ソナチネ 作品36 第1番(クレメンティ) [クレメンティ]
さて、近所のかみさんの知り合い(ピアノを教えているらしい)が、
楽譜や音楽の本がいらなくなったというので、
ここぞとばかり、いっぱいもらってきた。
(ははは、これは、いいですね。なんせ無料・・・)
スクリャービンやプロコフィエフやフォーレ等の楽譜や、
ねこふんじやった変奏曲等の楽譜。
そして、バッハのインベンションの奏法 や西洋音楽史の本等々
これは、なかなかうれしい。
そんな中に、ピアノのソナチネ集の春秋社版全3冊があった。
ソナチネ集は、確か、小さい頃、姉が弾いていたので、知ってはいたが、
まじまじと譜面を見るのは、久々だ。
ということで、今日は、クレメンティの作品36の6つのソナチネから、
第1番の曲だ。
クレメンティというと、ピアノ学習者向けと言うイメージがあるが、
交響曲やピアノ協奏曲や室内楽も書いている。
さて、この曲、最近のピアノ教室では、使用するかどうかしらないけど、
昔は、ピアノを習う人は、必ず弾いていたと思う。
そう、ピアノがある家からは、必ず、聞こえていた(ちょっと大げさかなあ・・・)
えっ、わかりませんか?
ドーミド・ソ・ソ ドーミド・ソ・ソ↑ ファミレドシドシド・レドシラソ
という曲です(ははは、わからんですよね)
うーん、この曲をちょっとまじめに聴きたかったので、
(いままで、そんなことなかったのですが・・・)
ナクソス・ミュージック・ライブラリーで聴いてみた。
もちろん、単純な旋律と構成で、なんということはないのだが、
おっと、なかなか、いいじやあないか。
第1楽章 アレグロ・・・冒頭の旋律は、ある意味、一瞬で惹きつけられます(笑)
第2楽章 アンダンテ・・・この楽章は、はっきり言って、歌うのは、難しいです。
第3楽章 ヴィヴァーチェ・・・軽やかに、はっきりと、リズムよく弾くのは、難しい。
でも、ちゃんと弾ければ、とても楽しいと思うなあ。
この曲、どうしても昔、姉が弾いていた印象や、
近所から聞こえてきたピアノの音の印象が強くて、
ちゃんとしたプロの演奏を聴くと、
第3楽章なんて、違った曲に聞こえる。(本当に楽しい音楽です。)
音楽史に残る名曲とは、とてもとても、言えないが、
クレメンティの他のピアノ曲を聴きたくなってきた。
一気に、ソナチネ6曲を聴いてみたが、
昔から持っていたイメージとは、違った。
まあ、曲は、短いし、気楽な気持ちで、聴くには、どの曲も十分楽しめます。
昔、ピアノを習っていた人は、たまには、弾いてみたら・・・
クレメンティかい?
どれ、エッションバッハのレコードでも聴いてみるかね。
・・・アッハハハハ、
どうだい、恐っろしく軽やかじゃあないか。
こんなに達者に弾けたなら、さぞや楽しかろうて。
まったく、あたしのまわりのスカタンどもときたら、どうだい
えっちらおっちら、あっどっこいしょ、とウチのジイさんじゃあるまいし、
ツメの垢でも煎じて飲ませてやりたいところさ。
まあ、この曲は子供の頃から、近所のどの家からか、必ず聴くことが出来る音楽でありました。そしてどの演奏も、およそクレメンティの軽やかさからは程遠い「野良ソナチネ」でありました事よ。
ソナチネの 野良の昼間のうたた寝に ベこの空音の一人かもねむ
山妹登呂絽
(畑仕事の午睡の最中に、どこの家からかピアノの練習をしている音が、ま るで牛追い歌のように流れてくる。ああ、夢のうつつに畑を耕す、何ともの どかな昼下がりであることよ。ZZZ・・・
~~ソナチネは、野良の枕詞
というような少年時代を過ごし、音楽に偏見を持つに至った由。
――この曲はサティがパロってますね。へそ曲がりな私はこっちを弾いていました、そして飽きてきたら「作曲者による強制的終止」で終わるのデス。
今になって聴いてみると、クレメンティって凄い!
