ワルツ第1番【華麗なる大円舞曲】(ショパン) [ショパン]
さて、昨日に引き続いて、ショパンのワルツを書いてみよう。
ショパンのワルツの中では、有名な一曲。
【華麗なる大円舞曲】という題で知られる、第1番の変ホ長調の曲だ。
4小節の単音の序奏の後、題名通り、華麗なワルツが、4つ続き、
最初のワルツが、戻って、最後は、これまた、はなばなしいコーダがついている。
左手は、3拍子のリズムを常にきざみ、右手が旋律を受け持つ。
どこを聴いても、明るく華やかな旋律で、あふれている。
そして、和声も旋律もわかりやすく、いわゆるよくサロン風の音楽と言われている。
サロン風の音楽。
確かに、そうかもしれない。
しかし、これは、まぎれもなく、バラードやスケルッオと違う意味で、
ショパンのピアノ曲の傑作だと思う。
このピアノ曲は、ウィンナ・ワルツ風では決してない。、
踊れるワルツでは決してない。
しかし、体のリズムが踊るように、わくわくする。
ピアノのワルツで、こんな爽快な気分になる曲もめずらしい。
(ちなみに、ショパンは、ウィンナ・ワルツは、好きでなかったらしいです。)
踊りのワルツでないのに、男女が楽しく踊る情景が目に浮かぶ。
それに、例えば、ウェーバのワルツ【舞踏への勧誘】は、ピアノ曲であるが、
管弦楽への編曲でも、それは、十分に曲として成り立つが、
ショパンのこのワルツは、管弦楽編曲では?だと思う。
やはり、ピアノの為の曲だし、ピアノの音色、ピアノの旋律の流れだとも思う。
さて、ショパンのこういう明るいワルツは、
最近、すごく速いテンポで
音も、はっきり、くっきり、で、
爽快に飛ばす演奏で、派手に弾く人が多くありませんか?
うーん、それは、それでいいと思うし、
見て、聴いて、とても爽快な気分にもなれるのですが、
私は、ショパンのこういうワルツは、軽いタッチで、軽快に優雅に、ふわっと弾くのが好きだなあ。
(うーん、古い人間かも知れないなあ・・・
でもショパンの好んだ、プレイエルのピアノは、そんな感じだったらしいし、・・・)
なにか、バリバリ弾くより、ショパンのワルツは、そんな感じの弾き方が好きなのです。
まあ、一般的には、ショパンのワルツは、音楽的に深くないとの評論もあるようですが、
私は、どの曲も、いろいろな夢をみさせてくれる曲達だと思うのですが・・・
(前世は、ポーランド人だったりして・・・ははは)
ちぇりこさん。nice!ありがとうございます。
by みどりのこびとちゃん (2007-05-22 23:58)
>ショパンのこういうワルツは、軽いタッチで、軽快に優雅に、ふわっと弾くのが好きだなあ
最近買ったDmitri AlexeevのCDではこんな感じでした!
ちょっと抜けた感じのほうが洗練された感じがします。
by Cecilia (2007-09-28 14:23)
Cecilia さん。コメントありがとうございます。
最近、ショパンに凝っているみたいですね。
ブログ見て、なるほどと思っています。
しかし、私のパソコンは、
Dmitri Alexeevの試聴ができないのですよ。
なんでかなあ・・・
ところで、ショパンの曲を続けてこのブログで近々書く予定です。
乞うご期待
by みどりのこびとちゃん (2007-09-28 23:59)