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アルペジオーネ・ソナタ(シューベルト) [シューベルト]

さて、約一週間ぶりの音楽日記である。皆さん、お久しぶりです。
皆さんは、このゴールデンウィークをどう過ごされたのだろう?
私は、優雅に、ヨーロッパに一週間旅行に行って・・・
イタリア・スペイン・フランス等々・・芸術の香りをする都市を回り・・・
そして、美術館をめぐり・・・
高級リゾートホテルに泊まり・・・

す、すいません。まっ赤なウソです。
だいたい、お昼を400円の弁当にするか、パンを2つ買って、300円台にするか
を毎日、真剣に考えるサラリーマンには、とてもそんなお金もなければ、暇もありません。
(あーあ、上の文章をウソではなく、書きたいところです。・・・トホホ)

まあ、しかし、この四連休は、
娘のバレエのコンクールやら、
姉の新しいパソコンのセッティングやら、
なんやかんやで、結構忙しかった。
ゆっくり、オーディオの前で、クラッシック音楽を聴いたり、したかったのだけどなあ・・・
(本当は、熱狂の日のコンサート行って、なんでもいいから、雰囲気を味わいたのですが)

と、愚痴はこれくらいにして、(笑)
今日は、歌う楽器チェロでよく弾かれる名曲だ。
(何故か、今日は、そういう曲を聴きたがったのです。)

今日の音楽日記は、シューベルト作曲の【アルペジオーネ・ソナタ】だ。

原曲は、ギターのようにフレットがあり、弦が6弦あるが、弓を使って演奏する
アルペジオーネという楽器とピアノの為の曲だ。
この楽器は、なぜか、世の中から消えてしまったようで、
現在では、この曲は、チェロとピアノの演奏でよく弾かれている。
(もちろんアルペジオーネという楽器での録音もある。)

この曲、私は、確か高校生の時に初めて聴いたと思う。
土曜の午後のFMラジオで、初めて聴いたとおもうのだが、
最初の主題を聴いて、なんと美しい曲だと一瞬で思った記憶がある。
(当時の私の胸にジーンときましたね)
多分、私と同じ感想をもつ人は、きっといると思う。
それほど、この曲の最初の旋律は、魅力的で、はかない、美しい歌だ。

しかし、一楽章だけではない。
第二楽章のアダージョは、単純な旋律で短いが、本当に心にしみいる音楽だし、
(最近では、一楽章より二楽章の方が好きになっていますね)
第三楽章のアレグレットは、明るく、リズミックで、どこか民族的な響きの箇所もあるが、
本質的には、歌にあふれた楽章だと思う。

この曲、昔は、あまーく歌う演奏が好きだったが、
歳をとってくると、ちょっと理知的に歌う演奏も好きだ。
ピアノ音楽は、ピアニストによって、もちろん違うが、
チェロの音楽は、チェリストによって、本当に全然表情が違う。
よく言われるように、人間の声に近いからだろうか?
(アルペジオーネの演奏を聴いてみた。音に延びがちょっとなく、おもしろいですよ)
シューベルトのこの曲の旋律は、チェロの音色にぴったりだ。と思う。

しかし、この曲を聴くと、甘くせつない高校生の時代に、初めてこの曲を聴いた時を
いつも思い出すのです。
(うーん、そんなことを思うのも、私も歳をとったということか・・・)


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みやた

熱狂の日、行ってきましたよ。

無料コンサートで春の祭典 33分フルで聞いてきました。
かなり、無料で春の祭典はかなり貴重だと思いませんか?
by みやた (2007-05-09 23:38) 

みどりのこびとちゃん

みやたさん、コメントありがとうございます。
熱狂の日のコンサートうらやましいです。
ああいうコンサートというか、イベントは、結構すきなのです。
無料の春の祭典・・・いいなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-05-10 07:00) 

aosta

初めてコメントさせていただきます。
検索中にこちらにたどり着きました。
アルペジオーネ・ソナタについての記事にとても共感するところがあり、ちょっとどきどきしながらシューベルトの過去記事も拝見させていただきました。

シューベルトは歌・・・
お言葉のとおりですね。意識していなくても、ふと気がつくと心の中に優美な歌があふれています。
でもどんなに明るく快活な曲でも、シューベルトの作品には、心地よい微風が吹く澄み切った青空から思いがけずもはらはらと落ちてくる、通り雨の気配のような憂いを感じます。私も若いころにはシューベルトといえば「未完成」交響曲しか聴いたことがありませんでした(笑)。
ブラームスのピアノソナタや晩年の歌曲のひりひり乾いていく涙のような苦い叙情に惹かれるようになったのもごく最近になってから。
生きることの重みを経験していくことで、初めて見えてくる美しさ、というものもあるのですね。
音楽は大好きですがもっぱら聴くだけの楽しみです。
こうして音楽について書かれた文章を拝見するのも大きな喜びです。
素敵な記事を、ありがとうございました。
by aosta (2008-05-22 08:18) 

みどりのこびとちゃん

aostaさん、コメントありがとうございます。
アルペジョーネソナタの最初の旋律は、私の若い時に、
心の琴線にふれました。
でも、シューベルトのピアノソナタは、歳をとって、やっと最近、
その歌が、すばらしいものだとちょっとわかってきました。
そう、やはり、人生の経験は、なにごとにも代え難い。

私も、音楽について書かれた本や記事を読むのは、
好きですよ。
by みどりのこびとちゃん (2008-05-23 23:56) 

まほろばのピアノ弾き

こんばんは。 かなり以前にアップされた曲へのコメントで恐縮ですが・・・。

この曲の存在により、今は廃れてしまった「アルペジオーネ」という楽器の名がずっと遺されていくのは、短い生涯だったシューベルトの功績のひとつかもしれませんね。

各楽章とも、メロディメーカーだったシューベルトの面目躍如といった美しさがありますが、特に第1楽章の憂愁さは、短い寿命に終わるアルペジオーネ、そして彼自身を象徴しているかのようなやるせなさを感じます。

チェロやビオラで演奏されることの多いこの曲ですが、私は今聴いているのは、バリトンサックスでの演奏(奏者:栃尾克樹氏)です。キワモノ的なCDかとも思いましたが、結構音が太く伸びやかで、ピアノも通常の伴奏より強めの音を出しています。

by まほろばのピアノ弾き (2015-04-10 23:48) 

みどりのこびとちゃん

まほろばのピアノ弾きさん、コメントありがとうございます。
過去記事へのコメントまったく問題ないですよ。

さて、アルペジョーネソナタ いい曲ですよね。
バリトンサックスでの演奏、興味深いです。
まあ、名曲は、どんな楽器でもいいのかもしれません。

忘れられた楽器の曲で、急に、
ハイドンのバリトン三重奏曲を思い出しました。
あまり演奏されない曲です。
ちょっと聴いてみよっと・・・・
by みどりのこびとちゃん (2015-04-11 23:54) 

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