決して古くならない宝石のようであります。そして途轍もなく難しい曲だ!
クレメンティは、モーツアルトをして
「ものすごい指の回るヤツ」
と言わしめたほどのテクニシャンだったそうですね。
どのソナチネもそうとう指離れが良くないとダメなんだろうな。
まあ、私のような下手糞な奴は、
これからも「ピアノの為の牛追い歌」を弾き続けていくわけですが。
―あたしゃ、4番と6番のソナチネが気に入っとるよ。(毎度駄文で失礼)
by ローター (2007-09-13 02:51)
―追啓―
こういった曲は、まず裏拍でリズムを取らねばなりません。子供時代、ピアノに混じって聞こえていた、あのカッチカッチというメトロノーム。あれこそ諸悪の根源なのですよ?せめて、裏でテンポを感じるように、多くの先生方が指導されていれば!
よいか、裏じゃ、裏で合わせるのじゃぞ。
ドーミドソ ソ ドーミドソ ソ
〇 〇 〇 〇
じゃぞ。よいな。
by ローター (2007-09-13 03:37)
今でもクレメンティのソナチネは大好きです。
特に♪タ~ラ・タ~ラッタッタ~タ~ラ、タラララタラララ~♪のやつ。(有名ですが何番か見ないとわからない。)
聴かれたのはこれでしょうか?
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-07-27
これを聴いて「魔笛」との関連を知り感動しました。
自分が弾いていたソナチネも「あ~うまい人が弾くとこんなに素敵なんだ~!」と感じました。
ところでご存知だと思いますが、”グラドゥス・アド・パルナッスム”ってどんな練習曲だったのでしょうねえ!?
クレメンティ・ピアノというのもあるんですね~!
by Cecilia (2007-09-13 09:41)
ドーミド・ソ・ソ ドーミド・ソ・ソ↑ ファミレドシドシド・レドシラソ♪
ちゃんと曲わかりましたよ~。
ソナチネとかソナタとか、けっこういい曲ありますね。平和で好きです。
たまに弾きますよ♪
by JN (2007-09-13 23:46)
ローター さん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね、
この曲、野暮ったい演奏ばかり耳にしていたので、
ソ・ソ・にどうしてもアクセントのある演奏が・・・・
プロの演奏は、新鮮です。
サティの曲は、次回書こうと思っていたとこです。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-14 00:27)
Cecilia さん、コメントありがとうございます。
♪タ~ラ・タ~ラッタッタ~タ~ラ、タラララタラララ~♪
ははは、三番ですよね。わかりますよ。
グラドゥス・アド・パルナッスムというと、
ドビュッシーのあの曲を連想させますが、
クレメンティの曲は、いろいろな種類の曲がありますね。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-14 00:31)
JN さん、コメントありがとうございます。
平和でいい曲。・・・まさにその通りです。
たまに弾いて楽しみましょう
by みどりのこびとちゃん (2007-09-14 00:32)
グラドゥス・アド・パルナッスム
HMVでちょっとだけ視聴してみましたよ。
結構お洒落な、小粋な曲って感じですね。
弾いてるほうは地獄っぽいけど・・・
by ローター (2007-09-15 02:20)
私も小さい頃ピアノを習っていたので、この曲弾いてました。
懐かしいです。
プロの方の演奏だと…やっぱり違うんですよね。
…ちょっと聴いてみたい。
ねこふんじゃった。は今でも弾けます。(笑)
by (2007-09-18 16:18)
・・・高い音楽性を持った演奏家の奏でるものならば、たとえそれが只の音階練習であっても、一聴に値するものであろう。
と、どこかに書いてありました。
初級のピアノ音楽なども、本当にプロの手で演奏されると、心動かされるものですね。バイエルなども美しい曲ですわ。
>ねこふんじゃった
小原孝さんの古いアルバムで、「ねこふんじゃったSpecial」なんてアホな(オモロい)のがありましたね。トルコ行進曲なんか、なかなか良いですよ。
割り込み失礼。
by ローター (2007-09-18 18:02)
桜千鳥さん、コメントありがとうございます。
そう、プロの演奏を聴いてみてください。
好き嫌いは、あるかもしれませんが、
全然違う曲に聞こえますよ。
by みどりのこびとちゃん (2007-09-18 23:27)