SSブログ

ピアノ協奏曲(モシュコフスキー) [モシュコフスキー]

私、実は、結構、ピアノ協奏曲のファンなんです。
(えっ、そんなこと知っているって・・・ハイ)
昔、結構、マイナーな作曲家のピアノ協奏曲を片っ端から、聴いていた次期がありました。
(とは、いっても、本当のマニアの人には、全然かなわないのですが・・・)
時間がなくて、あまり聴く時間もないけど、
最近、ちょっと、聴きたくなってきた。というより、聴いている。

レコードの時代は、VOXレーベルのレコードを買い集めた。(懐かしいなあ)

そして、CDの時代。
VOXレーベルのCDで、
【ロマンティック・ピアノ・コンチェルト】という2枚組のシリーズを
皆さん、知っていますか?
もちろん、チャイコフスキーやラフマニノフやグリーグやシューマン等の
有名なピアノ協奏曲も、とてもいいのだけど、
このシリーズには、
タールベルク・モシュコフスキー・ルビンシュテイン・ヘンゼルト
モシュレス・リトルフ・バラキレフ・ラフ・ライネッケ・・・・等々
それは、それは、その時代には、うれしくて、涙が出るほど、
すばらしいロマンティックなピアノ協奏曲がつまっていた。

今でこそ、いろいろなレーベルから、無名なピアノ協奏曲の、いろいろな曲が出ているが、
音は、よくないが、私は、このシリーズが大好きだった。(今でも好きです。)

ということで、私の好きな、ちょっとだけマイナーなピアノ協奏曲達を
この音楽日記で、ちょっとだけ、続けて書いてみようと思う。
(何回続くかわかりませんよ。 でも曲は、無限にあるんだなあ・・・)
ピアノ協奏曲ファン以外の方、ちょっとだけ付き合ってね
(って、どんな人だ?)
なるべく、音源がある曲に限って紹介しますね
しかし、ピアノ協奏曲ファンには、おなじみの曲かもしれない。

前置きがかなり、長くなってしまった。
今日の音楽日記は、
モシュコフスキーの【ピアノ協奏曲 ホ長調 作品59】である。

作曲家のモシュコフスキーは、ピアニストでもあり、
ピアノの練習曲で有名だ。
しかし、このピアノ協奏曲は、ロマン派のピアノ協奏曲の中では、
きらりと、輝いている傑作協奏曲だと思う。
作曲年は、1898年。

曲は、4楽章からなる。ピアノが主役の30分程度の曲だ。
(私、3楽章とばかり思っていたのです。)

第1楽章(モデラート)
 決して、チャイコフスキーの一番やグリーグのピアノ協奏曲のように、
最初の一瞬で惹きつける訳ではない。
しかし、あたたかいロマンの香りと、華やかなピアノの技巧が、
とても、心をうきうきさせる。
ピアノで演奏される第1主題もとても魅力的だ。
そして、かろやかなリズムの主題がでてくるが、
これをピアノで弾かれると、もう楽しい。
また、モシュコフスキー得意のピアノの走句がまぶしい・・・

第2楽章(アンダンテ)
 当然、ゆっくりした楽章だ。
この楽章は、甘く歌うというより、落ち着いた雰囲気の中で、淡々とピアノが歌う。
ちょっと、雰囲気が、変わっていて、なかなかイメージのわく楽章だ。
最後の方は、ちょっとだけ、ポピュラー風だが、なかなかいいぞ

第3楽章(スケルツォ・ヴィバーチェ)
 この楽章は、これぞ、モシュコフスキーの音楽だ。
リズムが跳ねる。ピアノが跳ねる。心も跳ねる。
そして、最後のとても速いパッセージのコーダ部分のなんと、華やかなこと。
す、すばらしい。パチパチ

第4楽章(アレグロ)
 終曲にふさわしい、速い華やかな曲。
ピアノが、ずっーと、走り回る。
ピアノが、ずーっと、キラキラしている。
この楽章も、ピアノが主役だ。
リズムを持続するのは、難しそうだ
そして、最後の盛り上がりは、ピアノ協奏曲の王道路線(笑)だ。

(ところで、すごく不思議なのですが、私の持っているCD音源は、
 3楽章までなのですね なんでだろう? それでも十分いいのだけど)

さてさて、この曲、これほどの曲なのに、なんで無名なんだろう?
あらを探せば、構成が弱いとか、主題が独創的でないとか、いろいろあるかも知れない。
しかし、このまま埋もれる曲では、決してないと思う。
ピアニストのみなさん。お願いしますね(笑)

さてさて、この曲は、なんといっても、私、個人的にはポンティのピアノだ。
もちろんこの録音の、バックの管弦楽は、ちょっと なさけない音を出しているが、
それをおぎなって、あまりある、ポンティのピアノがすばらしい。

