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カプリッチョ【最愛の兄の旅立ちにあたって】BWV992(バッハ) [バッハ(J.S.)]

さて、昨日の12音技法の音楽から一転して、今日は、バロック音楽である。
(しかし、聴く音楽に節操がないというか、なんだかなあ・・・疲れているのかなあ・・・)

バッハの鍵盤楽器の為の音楽は、数多くある。
いくつかの組曲や曲集、教育用の曲、前奏曲、トッカータ、フーガ等々・・・
もちろんゴールドベルク変奏曲のような大曲もある。
そして、イタリア協奏曲のような小品・・・
しかし、どこか、几帳面な音楽として聞こえるときも多い。

そんなバッハは、カプリッチョ(奇想曲)と名がつく曲を何曲か作曲している。

今日の音楽日記は、J.S.バッハ作曲の
カプリッチョ【最愛の兄の旅立ちにあたって】BWV992である。

さて、この曲は、バッハが19歳の時の作品である。
当時、バッハの兄がスウェーデンに旅立つことになり、
その送別会の為にこの曲を書いたらしい。
10分程度の曲である。

さて、この曲の旋律や展開自体は、そんなに凝ったものではない。(19歳ですから)
しかし、なんといってもこの曲の特徴は、
バッハとしては、めずらしく一種の表題音楽として作曲されたことだろう。

曲には、以下のような表題がついている。
 「旅を、思いとどませようとする友人達の言葉」・・・この部分の雰囲気、すごくでてます。
 「他国で起こる、さまざまなできごと」・・・変化に富んだ曲
 「友人達の嘆き」・・・悲しみの音楽、これも雰囲気でています
 「友人達は、別れを告げる」・・・嘆きは終わって、友人達は元気に送りだす。という感じ。
 「御者のアリア」・・・さあ、もう出発だよ という感じ。
 「御者のラッパのフーガ」・・・馬車に乗って、最愛の兄は、旅だって行く。

バッハは、表題音楽は、少ないと思う。
私は、どうしても、バロック音楽は、感覚で聴く音楽で、
イメージがあっても当時の教会や、宮廷のイメージになってしまう。
そして、どこか几帳面な音楽として聴いてしまう時もある。
しかし
こ曲は、この表題を思いながら聴くと、
バッハのバロック音楽がまた違って聞こえる。
そこに、兄との別れの風景がイメージできる。

バッハは、表題音楽を書かせても一流だったんだなあ・・・

この曲は、私は、最初ピアノで聴いた。
その為、ピアノのイメージが強いのだが、チェンバロでもいい雰囲気がでている。
最初の「おもいとどませようとする友人」の部分なんかは、
そう言われれば、まったくそうだな、と納得できる描写だ。
(言われなければ、全然わからんが(笑))

ともあれ、バッハの音楽でもこういう曲があるんだなあ、と
うれしくなる曲だ。

ところで、カプリッチョ(奇想曲)は、形式にとらわれない楽しい曲のことですが、
カプリッチョには、浮気心・気まぐれの恋という意味もあるの知っていますか?
この曲には、全然にあわないけど・・・


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