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パッサカリア ハ短調(J.S.バッハ) [バッハ(J.S.)]

さて、最近、さわやかな、バロック音楽や、
カバレフスキーの軽い音楽を聴いて、気持ちを軽くしている。
なぜか、朝、そんな音楽を聴くと、なかなかよいではないか・・・

今日も、バロック音楽を聴こうとして、バッハのオルガン曲を聴いたのが間違えだった。
そう、今日の曲は、決して、さわやかでもなく、軽い音楽でもない。
とても、重みのある曲だ。

今日の音楽日記は、J.S.バッハのオルガン曲の傑作(ですよね)
【パッサカリア ハ短調】である。

まず、ちょっとだけ音楽の勉強だ。
【パッサカリア】とはなにか?
もともとは、三拍子の舞曲だったらしいが、
まあ、一般的には、低音で反復される主題をもとにした変奏曲のことだろう。
(最も有名な、パッサカリアは、ブラームスの交響曲第4番の終楽章かなあ・・・)
(ゴドフスキーのパッサカリアという人は、まずいませんよね(笑))

さてさて、バッハの【パッサカリア ハ短調】は、どんな音楽だろう
最初の8小節が低音で、基本主題が演奏され、
その後、20もの変奏が続く。
この変奏が、多種多様で、単一の主題を扱っているのに、まったくあきない。
そう、すごく荘厳で、そして、心に響く音楽だ。
そして、その後、このパッサカリアの主題による、すばらしいフーガとなる。
その頂点で音楽が一瞬停止し、そして、ハ長調の主和音での終止。

もちろん標題音楽ではない。
しかし、なにか、巨大なものをイメージさせ、心に重く響く曲だ。
バッハのオルガン曲の中でも傑作だと思う。

この曲、正直に言うと、私、管弦楽の編曲で聴いたのです。
しかし、管弦楽でも、なんとすばらしい音楽に聞こえたことか・・・
きっと、弦楽合奏でもよさそうだ

もちろん、家にパイプオルガンは、ないので、(そんな家ないだろう)
最初の主題や、15変奏などをピアノで弾いてみる。
うーん、いいんだなあ。この和声進行・・・

音楽的は、きっと、緻密で厳密に書かれているのだろう。
しかし、そういう音楽なのに、とてもとても感動する音楽だ。

こういう音楽は、なかなかない。

いつか、マンドリン合奏でやりたいなあ

さてさて、さわやかなバロック音楽を聴こうと思っていたのになあ・・・
次回は、さわやかな音楽にもどろう。


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コメント 17

Cecilia

以前ロマネスカについて話題になった時に聴いたCDにパッサカリアがありました。(NMLで聴けます。)
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-05-05
この辺が原点なのでしょうけれど・・・。
バッハのパッサカリア・・・聴いていません。

爽やかな曲・・・何がいいかあな?
バッハのオーボエ・ダモーレ協奏曲もいいですよ!
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-04-10
この記事の頃はまりましたねえ~!

コンサートの練習も大詰めでしょうね。
聴きにいけないのが残念。
検索するとどこでも評判が良いのに驚きます。
とても楽しいらしいですね。
さすがです。
by Cecilia (2007-11-10 01:22) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、コメント ありがとうございます。
バロックのオーボエ協奏曲いいですよね。
バッハも聴いてみます。
演奏会が近くなると、気分転換に、軽い曲を聴きたくなるのです。

コンサートこれなくて残念です。
来年からは、違う名称でのオーケストラになりますが、
機会があれば、是非一度、
聴きに来てくださいね。
by みどりのこびとちゃん (2007-11-11 00:02) 

なるたる

何を隠そう私この曲(略…w。

バッハの規模の大きいオルガン曲の中では、間違いなくベストの曲と言って良いと思います、素晴らしい傑作です。
私はシャコンヌと並んでバッハの名曲の上位に挙げたい。
変奏の多彩さと展開、豊かな想像力や揺ぎ無い構築力はちょっと例を見ない。若い頃の作品としては驚くばかりです。
こういうかっちりと厳密に構成された曲に接すると、いわゆるロマン派の情緒などはヤワなものに思えてくる。自然に首を垂れたくなってきます。
バッハの素晴らしさの極致にあるような曲です。

