【ドリー】組曲(フォーレ) [フォーレ]
今日は、めずらしく、ピアノ連弾の曲だ。
フォーレのピアノ曲は、
ここちよい初期の音楽から、独特の表情をみせる後期の音楽まで、
革新的な音楽ではないが、すばらしいピアノ曲が数多くある。
その中ては、この【ドリー組曲】は異色の曲かも知れない。
フォーレのこの曲は、ドリーという子供に献呈している。
曲は、連弾曲としては、単純な書法だが、
決して、子供っぽい曲ではない。
どの曲も、とても表情が豊かで、イマジネーションあふれる曲だ。
曲は、6曲からなり、
どの曲も、とてもかわいらしい題名がついている。
第1曲【子守歌】
単純な伴奏の上で、優雅な子守歌が歌われる。
中間部の旋律も心地よい。(心地よくて、だんだん眠くなってくるぞ・・・)
第2曲【ミーアーウー】
子猫の鳴き声のことらしい。
とてもリズミックで、本当に猫がじゃれている感じがよく表現されている曲
第3曲【ドリーの庭】
美しい歌。ドリーが遊ぶ庭は、きっと芝生がきれいで、優雅なんだろうな・・
(我が家の庭は、とてもこんなイメージではありません(笑))
第4曲【子猫のワルツ】
フォーレらしい?ワルツ。
先ほどの猫とちがって、ちょっとお上品な猫かな
第5曲【やさしさ】
とても優雅な曲なのに、ちょっとなにか有る感じ。
中間部のカノン風な所は、なかなかよいかな。
第6曲【スペイン風舞曲】
どこから聴いても、スペインの舞曲そのもの。
この曲集の最後にふさわしく、子供の明るい感じがよく表れている。
私は、実は、この曲は、管弦楽の編曲で、最初に聴いた。
その時は、なんとなく、良い曲だとは思ったが、それ以上は、感じなかった。
しかし、ピアノ連弾で聴くこの曲は、
とてもかわいらしくて、イメージ豊かな雰囲気の曲だ。
いいなあ・・・こんな雰囲気
この曲集は、シューマンの【子供の情景】やドビュッシーの【子供の領分】と
よく比較されるみたいだが、
子供の時の雰囲気を直接的に表しているのは、この曲集が筆頭かもしれない。
ちょっと疲れたときには、童心に帰れる、こんな曲もいいなあ。
あっ、全然ちがうことですが、
フォーレのピアノ曲には、全然違う雰囲気の傑作がいっぱいありますよ。
この組曲は、私もオケ版から聴きました。
原曲はピアノ連弾と聞いて、あちこち捜し歩いたものです。
少し気だるいリラックス感が大好きです。
ちなみにこの曲、コルトーが編曲したピアノソロ版があって、
何ていうか・・・ヤバい難度です。
(こんなん、星4つぢゃ無いよう!〇音出版さん!)
by ローター (2007-08-23 01:19)
ローター さん、コメントありがとうございます。
リラックス感・・・その通り
そう、楽譜の難易度は、まったくあてになりませんね。ははは
by みどりのこびとちゃん (2007-08-24 00:14)