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ピアノと管弦楽のためのブルレスケ(R.シュトラウス) [シュトラウス(リヒャルト)]

さて、久々の音楽日記だ。
有名なクラッシックピアノの小品でもあっさり書こうと思っていたが、
今日は、ある理由から、ちょっと無名な曲を書こうと思う。

ドイツの作曲家 リヒャルト・シュトラウスが作曲した
ピアノと管弦楽の為の【ブルレスケ】だ。

この曲、知らない人も多いかもしれない。
曲は、ティンパニーのおどけたリズム動機で始まり、
いろいろなイメージが展開され、
最後は、ティンパニーのピアノの音で消える。

【ブルレスケ】は、おどけた曲とか、滑稽な曲という意味だそうだ。
しかし、それだけでない。
何と言えばいいのか、
この曲には、おどけて、滑稽だけでなく、
真面目な部分があったり、
甘美なロマン的な所があったり、
ワルツ風なところがあったり、
音楽の顔は、万華鏡のように変化する。
そして、ピアノパートは、技巧的にかなり難しい。
(ワーグナーのある旋律に似ている所もありますね)

リヒャルト・シュトラウス自身は、あまり、この曲を高く評価していなかったらしいが、
実演では、かなり、はえる曲だと思うし、
結構、面白い曲だと思う。
こういう曲は、真面目なピアニストではなく、
ちっょと遊びのあるピアニストが弾いたらおもしろいだろうなあ・・・
でも、ちゃんと実力のある人でないと弾けないし・・・

ぴったりのピアニストがいる。
というより、しかし悲しいことに、
いた。になってしまった。

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羽田健太郎(ハネケン)は、私の特に好きなピアニストだし音楽家だ。
なんといっても、あのピアノを楽しそうに弾く姿は、
クラッシックの曲だけでなく、ジャズや映画音楽でもとても印象的だ。
クラッシックからポピュラーまで、ちゃんと出来る人は、すばらしい。

音楽大学を出たあとは、
スタジオミュージシャンとしてかなり活躍した時期があったらしいが、
その後、N響の定期公演で、サバリッシュ指揮で、
リヒャルト・シュトラウスの【ブルレスケ】を演奏したとのことだ。

うーん。ハタケンのガーシュインとかは、聴いたことがあるが、
この時の【ブルレスケ】の演奏を聴きたかったなあ・・・
こんな万華鏡のような曲を、どんな風に弾いたんだろう?
いつもの楽しそうな顔をして、弾いたのかなあ・・・・
そう想像するだけで楽しくなってくる。

ご冥福をお祈りします。

追記
 家の中を探したら、ハタケンのCD【ディズニー・ピアノ・メロディ】があった。
 今、BGMで聴いている。
 ラ・ラ・ルーなんて、とってもいいなあ。


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コメント 4

Cecilia

R・シュトラウスは好きですが、この曲は知りませんでした。
ハタケンさん、本当にびっくりでした。
昔東京のどこかの駅ビルで偶然ハタケンさんの生演奏を聴いたことがあります。
すごい人ごみで私はおなかが大きかったのですが、しばし聴き惚れました。
楽しそうな余裕のある表情が印象的ですよね。
by Cecilia (2007-06-06 08:38) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、R・シュトラウスがお好きなのですか
いつか、「薔薇の騎士」でも書いてみます。
(この曲は、好きですね)
ハタケンさんは、本当に楽しそうな表情で演奏しますよね
by みどりのこびとちゃん (2007-06-06 22:35) 

なるたる

お久し振りです、最近音楽への興味が失せて何にも聴いていません。
い汚く寝てばかりいますw
こういう事は年に何回か起こる持病なので、別に気にしてません。

私この曲結構好きです、数少ないシュトラウスのピアノ曲ですから。

ところでこのブルレスケ、確か随分前グールドが演奏しているのがあったように思います。
だけどシュトラウス自身この曲の初演で、その演奏効果のなさに我ながら失望したと言う記述を呼んだ記憶があるくらい、ままっ子扱いだったようです。
リヒァルト・シュトラウスの作品は後期ロマン派特有の濃厚な半音階とロマンチックな旋律の不思議な混交で、私には今一つ食指が動きません。
スクリァービンの後期の作品やラフマニノフの一部ですら、和声を逸脱しているゆえに、私には共感し難いものがあります。近代ものなんかは言わずもがな、現代ものに至っては「何処の異星の話?」であります。
私は古い人間なのですw。

ハタケンの演奏は弾厚作(俳優の加山雄三)の「父に捧げるピアノ協奏曲」しか知りません。
大昔のCDでシューマンとラフマニノフとガーシュインあたりの異様な混交物です。
今では作曲家としての弾厚作に言及する人も、めっきり少なくなってしまいました。
by なるたる (2007-06-10 01:48) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、過去記事も含めて、いろいろコメントありがとうございます。
音楽への興味が失せているとのこと、心配です。
近代・現代ものは、お嫌いとのこと
音楽に対する姿勢が、はっきりしていていいです。
私なんぞは、なんでもありの人間ですので(笑)

弾厚作のピアノ協奏曲は、昔々、
オーケストラがやってきた?かな 題名のない音楽会かな?
かなにかのテレビ番組で聴いたことがあります。
確かに、ラフマニノフ風ではありましたね
by みどりのこびとちゃん (2007-06-10 21:42) 

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