SSブログ

ブランデンブルク協奏曲 第5番(J.S.バッハ) [バッハ(J.S.)]

さて、私の出演するマンドリンオーケストラの定期演奏会は、11月にあるのだが、
演奏会で演奏する曲もそろそろ、だいたい決まってきた。
ただ、決まった曲の構成から考えていると、
ちょっとバロック音楽が一曲欲しいなあ、と考えていて、
ここ数日、バロック音楽ばかり聴いていた。

昨年は、ヴィバルディの【調和の幻想】から一曲演奏したので、
バッハとヘンデルを中心に、いろいろ聴いていたが、これがなかなか楽しい。
(バッハでは、管弦楽組曲やカンタータのシンフォニアやオルガン曲を
 そして、ヘンデルでは、合奏協奏曲を中心に聴きまくっていましたね。)

でも、バロック音楽は、聴くだけでなく、弾く方も本当に楽しいのです。

今日の音楽日記は、残念ながら、演奏会では演奏しないけど、
あらためて、聴いていて、とても雰囲気がいいなあと思った超有名曲。
J.S.バッハ作曲の【ブランデンブルク協奏曲第5番】である。

ブランデンブルク協奏曲は全6曲からなり、
このすべてを貴族のブランデンブルク公に捧げたところから、この名前がついている
(バッハのケーテン時代の作品で、教会音楽を作曲する機会がなかった時代だそうですね)
この六曲は、それぞれ特徴があるが、
この第5番は、チェンバロ協奏曲といっても良いほどチェンバロが活躍する。
(そう、バッハは、当時チェンバロの名手で、こわいものなし、だったみたいです)

バロック時代のチェンバロと言えば、あの数字が書いてある通奏低音ですね。
(あの数字はなんのことか、最初は、さっぱりわからなかったなあ・・・)
しかし、この第5番は、もちろん通奏低音だけのではない
全体に、チェンバロが縦横無尽に駆けめぐり、とても華やかだ。

第一楽章・・・ニ長調の主和音で始まる華やかな主題は、一度聴いたら、忘れられない。
       この楽章の最後の方のチェンバロ独奏の部分も聴き応え十分。
第二楽章・・・フルートとチェンバロの合奏がすばらしい音色を作る。とても美しい。
第三楽章・・・アレグロのフーガ。楽しいフーガ?というのもめずらしいと思う。

この曲には、職人芸的なバッハの作曲技法は、もちろん多々あると思うが、
それをまったく感じさせないで、楽しい音楽が、流れるように聞こえてくるは、
すばらしいと思うし、さすがバッハだなあ、と思う。

オルガン曲や無伴奏ヴァイオリンソナタなどは、もちろんすばらしいと思うが、
どうしても、作曲技法や構成を考えて聴いてしまう。
その点、このブランデンブルク協奏曲第5番は、それを感じさせないで、
純粋な音楽の喜びをあたえてくれる。

これを聴いた貴族もさぞ、楽しんだことと思う。

バッハの曲をいろいろ聴いていたら、
宗教の為の音楽、貴族の為の音楽、みんなの為の音楽、自分自身の為の音楽など、
はっきり分類できると思う。
でも、そのどれもが、ああなるほどと思える一級品なのには、改めて驚くばかりである。
(まあ、いろいろな作品の転用もありますが・・・)

しかし、こんなバロック音楽、合奏で弾いたら楽しいだろうなあ・・・

ところで、次回の演奏会で演奏するバロックの曲は決まったのか?
そう、決めたのですが、まだ、みんなに言っていないのですよ。
それは、また別の機会に(笑)・・・バッハではないですよ


nice!(2)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 6

ゴーパ1号

こんばんは^^
>宗教の為の音楽、貴族の為の音楽、みんなの為の音楽、自分自身の為の音楽
なるほど。
おかげで、今夜のBGMは、これで決まりました^^
by ゴーパ1号 (2007-03-14 23:15) 

Robert

ブランデンブルグ5番、良いですね!私にとってはバッハの音楽への入り口かな?仰るとおり、バッハの音楽はどれも素晴らしいですね。オルガン、バイオリン、チェンバロ全部です。先週末には無伴奏チェロ組曲の全曲演奏会(鈴木秀美氏)を妻と聴きました。これも最高でした。
by Robert (2007-03-14 23:19) 

みどりのこびとちゃん

ゴーパ1号 さん、夜のBGMが決まってよかったです(笑)
バッハの作曲技法について、批判する人もいますが、
私は、さすがだとおもいますね。
by みどりのこびとちゃん (2007-03-15 00:02) 

みどりのこびとちゃん

Robertさん。コメントありがとうございます。
私は、久々にこの五番をゆっくり聴きました。
無伴奏チェロ組曲いいですよね。
私のとこには、なぜか、マイスキーのサイン入りのCDがあるのです。
(ちょっと自慢(笑))
by みどりのこびとちゃん (2007-03-15 00:04) 

スザンナ

ブランデンブルク協奏曲はほんとに楽しいですよね。
5番は特にチェンバロ独奏部分がわくわくします。
聴いても弾いても楽しいブランデン!
次回は決まってしまったので、次次回の演奏会にリクエストしてみようかしら?
by スザンナ (2007-03-15 23:59) 

みどりのこびとちゃん

スザンナさん。コメントありがとうございます。
ブランデンブルク協奏曲のことを、ブランデン!と省略していうのは、
クラッシック界では、普通のことなのでしょうか(笑)
気に入りました。

リクエストって、誰があのチェンバロパート弾けるのだろう・・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-03-16 22:10) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。