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フーガ イ短調(ショパン) [ショパン]

【ショパンのこの曲は、どの程度有名か?】シリーズの第4回目です。
この連休は、マンドリンオケの合宿だったので、
またまた、ちっょと時間が空いてしまった。まあ、とにかく、第4回である。
なんで、こんなシリーズを書いているかは、
第1回(こちら)を読んでいただくとして、

第1回は、クラッシックのピアノ音楽ファンで、ショパンの曲の中で、
100人中100人は知っていると私が思っている曲として、
【別れの曲】を書いた。
第2回は、100人中50人程度知っていると私が思っているショパンの曲で
【ポロネーズ 嬰へ短調 作品44】を書いた。
第3回は、100人10人程度知っていると私が思っているショパンの曲で
【ピアノソナタ 第1番 ハ短調 作品4】を書いた。

さてさて、今日は、100人中1人しか知らないと勝手に思っているショパンの曲だ。

うーん、難しい。

ここまでくると、
作品番号は、無い曲だな。
そして、普通のCDには、入っていない曲で、ショパン全曲集とかしか、
入っていない曲だな。

それに難しいのは、曲によっては、
ショパンの曲では無いと考えられている曲もあるということだ。

結局、その中でも私が結構おもしろいと思った曲
(と言うより、ショパンらしくない曲だな)を選んだ。

今日の音楽日記は、私が、ショパンのピアノ曲の中で、
100人中1人程度知っていると勝手に思っている曲
【フーガ イ短調】である。

(実は、他の候補曲は、ギャロップ・マルキ、2つのブレ、トリル前奏曲、 等でしたね)

さて、ショパンの【フーガ】である。
だいたい、ショパンのピアノ曲のフーガというと、どんなイメージがありますか?
うーん、私には、イメージできせんね。
バラード第4番の最後の方の対位法的な部分をイメージするかもしれない。

さてさて、まずは、曲を聴いてみよう。
(知らない人は、ナクソスミュージックライブラリで試聴できますよ)

曲は、左手のフーガ主題で始まる。
うーん、いかにもフーガという主題だ。
そして、右手が入ってくる。
そして、二声のフーガとして、曲は、淡々と進行する。
しかし、トリルがピアノの音色に変化を与え、
和声も単純だが、しかし、どこか、そう単純でもない。
ショパン風と言えば、そう聞こえないこともない。
まあ、3分程度の曲なので、ショパンは、こんなフーガも作曲している
というように聴くのもいいだろう。

この曲、勉強用に作曲したとの話もある。

ベートーベンやブラームスは、ピアノで、すばらしいフーガを書いている。
ショパンは、フーガという作曲法が合わなかったの、それとも興味がなかったのか・・・
残念だ

私、個人的には、ショパンの作曲技法で、フーガの大曲を書いて欲しかったです。
なんとなく、ドイツ人には書けない曲が書けたような気がするのです。

あの陰影のある和声と、甘美な旋律と、独特なピアノ書法に、フーガの技法が、
組合わさったら、さぞ独特なピアノ曲が出来ていたような・・・

まあ、そんな想像をするのも、アマチュアの特権ですね(笑)

さてさて、次回は、このシリーズの最終回
普通のピアノのクラッシックファンの100人に聴いたら、
知っている人は、0人(皆無)であろうと思われる、ショパンの曲だ。

さてさて、どんな曲がでてくるか、乞うご期待。
(しかし、最近は、インターネットで、いろいろ検索できるしなあ・・・)

ちょっと、反則技使うしか、手がないのかなあ・・・ははは
(反則技と言っても、演奏会用アレグロの管弦楽とピアノバージョンとか、
 未発見の曲や、原稿消失作品ではないですよ(笑))


