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ピアノ協奏曲 第3番(バルトーク) [バルトーク]

さて、この音楽日記は、一年以上書いてきたが、
有名な作曲家なのに一曲も書いていない作曲家が何人かいる。
(決して嫌いな訳ではありません)
という訳で、今日は、ハンガリーの作曲家バルトークの作品である。

さて、バルトークという作曲家だが、
私は、昔、クラッシック音楽を聴き始めたころは、誤解していた作曲家の一人だった。
(かなり、昔の話です。)

確か、最初に聴いたバルトークの作品は、
【アレグロ・バルバロ】という作品で、
打楽器的なピアノ奏法全開の曲で、
次に聴いたのが、【ピアノ協奏曲 第2番】で、
これまた、ピアノを叩きつけるような演奏だった。
そして、自分の頭の中で、バルトークという作曲家は、
野性的で、エネルギッシュな民族系作曲家というイメージが長い間、作られていた。

しかし、バルトークの弦楽四重奏曲を聴いて、私のイメージは、一変した。
ある意味、すごい音楽を書くなあ、と心から思ったことを覚えている。
その後、この作曲家のいろいろな曲を聴いたが、
どれも、音楽が純粋で、緊張感と、安らぎと、遊び心が、
絶妙なバランスでとれていると思う。

そんな中で、なんの曲を書こうと思っていた。

小学生の娘がインフルエンザにかかったので、土曜日は一日中、家にいた。
BSのテレビで、昼間、クラッシック音楽を5時間にわたってやっていたので、
ワーグナーの曲をマンドリンオケ用に編曲をしながら、ずっーと聴いていた。
その中で、バルトークのピアノ協奏曲第3番の二楽章が演奏されていた。

これだ。

そう、バルトークのピアノ協奏曲第3番は、私の好きな曲なのだ。
ということで、今日の音楽日記は、バルトーク作曲の【ピアノ協奏曲第3番】である。
(いやあ、今日の前書きは、長いなあ・・・)

この曲、モーツァルトのような曲と言われることもあるが、
私は、そうは、思わない。
あくまで、バルトークの純粋な音楽だと思う。

第一楽章・・・最初に出る、単純明快な旋律は、単純でハンガリーの民族的ではあるが、
       とても、惹きつけられる、旋律だ。
       透明な音楽で、とても安らげる楽章だと思う。
第二楽章・・・とても緊張感あふれる音楽。そして透明な音楽。
        ピアノ協奏曲では、このイメージは、めずらしい楽想だと思う
第三楽章・・・明快な音楽で、エネルギッシュだが、遊び心もあり、
       演奏効果もある楽章である。

そうこのピアノ協奏曲は、普通にBGM的に聴いても、なんら違和感は無い。
しかし、聴けば聴くほど、
バルトークの音楽にかける純粋さ、とでも言おうか、
イメージというより、心に響く音楽だなあ、と感じる。

この曲は、バルトークが白血病になり、病との戦いの中で書かれている。
一楽章が書かれ、二楽章が書かれ、
妻と息子が病床で手伝いながら、第三楽章を書いていたが、
残り、18小節を残して、バルトークは、この世を去った。
あと、一日あれば、完成していたかもしれない。
最後の18小節は、弟子が補筆し、完成させたが、
三楽章の最後を聴くときに、どうしても、この話を思いだしてしまうのである。

そんな話があるので、よけい、この三楽章は、エネルギッシュな曲想なのに、
なにか、心にしみいるのかもしれない。

バルトークの三曲のピアノ協奏曲の中では、私は、一番好きな曲だ。

さて、今日、マンドリンオケの練習で、
このブログを読んでいる数少ない楽団員から、
「バルトークのルーマニア民族舞曲をリクエスト」と言われた。
はいはい、私は、リクエストには、答える人なのです。
ちょっと待っていてくださいね。


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