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ピアノ協奏曲 第5番【エジプト風】(サンサーンス) [サンサーンス]

今日は、別の作曲家の曲を紹介しようと思ったが、
(わかりますか?わからないですよね。ははは)

雰囲気を変えて、ちょっと、軽い曲を紹介しよう。
作曲家サンサーンスは、あらゆるジャンルで、作曲をしているが、
交響曲【オルガン付】や【動物の謝肉祭】程、
有名なピアノ曲は、ないように思える。

しかし、サンサーンス自身が、優れたピアニストであったので、
ピアノ作品にも、すばらしい作品がある。
ただ、一般的には、深みのある音楽ではないので、有名でないのかもしれないが、
チャーミングな曲や親しみやすい曲を書いている。

その中から、私の一番のお気に入りのピアノ協奏曲を紹介しよう。
今日の音楽日記は、サンサーンスの全部で5曲あるピアノ協奏曲の最後の曲。
ピアノ協奏曲第5番【エジプト風】である。

サンサーンスのピアノ協奏曲は、
5曲ともピアノが華やかに活躍する、聴きやすい、音楽だ。
その中でも、第2番が一番有名かもしれない。
しかし第5番は、サンサーンスがエジプト滞在中に作曲されたといわれ、
全体の雰囲気がすばらしい曲だ。
私は、名曲の条件は、まず雰囲気だと思っている人なので、
雰囲気のある曲は、好きなのである。

では、ピアノ協奏曲第5番【エジプト風】の説明を・・・

第1楽章・・・ピアノの単純な主題で始まる。
       エジプトらしさは無いが、ピアノと管弦楽の全体の雰囲気はすばらしい。
第2楽章・・・エジプトには、私は、もちろん行ったことがないが、情熱的に、自由に、
       そして、夜のエジプトの風景という感じなのです。
第3楽章・・・ピアノの名人芸の披露。自由に、華麗にピアノが飛び跳ねる。
       サンサーンスが楽しそうにピアノを弾く姿が見えるようだ(笑)

そう、深刻な内容は、この曲には、皆無だ。
しかし、ここまで、ピアノと管弦楽で、楽しく表現できる曲もなかなかない。

サンサーンスは、この曲を作曲した時には、すでに61歳になっていた。
しかし、音楽は、いい意味でとても若い音楽だと思う。
私もみならいたいものだ。

余談だが、このピアノ協奏曲の第3楽章は、
作曲者自身の手で、【トッカータ】というピアノ独奏曲としても編曲されている。
このピアノ曲も輝かしい傑作だ。

こんな曲を、のだめの様に、自由に、楽しく弾けたらいいだろうなあ・・・

そう、たまには、こんな曲も、とてもとても、いいものです。


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Robert

たしかにサンサーンスのP協奏曲では一番楽しいかも知れませんね。サンサーンスはほんとにピアノの名手だったようで、この曲も大変きらびやかな技巧が楽しめます。

この曲を私が知ったのはFM放送でクラウディオ・アラウの番組で、そのレパートリーが大変広く、ピアノ協奏曲がなんと76曲(!)弾けるという話を聞いたのがきっかけです。いろいろ知っている曲を数えても到底76にならないのです。そこでいろいろ調べてサンサーンスが5曲のP協を書いていると知り、最初に聞いたのがこの5番でした。

(今でも全部で76曲数えられないのですが・・・こびとさんならリストアップできますか?しかしリストアップするだけでも難しいのにそれをレパートリーとするなんて凄いですね。)
by Robert (2007-01-08 22:51) 

みどりのこびとちゃん

知っているピアノ協奏曲をちょっとリストアップしたら、
ははは、すぐ100曲を超えました(笑)
でも、アラウのように、弾ける訳ではないので(当たり前だ)
全然、自慢には、なりませんね。
私は、もう少し、一曲一曲を深く聴かなくては、
いけないのかも知れません。

私が、このサンサーンスの曲を知ったのは、
リヒテルの新世界レコードです。
しかし、音は、悪かったなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-01-08 23:28) 

Robert

やっぱりこびとさんは凄いです!私ももう一度やってみましたが、70曲くらいで止まってしまいます・・・ピアノ協奏曲をあまり何曲も作曲した人はいないし、よほどいろいろな作曲家の曲をご存知なのだと思いました。
by Robert (2007-01-10 00:21) 

なるたる

お、サンサーンスだ。
私はそもそもサン・サーンスが大好きなので、いろんな曲を取り上げて頂きたく思いますw。
サン・サーンスの音楽は旋律が美しくてわかり易く、ドイツ音楽の堅固な構造の中にフランス的粋をちりばめた曲想は聴いていて親しみが持てます。
通俗的だとバカにする向きもありますが、「そんな奴は馬に蹴られて死んじまえ!」、でありますw。

勿論彼のピアノ協奏曲も大好きです。
古い録音ですが、チッコリーニの演奏する全集は名盤だと思います。
第5番は結構通の人に評価する人が多いみたいですね。
私の好きなのは、残念ながら2番と4番ですw。
特に4番の第2楽章の第2部、アレグロでピアノが決然と主題を奏する部分がめちゃめちゃ好きで、この部分に入るといつもワクワクします。
この主題も例の風呂場の鼻歌の…(ry

とにかくサン・サーンスは良い。
交響曲もピアノやチェロやヴァイオリンの協奏曲も色んな室内楽も交響詩や
歌曲やレクイエムさえもみんな好きです。
ただピアノ曲はLP時代に全集で集めて聴いたことがあり、CD時代になっても全集で購入したのですが、手つかずのままです。
他のジャンルに比べてあんまり強く印象に残っていません。
by なるたる (2007-08-19 00:55) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、私も第4番のあの単音主題は、大好きです。
時々、鼻歌で私も歌っています。(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-08-19 22:57) 

ローター

サンサーンスのピアノ協奏曲では2,4,5番が有名で、3番は失敗作、なんて言われてますよねえ。まあ、確かにそうかもしれない。
でも私、3番の3楽章が何だか無性に好きなんですよ。
何と言ったらいいのか、まあ
「ブサイクな猫ほど可愛い」
ってところでしょうかねえ・・・
by ローター (2007-09-19 18:22) 

AS

こんにちは。サン=サーンスのピアノ協奏曲第5番はワタクシも大好きな作品の1つです。この作品の第一印象は,第2楽章のエキゾティズムではなくて「とにかく独奏ピアノの音符の数がとっても多そうだな。」というものでした(苦笑)。ピアニストの技量を最大限まで要求される曲だなと感じています。
第1楽章でピアノとオーケストラが醸し出す気品のある響きの素晴らしさ。第2楽章にあらわれる強烈なエキゾティズム。そして第3楽章の明快・軽快さと華やかさ。どれをとっても魅力的ですね。
地元の仙台フィルハーモニーが,横山幸雄氏とこの協奏曲を定期演奏会で演奏した実演を聴いてから,一層この曲が好きになりました。
by AS (2010-02-06 16:24) 

みどりのこびとちゃん

ASさん、コメントありがとうございます。
この曲、もっと人気があってもいいですよね。
チャイコフスキーやラフマニノフやショパンなどだけでなく、
もっと、演奏されてもらいたいなあ・・・
実演だと、けっこう、聴きごたえありそうですね
by みどりのこびとちゃん (2010-02-06 23:42) 

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