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なるたる

うーむ、100人に1人しか知らない曲にフーガを持って来るとは以外であった。
後が続かないと思うんですけどw。

ショパンのフーガは一言で言って面妖な曲です。
2声しかないし、意味のないトリル多すぎ。
どう転んでも、私には気まぐれの手すさびとしか思えない。
私はショパンには本格的なフーガを作る力量がなかったと思っています。
一つの主題を多声部で発展させて整然たる秩序を構築するには、ショパンの感性は余りにもやわ過ぎてそれに耐えて行けない。
ショパンにははっきり言って向いていない。
フーガの峻然とした形式は、おそらくショパンのロマンチックな感性とは最も遠い所にある、というのが私の考えです。
フーガについては、まだメンデルスゾーンやシューマンの方が絶対的に優れていると思います(シューマンのフーガも聴いてみてください)。

同じようにショパンは、異なる楽器による多声部の音作りへの絶対的な経験不足から、やはり皆を納得させる三重奏曲以上の室内楽の作曲も無理だったろうと思います。
ピアノ三重奏曲とて決して成功した作品とは言えない。


さて、こうなると100人中1人も知らない曲の予想がつかなくなりました。
反則技とは一体何なのか?
まさかピアノ協奏曲の室内楽仕立てや、バレー曲「レ・シルフィード」ではないだろうし、全く謎でありますw。
by なるたる (2007-10-09 00:27) 

なるたる

コメント訂正

以外→意外
by なるたる (2007-10-09 01:56) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
多分、ショパンのフーガは、ご存じと思っていました(笑)
メンデルスゾーンのフーガは、素敵でした。
いつか、必ず、この音楽日記に書こうと思います。

さてさて、次回は、予想も、きっと、つかないでしょう。
版が違うとか、でもないですよ・・・
あーあ、でも、あんまり期待はしないでくださいね
by みどりのこびとちゃん (2007-10-10 00:05) 

よしー

いつも楽しく拝見させて頂いています。さてフーガとは関係ないのですが、氏の幻想ポロネーズのレビューが凄く気にいっているので、私のブログに感想文を書かせて頂きました。
これからも扱う曲によっては突然現われてお邪魔することがあるかもしれませんが、よろしくお願いします!
by よしー (2007-10-10 14:05) 

みどりのこびとちゃん

よしーさん。コメントありがとうございます。
よしーさんのブログも読みました。
まあ、私は、自分が思っていることを勝手に書いているだけなのですが、
幻想ポロネーズに関して、同じように思っている人がいると、
うれしいものです。
by みどりのこびとちゃん (2007-10-11 00:22) 

なるたる

しつこいようだけどシューマンのも是非聴いてね。
メンデルスゾーン並みに良いと私は思います。
by なるたる (2007-10-13 03:14) 

みどりのこびとちゃん

ちょっと調べたら、
シューマンもいろいろ、フーガを作曲しているのですね。
はい、聴いてみます。
そして、今度は、フーガシリーズでも書きますよ(笑)

うーん、本当に書くかも・・・フーガ好きなので
by みどりのこびとちゃん (2007-10-15 00:11) 

なるたる

フーガシリーズ、期待しています。
前に散々貶したマックス・レーガーですが、燦然としたフーガを幾つも作っていますね。
彼のフーガは素晴らしいです、重厚過ぎてチトくどいですが…。
by なるたる (2007-10-15 02:36) 

なるたる

追記
ブラームスのオルガンフーガも、バッハを彷彿とさせる素敵な作品ですよ。
by なるたる (2007-10-15 02:39) 

みどりのこびとちゃん

フーガシリーズ真剣に検討してみます。
乞うご期待・・・
レーガーのフーガの曲は、確かCDで持っていたような・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-10-15 23:17) 

なるたる

>レーガーのフーガの曲は、確かCDで持っていたような・・・

管弦楽用・オルガン用・ピアノ用・ヴァイオリン用、色々作っています。
これでもかと言うくらい音が分厚く重なり、こってりと胸焼けしますw。
いかにも肉食人種が作ったフーガ、と言う感じです。
by なるたる (2007-10-16 02:38) 

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