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ピアノ協奏曲 第1番(ラフマニノフ) [ラフマニノフ]

さて、日曜日の夜9時は、大抵、N響アワーをテレビで見ているのだが、
最近は、N響アワーは録画して、「華麗なる一族」を見ている。
(他のテレビ番組では「ハケンの品格」を見てますね。・・・それがなにか(笑))
まあ、木村拓哉だけが目立ちすぎの気もするのですが・・・

実は、私は、30年以上も前の昔のテレビドラマ「華麗なる一族」の印象が頭の中にある。
(あっ、歳がわかってしまいますね。その時は、山村聡や小川真由美がでていたらしい。)
確か、当時、中学生だったと思うが、なぜか、このテレビを見ていた。
多分、両親がみていたのだろう。
その時は、番組の内容より、その番組のテーマ音楽が印象的だった。
坂田晃一作曲の【華麗なるテーマ】というピアノ協奏曲風のテーマだったのだが、
そう、ラフマニノフの甘美で、はかないメロディを彷彿とさせるテーマだった。
(覚えている人いますか?いませんよね。私は、このテーマ音楽のEP盤をもっているのですよ。)

さて、話変わって、昔の日曜洋画劇場のエンディングテーマを知っていますか?
コールポーターの「ソー・イン・ラブ」というミュージカルナンバーを
ピアノ協奏曲風にアレンジした演奏で、これまたとても印象的だった。
これも、ラフマニノフの甘美なメロディを彷彿とさせるアレンジだった。

今日も前置きが長くなったが、
今日の音楽日記は、ラフマニノフ作曲の【ピアノ協奏曲第1番】である。

ラフマニノフの作品には、どうしても、
映画音楽風な甘美なメロディというものを期待する人も多い。
もちろん、ラフマニノフの作品の魅力は、それだけではないのだが、
その点に関して、すばらしい旋律の曲を多く作っていることも否定できないと思う。

さて、ピアノ協奏曲では、第2番と第3番が、有名だが、
映画音楽風の、はかない甘美な旋律ということなら、この曲は負けていない。

華麗なファンファーレとセンチメンタルな主題の第1楽章。
幻想的な第2楽章。
狂詩曲風な主題と、あまーい旋律の対比がすばらしい第3楽章。

この曲は、作品1で、若いころの作品だ。
確かに、後年の色彩感には、とぼしいかもしれないが、
もっと人気がでても良い曲だと思う。

私は、特に第一楽章が好きだ。
このセンチメンタルな主題は、思いっきり歌って欲しいし、
カデンツァは、バリバリ弾いて欲しい。
それだけで、なぜか、甘くせつない気分になってくるのだ。いいなあ・・・
(ほら、目を閉じると、あの恋を思い出しませんか?・・・ははは)

最近、この曲をCDで、
ツィマーマンのピアノ、小澤征爾の指揮、ボストン交響楽団の演奏で聴いた。
ツィマーマンのことだから、遅いテンポで、たっぷり響かせると思っていたら、
ラフマニノフの自作自演の演奏(結構速い演奏)より、
速いテンポで、若々しい演奏をしていた。
これはこれで、いいかも。こんな解釈もあるんだなあ・・・
(第2番の演奏は、ちょっとゆっくり目で、たっぷりピアノを響かしていたけど・・・)

でも、私、個人的には、
この第1番の演奏は、けっこう遅いテンポの演奏が好きなのですね。


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ゴーパ1号

こんにちは。
「砂の器」のサウンドトラックは聴きました。
1974年の映画のと2004年のドラマのと。
やはりラフマニノフっぽい高揚感でした。
現在の「華麗なる〜」は服部隆之さんなのですね。
どうもこの2つのドラマがかぶっちゃって…。
by ゴーパ1号 (2007-03-07 10:33) 

みどりのこびとちゃん

ゴーパ1号さん、私も「砂の器」の曲は、両方とも、好きです。
こういう曲を日本人好み?というのでしょうかねえ。
しかし、中居くんのピアノは、どう考えてもちょっとでしたね(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-03-07 22:10) 

なるたる

>さて、話変わって、昔の日曜洋画劇場のエンディングテーマを知っていますか?

おぉ、ここにもあの曲についてご存知の方がおられましたか?

コールポーターの「SO IN LOVE」のピアノ協奏曲風アレンジ版については、はるかな昔、私がまだ紅顔の(?)高校生であった頃から謎の曲でした。

当時既に日曜洋画劇場のエンディングテーマは知られて久しく、音楽好きな悪友と「あれは誰の曲だ?」・「リストだろう」・「いや、ラフマニノフの作品に違いない」などと会話を交わしていたことが昨日の様に思い出されます。

最初に放映されたのは何時ごろか定かではありませんが、多分40年以上
は経つと思います。
今でもネット上ではしばしばこの曲に対する質問がある位で、この曲が当時いかに人々の心を捉えたかが覗えます。

私にとってもずっと曲名が判らず、死ぬまでに是非とも曲名を知り、出来れば録音も手に入れたいと切望していたのです。

数年前偶々覗いたネットで曲名を知り、念願のCD録音も入手することが出来たのです。ピアノ演奏はモートン・グールドと言う人物でした。
いやぁ、嬉しかった、長年離れ離れになった我が子と再会するような嬉しさでした。

でもこの曲、出だしと中間部の盛り上がりはクラシック風なんですが、中間部以降なんだかポピュラーぽくなって軽音楽になってしまうんです。
これにはちょっとがっかりしました。
最後まで重々しく華麗で情熱的であって欲しかったんですけどねw。

この曲を含むモートン・グールド楽団の演奏は今でもネットオークションで手に入れることが出来ると思いますよ。
by なるたる (2007-06-10 18:51) 

みどりのこびとちゃん

この日曜洋画劇場のエンディングテーマは、ファンが多いですよね
実は、私、昔々、
マンドリン合奏で、ソーインラブを編曲したときがあるのですが、
このモートン・グールドのアレンジを参考にしましたよ
あんな甘いイメージにはならなかったけど・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-06-10 21:55) 

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