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ピアノ五重奏曲(ブラームス) [ブラームス]

さて、今年は、ピアノ曲の他にも積極的にいろいろなジャンルを書いてみようと思う。

しかし、弦楽四重奏曲などの室内楽は、ちょっとだけ苦手だ。
CDや、実演を聴いていると、
聴くよりも弾く方が楽しいだろうなあ、
と思ってしまうからかも知れない。(弦楽器は、まったく弾けないのに・・・)

とはいえ、最近は、ちょっと聴いていなかったが、
ピアノ五重奏曲というジャンルは、昔、集中的に聴いたことがある。
それは、フランク作曲のピアノ五重奏曲を昔、実演で聴いて、すごくいい響きだなあ、
と思った時があり、(フランクのこの曲、実は、大好きです。いつか書きます。)
その時に、このジャンルの名曲と言われる曲をレコードで、いろいろ聴いた
(ブラームス・ドヴォルザーク・フォーレ・ショスタコービッチ等々)

その中から、今日は、リクエストにお応えして、
ブラームス作曲の【ピアノ五重奏曲】である。

いい意味でのブラームスの熱気がこもった曲で、

力強い楽想の第1楽章。
渋いブラームスならではの第2楽章。
(この楽章は、聴けば、ブラームスという感じです。さすがです。いいです。)
雄大な楽想なのに、スケルツォという第3楽章
神秘的な始まりのあと、自由に展開する、聴けば聴くほど味がでる第4楽章。
(第4楽章は、一回だけ聴いても、味はでませんので、何回も聴く事をお勧めします。)

どの楽章も結構、単純な主題なのに、強い意志が感じられる音楽になっていると思う。
気のあった仲間同士で弾く室内楽という感じではなく、
小さな交響曲か、ピアノ協奏曲という感じである。

この曲の作曲経過は、以下のようだったらしい。

 ・まず弦楽五重奏曲として作曲
 ・これは、友人のヨアヒム(ヴァイオリニストですね)がダメだし
 ・ピアノ二台用のソナタに改作(しかし、弦楽五重奏用の曲が、ピアノ2台用のソナタ?)
 ・これまた、クララさんがダメだし(ブラームスさんショックだっただろうなあ・・・)
 ・ピアノ五重奏曲として改作

多くのこの曲の解説では、この最後の形がこの音楽の楽想に一番合っていると書いてある。

そうかなあ・・・・・

実は、この曲、この作曲経過を知ってしまってから、
勝手に以下のような編成がいいなあと、考えているのです。
(あっ、いつものように、私の勝手な思いです。音楽的根拠は、まったくないです。)

 第1楽章・・・2台ピアノか、ピアノ協奏曲が合ってそう
 第2楽章・・・弦楽四重奏が合ってそう
 第3楽章・・・交響曲のスケルッオ楽章に合ってそう
 第4楽章・・・ピアノ五重奏曲に合ってそう

もちろん、ピアノ五重奏曲としてもいいのだけど、
なんとなく、上記のようなことも考えてしまう。
ブラームスさんは、本当は、どうだったんだろう?

ピアノ五重奏曲というジャンルは、
いうまでもなく、弦楽四重奏曲にピアノを加えたもので、
弦楽四重奏の音色にピアノがとけ込むのか、
弦楽四重奏とピアノが独立して音楽を奏でるのかは、大変な違いがあると思う。

実は、今日の音楽日記を書くのに、名盤と言われている
ポリーニ、イタリア弦楽四重奏団 のCDを買って聴いた。
(ははは、名盤といわれているが、今まで、この演奏聴いたことなかったのですよ)
この演奏は、いい意味での後者の演奏だ。

しかし、うーん、でも、私は、ブッシュとゼルキンの方が好きだな。
録音がすごく古いからかも知れないが、
私は、室内楽には、こんな感じの演奏を求めているのかもしれない。


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Cecilia

この曲はこれから聴いてみます。(あったかもしれません。)