さて、音源だが、
ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、この曲のポンティの演奏が試聴できる。
無料だと、各楽章30秒だけだが、是非聴いてみてくださいね
(決して、ナクソスの回し者ではないのですが、1890円/月であれだけの曲数を
 無制限に聴けるのは、すごいと思う。もちろん、私は、会員になりましたね)

さてさて、次は、誰のピアノ協奏曲にしようかなあ・・・わくわく
なんか、楽しい・・・


nice!(0)  コメント(18) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 18

ローター

こんばんわ
早速、モシュコフスキーの協奏曲を採り上げになった模様。
つたない私は、この曲を聴いたのは、わずか3年前です。
当時は禅寺で修行の毎日でした。(!)
短い休暇で帰省した時に、たまたま店でCDと出合った次第、
とても明るい元気のみなぎる音楽に、すっかり虜になってしまいました。
ウォークマンをお寺に持ち込んで、こっそり布団の中で聴いてました。
(その時間しか個人的な自由は無いのです!)
この協奏曲やメトネルの「夜の風」「3つのソナタ」は、
私のつらい修行の日々を癒し、救い、おぎなって余りありました。
今では道場を出て、住職になり、就職して働いてますが、
通勤の車中、よく聞く音楽です。一日の初めの活力源です。
閑話休題__
確かにこの協奏曲の弱点、
―独創性に欠けるとか、4楽章がくどい(終楽章として弱い)
個人的にも幾つか好きであるゆえの不満があります。
相当の技術が無いとスマートに演奏するのは困難な感じですし、
ピアニストが自分を出すには、面白みに欠ける曲なのかも知れません。
でも古今の協奏曲の中では、ちょっと他にない音楽ですよ?
もっと演奏の機会があってもいいですよね
ホント、演奏家の皆様方、どうぞ宜しく御願いいたします。

ポンティの演奏を早速視聴してみました。
全部聴いてみたいなあ・・・入会しようかなあ。
うーん・・・
by ローター (2007-08-24 22:54) 

みどりのこびとちゃん

ローターさん、コメントありがとうございます。
一日の活力源・・・まさにそういう音楽かもしれません。
そして演奏には、とても、有る意味、バリバリ以外の
洒落た技巧が必要なこの曲。
本当にもっと取り上げでほしいですね

ナクソス・・・入会すると、音楽三昧になってしまいます(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-08-26 00:46) 

なるたる

モシュコフスキ、すっかり忘れていたw。

ネットで、「知られざるピアノ協奏曲ベスト10」なんか見ると、この曲が堂々の1位になることも多く、人気の非常に高い作品であることが覗えます。
でもテクニック的にはとても難しい曲で、第1楽章(だったかな)なんかは、一つとしてピアノの同じフレーズが出てこない、「ピアニスト泣かせの曲」だと聞いたことがあります。

ポンティ盤はCDは第3楽章までだったけど、私の聴いたLP盤では確か第4楽章まで入っていた気が…。

そろそろ日本でも取り上げるピアニストが出てきても良いんだかなぁ…。
私がプロのピアニストなら意地でも取り上げて、弾きまくって、強引にファンを増やしちゃるのにw。

謳い文句は勿論、「ネアカで幸せになれるピアノ協奏曲」w。

ところで、モシュコフスキにはヴァイオリン協奏曲もあることをご存知でしたか?
これがまた「ヴァイオリン版ピアノ協奏曲」と言って良いくらいに、ポジティブ・シンキングで美しい旋律とスピード感に溢れた曲らしいです。

以前hyperionの「ロマンチック・ヴァイオリン協奏曲シリーズ」でリリースされたものの、いつの間にか廃盤。
他にも何種類かの音源はあるらしいんですが、現在では入手が容易ではなく結局聴けず仕舞い。

今回良く利用するCDショップに手を尽くして探してもらえるようお願いしてみました。
もし運よく手に入ったなら、感想を入れましょう。

by なるたる (2008-09-17 12:48) 

みどりのこびとちゃん

モシュコフスキーって、ちょっと、評価が低いですよね。
でも、結構、いろいろ いい曲書いていると思うけどなあ・・・
どれも小品すぎるのかもしれません
ヴァイオリン協奏曲ですか?
どんなんだろう
興味あります
by みどりのこびとちゃん (2008-09-20 01:45) 

なるたる

モシュコフスキのヴァイオリン協奏曲聴いてみました。

案の定、素晴らしい美しさです。
「ヴァイオリン版ピアノ協奏曲」は言い得て妙です。
特に高音部の美しさは特筆もの。
第2楽章は陶然とする美しさ。

併録のカルウォヴィチのヴァイオリン協奏曲の第2楽章も
筆舌に尽くせぬ美しさで、実に物凄い。

これは両者とも絶対「買い」です。

CDはハイペリオンの「ロマンチック・ヴァイオリン・コンチェルト 4」(CDA 67389 直輸入盤)。

アリアCDで買えます。

by なるたる (2008-10-13 03:38) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん推薦の曲が、また増えてしまった。(笑)
覚えておきます。
モシュコフスキーのピアノ曲は、全部聴いたことがないので、
ゆっくり、ちょこちょこ、聴いてはいるのですが・・・
ヴァイオリン協奏曲までは、もちろん、手をつけていません。
そのうちに・・・って、いったいいつかしら?
by みどりのこびとちゃん (2008-10-15 00:39) 

