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パガニーニの主題による狂詩曲(ラフマニノフ) [ラフマニノフ]

なんで、今日は、この曲をずっと聴いているのだろう?

さて、クラッシック界で、【パガニーニの主題】というと、お約束で、
ヴァイオリンの鬼才パガニーニが作曲した、
無伴奏ヴァイオリンのための24の奇想曲の第24曲目の主題のことだ(多分)。

この、跳ねるような特徴ある主題は、いろいろな作曲家の霊感を刺激するようで、
有名どころでは、リスト・ブラームス・ルトスワフスキ・ブラッハー等
無名の作曲家まで、いれれば、何人もの作曲家が、
この主題を使って、変奏曲を書いている。
(元々のヴァイオリンの原曲も変奏曲ですよね)

その中でも、ラフマニノフが作曲した、
ピアノと管弦楽の為の【パガニーニの主題による狂詩曲】は、有名な一曲だ。
主題と24の変奏曲からなっている。

ラフマニノフ名曲集などのCDには、
この【パガニーニの主題による狂詩曲】は必ず入っている。
いやいや、もっと、正確に言おう。
有名なのは、この曲の第18変奏(だけ?)である。
この曲の第18変奏の甘美なメロディーはすばらしいし、
ピアノと弦の表情も引き込まれる。
通俗的だ、映画音楽だ、といわれても、この部分のすばらしさは、かわらない。
誰でも、一回は、聞いたことがあるだろう。
いろいろなところで、使用されている。

しかし、この曲の不幸は、どうしても、この第18変奏だけが、
その部分だけ、あまりにも、取り上げられてしまうことだと思う。

他にもすばらしい部分は、いっぱいあるのに・・・
例えば、第5変奏の飛び跳ねるような変奏
例えば、第12変奏の美しいメヌェット
例えば、第22変奏から最後の第24変奏そして、コーダまでの壮大なクライマックス
そして、最後の最後で、ピアノが弾くチャーミングな主題の断片

この曲は、聴衆への演奏効果だけを考えた技巧的な作品 との評がある。
また、ラフマニノフ晩年のすでに、霊感の衰えた作品 との評もある。

確かに、この作曲された時代を考えると、時代遅れの感があるかも知れない。
しかし、ラフマニノフには、はっきりとした自己主張と独特な雰囲気がある。
単なる、通俗曲ではおわらない。
ピアノは、華麗な響きなのに、重厚な響き。
そして、チャイコフスキーに通じるロシアの響き・・・
管弦楽は、甘美な響きなのに、しっかりとした作曲技法に支えられている。
これが、現在まで、人々に愛されてきている、一流作曲家の証だと思う。

しかし、ラフマニノフの曲って、どんな気分の時、聴くのがいいのかなあ・・・
これは、結構他の作曲家と違って、私の中では、微妙にわからないのです。

この曲は、よく、コンクールての最終予選などで、弾かれることが多い。
その映像をみていると、すごい技巧なのだが、
ピアニストは、とても楽しそうだ。(実は必死かもしれないが)

うーん、実は、ラフマニノフの曲は、弾くほうが楽しかったりして・・・


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