ところで、私はピアノ編曲版を愛聴しています。
オルガンの原曲では、旋律線がややもすると曖昧になり、時として弛緩した音楽に響くのに比べて、ピアノで演奏されると、変奏の骨格がよく見えて各変奏のテクニックの妙に直に接することが出来る。
全体の構成も遥かに見通し良くなり、大きな変奏曲としてこの曲を理解出来ます。
オルガンの響きような壮大さは影を潜める代わり、曖昧さを許さぬピアノの響きによって齎される明晰な世界は、私には快感です。

だからバッハの大規模オルガン曲のピアノ全集版なんてものがあれば、躊躇わず買ってしまうでしょうねw。
by なるたる (2007-12-06 22:02) 

みどりのこびとちゃん

バッハのパッサカリアの世界は、とてもても深いと思います。
私も、この曲大好きです。

バッハのオルガン曲のピアノ編曲は、いろいろ持っていますが、
中には、音の薄い、編曲もありますね(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-12-06 23:31) 

なるたる

最近、オペラは一休みして( と言っても魔笛のDVDを二種類も買ったけどw)、何だかまたバッハに凝り出しましたよ、特にオルガン曲。

オルガン曲全集(1,2巻合わせて20枚組 でも安い 4,000円しません)ともう一種類オルガン選集まで買ってしまった。

中でもこのパッサカリアとフーガばっかり聴いている、殆ど中毒です。
頭の中からあの壮麗で荘厳で神秘的なこの曲のメロディが離れません。
寝ても覚めてもBWV582・BWV582ばっかです。
今じゃバッハの最高傑作じゃないんかと思える程の入れ込みようです。
聴けば聴くほど素晴らしい、決して飽きません。
by なるたる (2008-01-14 01:15) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
私は、このブログを書く前は、どちらかと言うと、
技巧的なピアノ曲を中心に聴いていたのですが、
最近、バッハやシューベルトも良く聴くようになりました。

しかし、このバッハのパッサカリアは、いい曲ですよね
確かに、いつ聴いても、飽きません

話変わりますが、レーガーのオルガン曲も最近、
ちょっとだけ聴きます。
これは、音の洪水という感じですね
by みどりのこびとちゃん (2008-01-15 00:25) 

なるたる

以前紹介したバッハのオルガン曲全集が届き、半分ほど聴きました。
改めて蒙を拓かれた思いがします。
バッハのオルガン曲はこんなにも素晴らしいものであったのか、と言うその事実にです。
心打つ名曲の目白押し、目を瞠る曲、曲、曲のオンパレードでありました。
ピアノ曲での編曲は数多(あまた)知っていましたが、やはり原曲による感動は圧倒的としか言いようがありません。
なんでこんな豊穣な世界に今まで気付かなかったんだろう。

こうして私はバッハのオルガン曲の虜となりました。

この年にして初めて知る感動、やはりバッハは奥深い、それがわかっただけでも大収穫でありました。
by なるたる (2008-01-30 21:11) 

なるたる

追記。

話は替わりますが、無教養な私はパッサカリアとシャコンヌの違いが未だに分りませんw。
by なるたる (2008-01-30 21:16) 

みどりのこびとちゃん

バッハのオルガン曲 いいと思います。
私も、時間があれば、ゆっくり聴ければ、どんなに幸せかとも思います。
オルガンの生演奏もいいのでしょうねえ・・・

ははは、私もパッサカリアとシャコンヌの違いはわかりません。
ネットで調べても、よくわからんです。ハイ
by みどりのこびとちゃん (2008-01-31 00:21) 

