい。

第1曲
 とても静かに始まる。瞑想的な主題があやしいフーガを作る。
途中からの和声の変化は、ロマン派のフーガに相応しい。

第2曲
 決然としたフーガ主題。堂々とした展開のフーガ。
もうちょっと、長くてもいいのに・・・

第3曲
 「表情豊かに」の発想記号そのままに、歌のフーガ。
とても心を感じるなあ。

第4曲
 最初は、ちょっとかわいらしくも感じられるフーガ主題。
しかし、バッハから離れて、完全なシューマンの音楽かな。

前々回に書いたメンデルスゾーンのフーガは、バッハを研究した結果、
バッハの構築美とメンデルスゾーンの歌が気持ちよく結合した音楽だと思う。

しかし、このシューマンのフーガは、バッハを研究した結果、
シューマンのロマン派の美意識によって作られたフーガで、
ロマン派のフーガに、かなり傾いていると思う。
とても、すばらしいフーガ達だ。

しかし、私は、思うのである。
このフーガ達がシューマンのピアノソナタのどれかの楽章だったら、
もっと、演奏されたし、もっと輝いていたのではないかと・・・
(そうか、それは違うんじゃあないのか・・・という声も聞こえそう・・・)

追記
 そんなことを考えていたら、シューマンの小品を集めて、
ピアノソナタ第5番(フーガ付きソナタ)を勝手に作ってみよう。
(4番は、未完成作品があるらしい・・・)
(シューマンさん、ごめんなさい。たんに、アマチュアの音楽的でない、遊びです。)

第1楽章・・・4つの行進曲 作品76の第4曲
第2楽章・・・ロマンス 作品28の第2曲
第3楽章・・・スケルツォ ヘ短調
第4楽章・・・4つのフーガ 作品72の第2曲をもうちょっと長くする

うーん、どうだろう、考えた割には、やっぱり、まとまりのないソナタだな(笑)
それに、ソナタ形式の楽章が全然無いし???
素人の遊びです。大目に見てくださいな・・・


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コメント 2

なるたる

シューマンはフーガにおいてさえ、どうしようもなく冥いロマン派の闇を抱えたまま逝ってしまいましたね。
メンデルスゾーンのある意味単純さとは、何と言う違いなんでしょうか。
合掌です。
それしかありません。
by なるたる (2007-12-11 21:49) 

みどりのこびとちゃん

そうですねえ、
シューマンのフーガは、初めて聴いたのですが、
シューマンは、やはり、根っからのロマン派です。
by みどりのこびとちゃん (2007-12-11 23:50) 

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