なるたる

どこかにも書いたけど、カルウォヴィチのヴァイオリン協奏曲の第2楽章ね、
これ最近私が一番夢中になっているもの。
もう何遍繰り返し聴いたことか。
ねっとり、じっくり、濡れ濡れで素晴らしい。
高音のヴァイオリンの旋律が、実に陶酔的で余韻嫋々。
まるでボロディンの弦楽四重奏曲第2番第3楽章のノットゥルノ(ノクターン)を聴くようですよ、いやマーラー第3番の第6楽章か、第5番第4楽章アダージェットの響きに近いものが…。
ともかくまずは一度聴いてみてください。

お奨めは断然これ。

The Romantic Violin Concerto-4(CD番号:hyperion CDA 67389)

ともかくヴァイオリンのタスミン・リトルの演奏が素晴らしいんだってば、これ本当の話です。
by なるたる (2009-05-08 20:34) 

みどりのこびとちゃん

カルウォヴィチのヴァイオリン協奏曲ですね。
了解です。必ず聞きます。
で、さっきも書いたけど、オペラ「吸血鬼」なかなかです。
これは、感想いれます。
by みどりのこびとちゃん (2009-05-09 00:43) 

なるたる

おぉ、「吸血鬼」聴かれましたか。
これはこれは…、感想が愉しみです。
その口ぶりだと、お気に召していただけたと判断いたしますw。
by なるたる (2009-05-09 19:22) 

なるたる

カルウォヴィチはね、第1楽章はまあまあ。
第3楽章はまあ大したことない。
で、飛び抜けて印象的なのが第2楽章。
自己陶酔の極地のような音楽です。
この第2楽章を聴くだけで、私なんかはもうお腹いっぱいです。
by なるたる (2009-05-09 19:26) 

なるたる

そして、もしお奨めのCDを聴いていただけるのなら、カルウォヴィチとモシュコフスキーを2回連続で記事にしていただけると嬉しいです。
それだけの価値はあるものと思います。
そして出来たら、併録のモシュコフスキのヴァイオリンと管弦楽のための「バラード op16-1」も書いていただけるとなお嬉しいです。

毎度の身勝手なお願いで恐縮です。
by なるたる (2009-05-09 21:59) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
いやいや、なかなか、いろいろな曲を聴くのは、楽しいですよ。
カルウォヴィチとモシュコフスキー
いつになるか、わからんけど、感想入れます。
(その前に、吸血鬼ですね)
シューマンもいろいろ聴いているのだけど、
なかなか、記事にしようとすると、難しい(笑)
by みどりのこびとちゃん (2009-05-12 00:25) 

なるたる

この2曲の、ともに第2楽章は音楽史上に残る屈指の美旋律だと思います。もう私なんかはメロメロです。
なんでこんなに美しい曲がマイナーなのか、謎です。
by なるたる (2009-05-16 21:37) 

みどりのこびとちゃん

うーん、そう言われると、ますます、期待が高まってしまう。
早く、ちゃんと聴かねば・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-05-18 23:39) 

なるたる

しつこいようだれど、カルウォヴィチとモシュコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」の、おのおの第2楽章の美しさと、モシュコフスキのヴァイオリンと管弦楽のための「バラード OP16-1」の後半部分の美しさ、盛り上がり、旋律の息の長さはクセになります。
絶対のお奨めですよ。

The Romantic Violin Concerto-4(CD番号:hyperion CDA67389)

演奏は何と言ってもこれに尽きます。
ヴァイオリンは絶対「タスミン・リトル」ですよ。
これしかありません。
今すぐ聴くべしです。

でもカルウォヴィチの「復活交響曲 OP7」は大したことありませんでした…聴かなきゃ良かったorz。
by なるたる (2009-06-30 21:34) 

みどりのこびとちゃん

あっ、これもメモしておかなくては・・・・

カルウォヴィチとモシュコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」
モシュコフスキーの「バラード OP16-1」

ははは、いつになるかわからないけど、ちゃんと聴きますよ
by みどりのこびとちゃん (2009-07-01 23:24) 

なるたる

あそびの音楽館に、管理人さんによるカルウォヴィチの「ヴァイオリン協奏曲」の感想がupされました。
結構気に入られたみたいですよw。
by なるたる (2009-07-14 21:22) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
早速、見てみます。

って、私が、ログインしている時に、コメントが入るとは(笑)
by みどりのこびとちゃん (2009-07-14 21:23) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。