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夜のガスパールより【絞首台】(ラヴェル) [ラヴェル]

さて、A型の血液型の人は、几帳面とよく言われる。
しかし、血液型で、なんで性格を分類するんだろう?
私には、よく分からない。
とは、思ってはいるが、そんなに目くじらを立てることでもないだろう。

とは、いうものの、A型の私は、この音楽日記を書き始めて、気になることもある。
(いえいえ、私は全然、血液型の性格分類は、まったく信じていない人ですよ(笑))

例えば、ショパンのバラード1番を書いたら、全4曲書かないと、気が済まなかったり、
なにかの曲集の一部分の曲を書いたら、その全部の曲を書きたくなったり、
している。
これだけいろいろ書いていると、そんなことは、見果てぬ夢なのだか、
以前から気になっていたので、その一曲を今日書いてしまおうと思う。
(たまたま、ある人と、今日この曲が話題になったもんで、つい・・・)

今日の音楽日記は、ラヴェル作曲のピアノ曲
夜のガスパールより【絞首台】である。

夜のガスパールは、3曲からなり、
第1曲の【水の精】第3曲の【スカルボ】は、以前この音楽日記で書いた。
そう、第2曲の【絞首台】をずっと書いていなかったのを
実は、ずっと、気になっていた。
この【夜のガスパール】は3曲で、ワンセットという見方も出来る曲だ。

しかし、気にはなっていたものの、題名も不気味だし、
第1曲の【水の精】と第3曲の【スカルボ】は、単独でも演奏されることは、多いが、
第2曲の【絞首台】は、単独曲として、演奏されることは、まずないと思う。
(よっぽど変わったピアニストなら別かも・・・(笑))
そんなことで、いままで、書いていなかった。

前おきは、このくらいにして、
夜のガスパールより【絞首台】である。
この曲の特色は、なんといっても変ロ音の鐘の音である。
延々と、始めから終わりまで、鳴らされて、
その不気味なイメージの中を旋律の断片が包み込む。

ある有名なピアニストは、この鐘の音を弾くのに、
場所によって、何種類もの違う弾き方が必要と言ったそうだが、
この曲は、ペダリングも大変だ。
この単純な鐘の音の雰囲気を変えて弾くのは、どうするのだろう?

中間部の右手の単旋律もなんともいえない。

この曲のイメージは、確かにこの曲の基となった詩の
「・・・寒い夜空の風のうめき声か、絞罪人のため息か・・・町に響く鐘の音・・・」
という、不気味な幻想の世界をすばらしく表現している。

しかし、譜面を見て思ったのだが、
どうせなら、20と23小節目も同じリズムにしてほしかったなあ・・・
確かに、一人でこの旋律と鐘を同じリズムでは、ピアノでは、弾けないけど・・・

まあ、そんなことは、おいといて、
曲想は、違うのですが、
私は、この曲を聴くと、矢代秋雄のピアノ協奏曲の第2楽章も思いだすのです。
ある音の一定の繰り返しは、確かに不気味なものです。

不気味なイメージという意味では、一級品のピアノ曲であることは間違いない

しかし、不気味な曲は、クラッシック音楽に多数あるけど、
やっぱり、あまり書きたくないなあ・・・


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コメント 6

hiyokan

こんな曲だと反応がないってのが皆さん解り易いと言うか(笑)
矢代秋雄、
ヒゲメガネ師匠も言ってました。

ちなみに師匠の挙げた参考音源、
ギーゼキング
ペルルミュテール
フランソワ
アルゲリッチ 
ミケランジェリ
アントルモン

こんなにも…
流石です。
by hiyokan (2007-05-09 22:18) 

みどりのこびとちゃん

hiyokanさん。コメントありがとうございます。
ペルルミュテールの演奏が私は、好きですね。
(音は、悪いけど・・・)
しかし、確かに、絞首台では、コメントないですねえ(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-05-10 06:47) 

hiyokan

ペルルミュテール、
55年ですか?
それとも74年?師匠曰くこちらが星5つだそうです。
なんだかどちらも入手困難なんですか?

初回練習でやったんですがギター1,2と2nd2の上下(!)が鐘ですね。
はっきり言って苦行です(笑)

リクエストなんですが
その繋がりのドビュッシー春、
今ドラマで使われているラフマニノフ交響曲2番、
そのうちでいいのでお願いします。
by hiyokan (2007-05-14 22:53) 

みどりのこびとちゃん

私が好きなのは、淡々とした演奏の55年版です。
淡々としていて、かえって、この曲のイメージがわきますよ。
このペルルミュテールの演奏は、
ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、試聴できますよ
(私は、会員に入ったので、全部聴けますが・・・)
聴いてみてください。

リクエスト了解です。そのうち書きます。って、いつになることやら・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-05-14 23:38) 

Cecilia

"Le gibet"って「絞首台」だったのですね。
「オンディーヌ」~「絞首台」~「スカルボ」にどういうつながりがあるのでしょう??
by Cecilia (2008-07-25 22:02) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
ラヴェルが、数ある詩の中から、選んだみたいですが、
きっと、ラヴェルの美意識でしようね。
ソナタとしての3楽章にもなっているし・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-07-26 01:32) 

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