リクエストですが・・・是非モーツァルトのクインテットK.452をお願いいたします。(特に2楽章。←この前長女が演奏したので。)NAXOSでいくつか聴けますが、探すのが結構大変かもしれません。Wind(管楽器)とピアノのための・・・というのがキーワードです。

ところで・・・ミルフィーユがお好きですね?
吉祥寺に行くことがあったら、是非Lomon drop(http://www.lemondrop.jp/のミルフィーユをお召し上がりください。
HPからも見れます。
by Cecilia (2007-01-04 11:29) 

みどりのこびとちゃん

リクエストは、K452ですね。了解しました。
しかし、この曲、実は、まともに全部、聴いたことないのです。
早速、ナクソスで聴いてみす。(なんて便利なんだ(笑))
知らない曲のことを書くのも楽しいものです。
きっと書きますので、ちょっと時間くださいね。

お子様の演奏の件は、ブログで読んでいました。
本番は、成功でなによりです。
しかし、オーケストラは、指揮者がある程度、曲をこんな風に仕上げたい
という意志があるので、まとまりやすいですが、
室内楽は、各人の個性もあり、指揮者がいないので、
なかなか、こんな風に仕上げる というようにするのは難しいですね。
まあ、それが室内楽のおもしろさかもしれません。

なんで、ミルフィーユが好きなことを知っているのだろうって、思いましたが
プロフィールにおもいっきり、書いてありましたね(笑)
吉祥寺は、大学生のころは、私の庭でした。(オイオイ)
今度行った時には、是非食べてみます。(おいしそうですね)
by みどりのこびとちゃん (2007-01-04 21:17) 

Robert

早速書いていただきましてありがとうございます。いろんな曲をご存知なだけでなく、曲の成り立ちや曲の味わい方など実に博学でいらっしゃることに驚きです。

私はこの曲のスケルツオばかり印象に残っています。(記憶が怪しいのですが、リンドバーグの映画「翼よあれがパリの灯だ」の中で使われていたような・・・間違いかも?)

今度聞くときには教えていただいた各楽章の特徴を味わって見ます。私はPollini/Italia SQのほかでは、Serkin/Bush SQも持っていますが、この曲を知ったのはRichter/Borodin SQの新世界廉価版LPでした。

ピアノ5重奏曲には他にも名曲がありますね。Faureも良いですし、Sesar Franckのも大好きです。後者はCDでもLPでも数が少ないのが残念です。Franckは同じくRichterの古いLP(SQはどこだったかな?)を聴いています。それに知名度ではやはりRobert Shumannの変ホ長調ですね。
by Robert (2007-01-04 23:22) 

haotonohanetopiano

あけましておめでとうございますm(_ _"m)ペコリ
なかなか立ち寄れなくてやっと来れました^^;
今年はピアノではブラームスとシューベルトに力を入れようかと
思っていますヽ(*^^*)ノ
なので・・・上記二人のピアノ曲の音楽日記お願いしま~す♪
今年も楽しみにしています=*^-^*=にこっ♪
by haotonohanetopiano (2007-01-05 00:09) 

みどりのこびとちゃん

Robertさんコメントありがとうございます。
私は博学ではなく、単にイメージ先行型のクラッシックファンですね(笑)
久々にこの曲を聴いて、なかなかいいものだ、と思いましたよ。

フランクのピアノ五重奏曲は、
実家に新世界レーベルのリヒテルのLPが確かあります。
かなり音が古かったかな。
しかし、この曲好きなので、いつか書こうと思います。
by みどりのこびとちゃん (2007-01-05 00:44) 

みどりのこびとちゃん

haotoさん あけましておめでとうございます。
今年も適当に音楽のことを書いていきます。

ピアノのブラームスとシューベルトですか。
ショパンやリストと違って、
この二人とお友達になるのは難しいですよね(笑)・・・のだめの見過ぎ・・

では、今年はブラームスとシューベルトを、この音楽日記の記事の中で、
増やしていきますか
記事の数では、やはりショパンとリストが多い・・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-01-05 00:50) 

