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ピアノ協奏曲 第3番(カバレフスキー) [カバレフスキー]

さて、最近の音楽日記は、いつもと、違ってピアノ小品名曲が少ない気がする。
まあ、そんな時もあると思ってください。
なぜか、最近バロック音楽や、
ちょっと軽めに、フランセやカバレフスキー等を聴いている。
(あっ、ちなみに、この二人の作風は、全然違いますよ)

ということで、今日は、私の好きなピアノ協奏曲の一つを紹介しよう。
ロシアの作曲家だか、
どちらかというと、音楽教育者や、子供のピアノ発表会の曲が有名だろう。
カバレフスキー作曲の【ピアノ協奏曲 第3番】である。

ロシアのピアノ協奏曲というと、チャイコフスキーやラフマニノフ、
ちょっとマイナーなとこでは、アントン・ルビンシュタイン等の
雄大なピアノ協奏曲をイメージしてしまうかもしれない。

さてさて、このロシアのピアノ協奏曲は、どんな曲だろう
作曲は、1953年
曲の時間は、だいたい20分弱と、こぢんまりした曲だ。
(初演のピアノは、あのアシュケナージですね)

第1楽章は、とても楽しい主題で始まる。ピアノが跳ねる???
そして、第2主題は単純明快だがどこか憎めない?感じの主題だ。
基本的には、この2つの主題が展開され、進んでいく。
途中にカデンツァもあるのだが、これは、ちょっとだけ技巧的。
あっという間に終わる感じだ。

第2楽章は、弦のピッチカートで始まる
ちょっとだけ寂しい主題だか、瞑想的でもある。
うーん、途中は、ムード音楽か?

第3楽章は、第一楽章と似た雰囲気で始まる。
でも、こちらの方が、ちょっとあわただしいかな・・・
ロシア民謡風の主題も単純明快だ
そして、ちょっと気恥ずかしくなる行進曲風の展開が続く。
(でも、こういう展開も、いいと思うのだけどなあ・・・)
そして、楽しい主題が戻り、
最後は、ロシアのピアノ協奏曲のお約束の盛り上げと急速なコーダで終わる。

カバレフスキーの曲は、当時のロシア政府の主義に基づいて、
大衆的すぎる音楽ばかり書いている、という批判もあるかもしれない。
しかし、モーツァルトだって、貴族の為に書いたり、
他の作曲家だって、王様の為に作曲したりている。
ようは、音楽だと思う。

カバレフスキーのこの【ピアノ協奏曲 第3番】は、
若者の為に書いた協奏曲で、
単純明快そのままだ。
そう、ロシアのピアノ協奏曲の香りは、するが、
チャイコやラフとは、全く違うイメージだ。
そして、確かに深みのある音楽ではない。
でもでも、音楽の楽しみを素直にイメージできる音楽だ。
こんな音楽も私は、楽しみたい。

しかし、コンサートでは、あまり、取り上げられない曲だな。
ちょっとだけ、残念。

話変わって、
今日は、マンドリン演奏会前の最後の通しの練習だった。
うーん、くたくたです。ハイ・・・体がもたない(笑)



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nzzkn

この曲のナマ聴き機会を30年余り探していて、先日やっと叶いました。

2009/10/18(日)「奈良フィルとソリストたち」のラストに辰玲奈さんがソロをされました。

第2楽章の主旋律は、ドヴォルジャークの有名な「ユーモレスク」の中間部moll旋律とアタマ7音共通です。

第3楽章には、ソナタ3番の終楽章と同様、トルコマーチのリズムがは入っています。

そして、終盤、第1楽章の副旋律が「大旋律」として復活するさまは、ラフマばりです。

そぅぃえば、カバレフスキーは、けっこうラフマニノフへのオマージュと思える書きかたを潜ませている気もします。
by nzzkn (2009-10-24 11:47) 

みどりのこびとちゃん

この曲の実演は、私、聴いたことがないです。
でも、なかなか、良い曲だと思うなあ。

nzzkn さんの言うとおり、音楽は、全然別だけど、
ラフマニノフと共通部分もありますね
by みどりのこびとちゃん (2009-10-24 23:45) 

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