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パヴァーヌ 作品50(フォーレ) [フォーレ]

さて、今日は、有名な名曲だ。
フォーレ作曲の【パヴァーヌ 作品50】である。

パヴァーヌとは、ラテン語で、孔雀の意味があるそうです。
そう、羽を優雅に広げ、ゆっくり歩くイメージからきている、宮廷の舞曲だそうだ。

さて、このフォーレの曲は、パヴァーヌの中でも有名なので、知っている人も多いと思う。
そして、いろいろな楽器に編曲されて演奏されている。
冒頭の甘く美しく、そして切ない旋律からして、とても、惹きつけられる。
そして、中間部の一瞬、激しい情熱。
なんともいえない。

さて、この曲は、最初は、管弦楽の為に作曲され、
そして、合唱が付け加えられたことを知っていますか?

私も最初は、管弦楽の為の曲だと思っていたのですが、
ちょっと理由があって、スコアを買った時、合唱が付いていたので知ったのです。

そして今では、管弦楽に合唱付きの演奏が、実は一番気に入っている。

曲は、弦のピッチカートの伴奏の上で、
フルートの低音で、旋律が歌われることで始まる。
(このフルートの低音、いいです。)
これが何回か、繰り返された後、合唱が静かに入ってくるのだが、
この合唱が入ってくる部分は、ゾクゾクする。
最初の暗いフルートの音色に対比しての合唱は、もちろん敬虔な雰囲気だが、
神秘的な感じもするのだ。
そして、情熱的な中間部も、管弦楽だけでなく、合唱が入ると、雰囲気がまるで変わる。
まるで、ドラマがあるようだ。
そして、最初の部分がもどるのだが、しばらく管弦楽だけの部分が続き、
合唱は、とぎれとぎれに旋律を歌い、陰影をつける。
そして、静かに静かに、神秘的に曲は、終わる。

実は、この曲、最初に管弦楽だけで聴いてていた時には、
ああ、美しい曲だなあ。
フォーレっぽい曲だなあ。
というだけのイメージだったのだか、

合唱付きの演奏を聴いて、ドラマのあるイメージに変わった曲なのです。

合唱付きの演奏を聴いていない人は、是非聴いてみてくださいな。
イメージが変わるかもしれません。

余談
 実は、私、この曲をマンドリンオーケストラで、演奏する時に、
この合唱のパートも楽器に入れて編曲して演奏したのですが、
全然、合唱付きのイメージとは、ほど遠かったのです。トホホ・・・
やはり、人間の声は、すごいかも・・・


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コメント 4

Cecilia

じっくり聴いたことがなかったのであらためて聴いてみました。
今まで聴いていたものも管弦楽だけだったのか合唱つきだったのか記憶がありませんが、今日は合唱つきを二つほど聴きました。
これも癒されるような曲ですね~。
ところで歌詞がとても気になりますが、ちらっと見たところは宗教曲ではなく仮面劇(コメディアデラルテ?)か何か(牧歌劇?)のような気がしますね~!
以前私のブログで話題にした”ティルシス”が登場しているので。
パヴァーヌですからね!

これをマンドリンオーケストラで・・・というのはすごいですね!
by Cecilia (2007-09-20 14:33) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、コメントありがとうございます。
スコアを久々に見たら、私がもっているのは、英語のテクストでした。(笑)
でも、意味は???
フォーレの曲は、癒されるだけでなく、
なにか、別のものもある気がします。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-21 23:41) 

ローター

こんばんは
フォーレの音楽には癒し以上のものがある、というのには同感です。
その音楽の瑞々しさ、透明感の向こうに、何とも形容しがたい凄みのようなものがあるように思います。瞑想音楽に近いような気もしますが、それはフォーレ自身のための瞑想曲なのか、そこにあるのはロマン派的な「自己主張」とはまったく一線を画するものに思えます。
「4分33秒」のコメントではありませんが、ベートーヴェンとともに、聴覚を失ったこの作曲家が、なにか究極の音を聞いていたのかも知れない、などと、つい邪推してしまいます。
by ローター (2007-09-22 00:50) 

みどりのこびとちゃん

ローター さん、コメントありがとうございます。
フォーレの作品は、よく言われるように、確かに
前期、中期、後期で、作風や、音楽に対する姿勢が違う気もします。
(まあ、変化しない作曲家の方が少ないのですが・・・)

レクイエムは、確かに、癒されます。
しかし、後期にいくにつれ、何か、別のものがある気がします。
でも、私には、よくわからないのです。
ただ、後期のピアノ曲は、もちろん派手ではないのですが、
凄みを感じさせますね
by みどりのこびとちゃん (2007-09-22 23:54) 

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