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ノクターン 変ホ長調 作品9-2(ショパン) [ショパン]

さて、最近、ピアノ曲の日記が少ない。
ちょっと忙しく、ピアノに触れるのもちょっとだけ、ご無沙汰だ。

この音楽日記、右のカテゴリー分けを見てわかるように、
ショパンのピアノ曲を書いた日記が一番多い。
大好きな、バラード4曲やスケルツォ4曲そして、舟歌等は、すでに書いた。
久々にショパンの曲でも聴いて書こうかなあ、と思っていたら、
(幻想曲でも書こうと思っていたのですが・・・)
テレビでやっていたフィギュアスケートで、ショパンの曲が使われていた。

ということで、今日もいつものように安易に、曲を選んでみた。
今日の音楽日記は、ショパンの夜想曲(ノクターン)の中では、最も有名な曲。
【夜想曲 変ホ長調 作品9-2】である。

ショパンの夜想曲は、21曲ある。
この曲は、初期の作品で、そんなに和声も凝っていなく、
左手は、一定の伴奏。その上で、右手がメロディーを華麗な装飾音と一緒に、
甘く、甘く歌う。
曲としては、単純だが、ショパンの他の曲と一緒で、
これも完全にピアノの為に書かれたピアノ曲である。
ピアノでの表現が一番合っている曲だと思う。
平凡なサロン風の音楽との批評もあるらしいが、
ショパンの独特のピアノ音楽の世界は、この曲にもあると思う。

確かに、夜想曲としての表現力や構成力や独自力は、
後期の第13番等の夜想曲の方が、はるかに上だと思う。
しかし、ピアノでしか表現できない、わかりやすさとしてのすばらしさは、
この変ホ長調の夜想曲が上かなあ・・・

この曲を聴くと、個人的には、私の中ではピアノを弾く姉の姿が思い浮かぶ。
姉は、私と違って、ちゃんと、ピアノの先生に習い、
ベートーベンのピアノソナタなどをちゃんと弾いていた。
(私もピアノ習っておけばよかったですよ・・・)
今は、姉はピアノを弾いていないが、姉が昔、愛奏した曲の中の一曲が、この夜想曲だった。

その演奏は、当時のピアノ教室で教えられた演奏だったのだろう。
ミスをしないよう、テンポを一定で、しっかり鍵盤を押さえる演奏だった。
私は、それを聴いて、ああ、この曲は、こんな風にきっちり弾く曲なんだ。
と、昔々思っていた。

もちろん、クラッシックのピアノ曲を聴くようになって、
テンポを大きく、ゆらした演奏や、甘く甘く歌う演奏など、いろいろ聴いた。
本当は、この曲は、そういう演奏が合っているのかも知れない。

しかし、私は、姉が昔々、弾いていた演奏スタイルが好きだ。
 左手の和音は、一定テンポで十分に響かせ、
 右手の旋律は、感傷的にならず、
 ターンや装飾音符もわりあい、はっきりと弾く。
 そして、最後は、ちょっとあっさり目で終わる。

こんな夜想曲 作品9-2 もいいですよ。

ということで、譜面を取り出し、ちょっとピアノで久々に音を出してみた。
うーん、左手の和音の伴奏は、なんとかなりそうだ。
おっ、右手の旋律もなんとかなりそうだ・・・・
ははは、なんとかなりそうなのは、数10小節だけだな(笑)
それに、ターンとか省略しているし・・・・・
あーあ、やっばり、ピアノ習っておくんだったなあ。


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コメント 7

Robert

この曲、あまりにも有名ですがそれぞれの方に、それぞれの出会いがあるのだなと思いました。こびとさんの場合はお姉さまでしたか。いつもそばでこの曲がピアノから聞こえていたのですね。私の場合は高校生の同級生でした。ピアノなんか弾けるはずの無いわたしの釣り友達があるとき「音楽室へ来い」といって私の目の前で弾いたのがこれでした!それがピアノ曲への興味の始まりでした。下手ですけど、今もときどき弾きます。
by Robert (2007-03-25 23:41) 

みどりのこびとちゃん

Robert さん。コメントありがとうございます。
私が小学生のころ、姉がよく、ピアノを弾いていたのは、
今でも思い出すことができます。
確かに、その時は、クラッシックピアノなんて興味は、なかったのですが・・・

と思ったら、聴きたい曲が浮かんで今、聴いています。
次回の音楽日記をお楽しみに
by みどりのこびとちゃん (2007-03-26 22:37) 

ピアノフォルテ

身近にそんな素敵なお手本があったこびとさん、
うらやましいです。
お姉さまきっちりと練習される方だったのですね。
「ああ、こうやって弾くんだ。」と言う気づきは凄く練習の刺激になります。
by ピアノフォルテ (2007-03-29 22:35) 

みどりのこびとちゃん

ピアノフォルテさん。コメントありがとうございます。
私の姉は、確かに、きっちり練習する人でしたね。
姉の練習していた譜面は、
今は、弾けもしないのに、全部、私がもらいましたが、
鉛筆で、書き込みが多くあります。
このノクターンの譜面にも、いろいろ書いてあって、面白いのです。
by みどりのこびとちゃん (2007-03-29 23:28) 

なるたる

ショパンと言えばこの曲ですよね。

遠い昔、ショパンに夢中になっていた頃、何とかこの曲をマスターしてやろうと、「虚仮の一念」で必死に取り組み、何とか死ぬ思いで弾けるようになった時の感動が甦ります(私は正式にピアノを習った事がありません)。
最後のコーダが難しかった。

私も若い頃はあったのでねw。
遥かな、遥かな昔の話です…。

by なるたる (2008-09-10 21:54) 

みどりのこびとちゃん

おっと、なるたるさん、この曲、弾けるのですか?
すばらしい。
ということは、今も弾けますよね。
若いころ覚えたことは、体が覚えていますから。

私も、正式にピアノは習っていないので同じですね(笑)
by みどりのこびとちゃん (2008-09-12 00:37) 

なるたる

もう何十年もピアノに触れていないので、今ではとてもとても…。
今の私にとって、ピアノは弾くものではなく聴くものですw。

by なるたる (2008-09-13 02:17) 

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