なるたる

バッハのオルガン曲の素晴らしさに対する感動に勢いを借りて、ブクステフーデとパッヘルベルのオルガン曲にまで手を伸ばしてみました。
相変わらずのマイナー路線ですw。

でもこれ凄いです。
一言で言って、バッハのオルガン曲の原型。
バッハなる作曲家が忽然と現れたわけではなく、偉大な先人の業績の上に成り立っていることを実感しました。
時代は繋がっていました。
それを認識出来ただけでも大収穫。
でも陰に隠れて評価されない。
「一将功なりて万骨枯る」、そんな古代中国の格言を思い出してしまいました。

だから今回は怪我の功名、重いも懸けない豊穣な出逢い…。
これだからマイナークラシックは止められません。
by なるたる (2008-02-05 20:25) 

なるたる

訂正。
重いも懸けない豊穣な出逢い→思いも懸けない豊穣な出逢い。
by なるたる (2008-02-05 21:07) 

みどりのこびとちゃん

ブクステフーデは、私も何曲か、聴きました。
確かに、バッハの前身と言える作品で、
けっこう、いいなあと思える曲があります。

そう、マイナークラッシックはいいです
by みどりのこびとちゃん (2008-02-06 00:05) 

なるたる

先日ご紹介した例の「あそびの音楽館」に、あろうことか「パッサカリアとフーガ」のピアノ編曲依頼をしてしまいました。

結果は吉と出るか凶と出るか判りませんが、もし編曲OKなら祝杯を上げたいです。
ただしこのブログ主は独自の強固な美意識の持ち主で、どんな有名曲でも
自分の心の琴線に響いてこない曲は絶対編曲しないらしいですw。

結果を待ちます。
楽譜の発注まで行けば可能性は一挙に高くなります、但し何時頃になるかはブログ主当人にすら分りませんw。
by なるたる (2008-02-13 00:46) 

みどりのこびとちゃん

「あそびの音楽館」の管理人さんは、
確かに自分の確固たる信念をもっているのが、
選曲からもうかがえます。
有名曲だけと思ったら、ボロディンの交響曲はあるは、
あれっ、と思う曲は、あるは・・・
確固たる信念を持っている人は、さすがです。

なんせ、私は、音楽に対して、八方美人ですので・・・トホホ
by みどりのこびとちゃん (2008-02-14 00:01) 

なるたる

「名だたる先人が既に編曲しているのに、私ごときでは恐れ多い」とソッコーで却下されてしまいましたw。

謙虚なゆえか、信念に反する曲だったためなのかは良くわかりませんw。
残念ですが諦めましょう。
by なるたる (2008-02-14 00:46) 

なるたる

最近、パッサカリアとフーガだけを色んな楽器で演奏したCDを手に入れて聴きました。

Historical Organ演奏(バッハオリジナル)によるもの
Romantic Organ演奏(リスト&テプファー編曲)によるもの
Piano演奏(ダルベール編曲)によるもの
4手ピアノ演奏(レーガー編曲)によるもの
オーケストラ演奏(ストコフスキー編曲)によるもの の5種類です。

独奏オルガンによるオリジナルはともかく、レーガー編曲の4手ピアノ版が迫力も厚みもありなかなか気に入りました。
ダルベール編曲のピアノ版は可もなく不可もなくと言ったところです。
しかしリスト他によるオルガン編曲はペケ。
他の曲は演奏時間12分台なのに、この曲だけは18分もかかり、間延びして苛々しました。別に新しい旋律を付け加えたわけではなく、唯意味もなく遅いだけです
リストともあろうものがこんな弛緩し切った曲を作るのが解せません。

でも最高に良かったのは、意外な事にストコフスキー編曲によるオーケストラ版。
これは曲の彫りが深く、緩急のつけ方とクライマックスの持って行き方が巧みで、一言で言って説得力に満ちた演奏。
ストコフスキーを改めて見直しました。








by なるたる (2008-04-20 19:09) 

みどりのこびとちゃん

ストコフスキーは、世間の評価は、別として、
私は、結構、すごいなあ、と思っています。
確かに、編曲では、旋律の構成を無視していたりしますが、
そこに、なにがしかの説得力があるのは、不思議です。
by みどりのこびとちゃん (2008-04-20 23:36) 

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