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ピアノソナタ 第25番 ト長調(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、前回の日記で、私の姉の弾くショパンのノクターンのことを書いた。
姉は、私と違って、ちゃんとピアノ教室に通って、先生に習っていた。
多分、中学生の時まで、習っていたと思う。
当時、小学生の私は、まったく、クラッシックピアノに興味は、なかったのだが、
(サンダーバードとかに興味があった気が・・・(笑))
家の中では、ピアノ音楽が流れていた気がする。

さて、感傷的に、そんな昔のことを思い出していたら、
姉がよく弾いていたピアノ曲を思い出したので、今聴いている。

今日の音楽日記は、ベートーベン作曲の【ピアノソナタ 第25番 ト長調】である。

さて、ベートーベンのピアノソナタは、
若々しい初期の作品、
そして「ワルトシュタイン」や「熱情」等の情熱的な中期の作品
そして、円熟と至高のあのすばらしい後期の作品に分かれると思う。

この第25番は、中期のソナタと後期のソナタのちょうど中間に位置するソナタである。
しかし、ベートーベン自身が、【やさしいソナタ】又は【ソナチネ】と名付けたように、
この曲は、とてもこぢんまりした、愛らしいピアノソナタである。
ピアノを習っている人は、知っている人が多いかも知れない。
(ところで、今でも、この曲って、ピアノを習っている人に、よく弾かれるのかなあ・・・・)

さて、ちょっとだけ解説してみよう。
第1楽章の主題は、とても気持ちがいい流れるような単純な主題だ。
そして、流れるようなアルペジォ
途中に、カッコーの音型が聞こえる。
そして、左手が右手を飛び越えて、カッコー音型を弾く場所もある。
そんなに難しくはないのだが、
姉の弾く姿は、カッコー音型だけに かっこよかった。(す、すいません・・・寒いです・・・)

第2楽章は、短いが、とても優雅な曲。

第3楽章は、タッタカ・タッタカ・タッタカター の単純なリズムの主題が
これまた単純な構成のロンド形式で演奏される。

ここには、いつもの強い意志のあるベートーベンのピアノソナタの姿は無い。
ひょっとしたら、誰かの練習用としてのソナタかもしれないが、
ベートーベンの音楽に対する別の見方がここにはあるような気がする。
気を抜いて書いたのではなく、素直な気持ちで書いた曲。
そんな一曲だと思う。

さて、ベートーベンのピアノソナタの演奏といえば、
私は、バックハウスのモノラル録音が一番気に入っているのだが、
この25番だけは、ウィーンの名ピアニスト グルダの旧録音が好きだ。
跳ねるようなリズムで、この愛らしいソナタを本当に楽しそうに弾いている。

えっ、私の姉の演奏ですか?
そりぁ、ちょっとテンポは遅かった気はするけど、
それもなんか良かった演奏だったなあ・・・

しかし、この歳になると、つくづく、私もピアノを習っておけばよかったなあと思うのであった。


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コメント 2

Yoko

始めてコメントします。
しかもかなり前の記事に、、申し訳ありません。

私はピアノ歴??年、専門的な勉強はしていませんが、ピアノが大好きです。
今は海外にいるため2年ほど「お休み」していますが、またピアノが置けるところに住めるようになったら絶対に再開するつもりでおります。

さて、この曲についてですが、少なくとも私のピアノの先生は、この曲をよく中学生から高校生くらいの生徒さんに弾かせています。
私も中3か高1の時に弾いた覚えがあります。
前回の発表会でも中学生の男の子が弾いていました。

優しい響きで、譜読みもあまり難しくありませんが、でも、美しい音で弾くにはかなりの難曲だとも思います。
よく見るとそこかしこに難度の高いテクニックが盛り込まれているように思います。
本当に誰かの練習曲のために作曲されたのかも知れませんね。

by Yoko (2008-05-18 10:46) 

みどりのこびとちゃん

Yoko さん、コメントありがとうございます。
過去記事へのコメントも、全然かまいませんよ。

この曲、確かに、中学生以上のピアノ発表会で多いかも・・・
でも、おっしゃる通り、美しい音で、さらさらと弾けるのには、
結構なテクニックがいりますよね。

そうか、誰かの練習の為に書いたのかなあ・・・調べてみよっと


by みどりのこびとちゃん (2008-05-18 23:15) 

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