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即興曲 作品142-3(シューベルト) [シューベルト]

さて、最近は、大曲や、力の入る曲ばかり聴いていたので、
ちょっと、心あたたまる曲を聴こうと思い、
デジタルオーディオに、シューベルトの即興曲全8曲を入れ、
今日の通勤途中に、ずっと聴こうと思っていたら、
なんと、デジタルオーディオが壊れてしまった。
うーん、買い換えるしかないか(どっから、お金がでるんだあ・・・あーあ・・・)
昼食代をまたまた節約だあ・・・

ということで、家に帰って、夜中にCDでシューベルトの即興曲を聴いている。
今日の音楽日記は、シューベルトの8曲の即興曲の中から、
多分、一番有名な曲、作品142の第3番である。
(ちなみに、この8曲の中で、私が一番好きなのは、
  作品90の第1番です。ちょいめずらしいかも・・・あなたは、どの曲?)

この作品142の第3番は、有名曲だけあって、すばらしい。
この曲は、シューベルト自身の劇音楽「ロザムンデ」の中の主題をもとにした
変奏曲となっている。
この主題は、とてもとても有名で、シューベルト自身、このピアノ曲の他に、
この主題を用いて、弦楽四重奏曲も作曲している。

主題からして、シューベルトの音楽で、ピアノが歌うと言う感じである。
その後、5つの変奏が続くわけだが、
リズムが変わったり、短調になったり、16分音符になっても、
歌うという概念は、変わらない。

これが、リストの変奏曲なら、ダブルオクターブでガンガンだし(間違いない)
ブラームスの変奏曲なら、構成がもっと強固で、最後にフーガかパッサカリアだな(笑)
ラフマニノフの変奏曲なら、分厚い和音で、ゆっくりの変奏は、映画音楽だ(多分)

しかし、シューベルトの音楽は、そんな音楽ではない。
シューベルトのこの即興曲は、音楽の流れが、すごく自然な変奏曲だ。
音の流れに身をまかせれば、歌が聞こえてくる。
そして、それだけかと思うと、最後の静かなそして、とても印象的なレントの9小節。
じーんとくる終わり方だ。

とても、心が音楽で幸せになれる曲だと思う。

シューベルトの8曲の即興曲は、どれも、特徴的だが、
どれも、清く、正しく、美しく、の曲だ。
弾く方も、聴く方も喜べるかな。
こんなピアノ曲は、貴重な存在だと思う。

しかし、シューベルトって、あまり歌い過ぎて、テンポをゆらすと、
さまにならないのだなあ、これが・・・


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コメント 4

ゴーパ1号

>音の流れに身をまかせれば、歌が聞こえてくる
んーすてきなフレーズですね^^
>あまり歌い過ぎて、テンポをゆらすと、さまにならないのだなあ
納得です!

op.90-1いいですよね。私も好きですよ。
op.90-3もいいなぁ。
by ゴーパ1号 (2007-03-02 01:42) 

みどりのこびとちゃん

コメントありがとうございます。
ちょっと、今、シューベルトの気分なのです。
今度、気が向いたときに。作品90-3書きますね
by みどりのこびとちゃん (2007-03-02 21:01) 

アデリータ

たしかにシューベルトは、どれも、清く、正しく、美しく、といった言い方がぴったりだと思います。
若い時はたいくつというイメージでしたが、最近になって、そのよさがジワジワとわかってきました。ほんとうに心が音楽で幸せになる気がします。
日曜日の朝に聴きたいような曲です。
by アデリータ (2007-03-02 23:44) 

みどりのこびとちゃん

アデリータさん、コメントありがとうございます。
私も、若いころは、ショパンやリストだけでしたが、
最近シューベルトもいいと思えるようになりました。
(というより、どんな作曲家もいいと思えるようになってきたのです・・・)
日曜の朝は、気持ちいいです。
しかし、月曜の朝は、・・・・・(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-03-03 00:48) 

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