なるたる

ブラームスのピアノの入った室内楽の中で一番情熱的なのがこの五重奏曲だと思います。
ともかく厚く熱く暑いですw。
ピアノと弦の分厚い響き、各楽器の丁々発止としたやりとりの熱さ、むんむんとした熱気であたりは夏の様に暑くなります。
巨大で重厚なこの作品を聴き終える頃には疲労困憊している自分を発見致します。
こういう曲を聴いた後は暗く重々しい曲でバランスを取るようにしています。
アルト・ラプソディなんかを聴いて熱を冷まします。
第3部の長調の慈愛に満ち溢れた調べを聴いてやっと安らかな眠りにつくことが出来たりします。
by なるたる (2007-06-10 19:20) 

なるたる

秋の夜長はしっぽりと美しい室内楽でも、てんで超オススメをご紹介。

アーサー・フット(フート)と言う作曲家をご存知でしょうか?
ビーチ夫人なんかとの同時代のアメリカの作曲家です。

作風は完全にロマン派ヨーロッパのもので、ブラームス・シューマンなんかに近い、素晴らしくロマンチックで美しい。
ヨーロッパに生まれていたら、間違いなく有名になっていたのでしょうが、アメリカという地の利を得ない国に生まれたのが惜しまれる人物です。

フットは大変なメロディメーカーであり、この人のピアノ三重奏曲第1番・第2番、ピアノ4重奏曲は実に美しい曲です。
個人的にはブラームス、シューマンよりも霊感に満ち溢れた心にジンと来る素晴らしいメロディに溢れた名曲だと思っています。
これも強力にオススメいたします、是非お聴きになってみてください。

by なるたる (2008-09-29 00:49) 

みどりのこびとちゃん

フットという作曲家は、知っています。
私の昔の愛読書の一つに「無名名曲鑑賞会」という本があり、
その中で、とても美しい曲として、
この人のピアノ三重奏曲を紹介していました。
でも、聴く機会を逸していました。
丁度いい機会なので、ちょっと探してみます。

しかし、秋の夜長に、美しい室内楽は確かに、合います。
それに歳とると、体育会系のピアノは、あまり聴かなくなるなあ・・・・

by みどりのこびとちゃん (2008-09-29 22:28) 

なるたる

マルコポーロよりかつて発売されていたフットの室内楽集1~3巻(その後ナクソスに販売移管)を持っていますが、今はどちらも廃盤のようです。

中古CD市場では入手可能みたいです。

私も、嘗てはあんなに好きだったピアノ曲全般を聴く機会が随分と減りました。
もういいや、ピアノ曲は…という心境になりつつあります。
by なるたる (2008-09-30 23:18) 

みどりのこびとちゃん

フット、探してみますよ。

しかし、私は、まだ、ピアノ曲は、よく聴いています。
ただ、昔と違って、聴く時間は、減ってきたかなあ・・・
特に派手な曲は、時々、無性に聴きたくなるけど、
ずっと聴くということしなくなりましたね。
歳かなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-10-01 00:14) 

なるたる

今帰宅して、ご紹介したフットの室内楽全集の第3巻を聴き返しています。
曲目はピアノ三重奏曲第1番と第2番、ヴァイオリンとピアノのためのメロディ op44、ヴァイオリンとピアノのためのバラード op69の4曲です。

4曲とも実に美しく素晴らしくロマンチックで、一聴して気に入られることは保証いたします。
ピアノ三重奏曲もさることながら、op44とop69の美しさは何時までも尾を曳きます。
万難を排してでも入手されることを強力にお勧めします。
by なるたる (2008-10-06 21:51) 

みどりのこびとちゃん

では、万難を排して、入手します。
って、聞くのはいつになるだろう・・・

関係ないけど、フットというと、悪役のイメージが・・・(笑)



by みどりのこびとちゃん (2008-10-06 23:54) 

なるたる

じゃあ、フートと呼びましょう。
どちらでも良いみたいですからw。

by なるたる (2008-10-07 01:01) 

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