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ピアノソナタ第15番(18番)ヘ長調(モーツァルト) [モーツァルト]

さて、今年最後の音楽日記である。
今年は、なんといってもクラッシック界の話題は、
生誕250年のモーツァルトだった。
来年の話題は、きっと、没後100年のノルウェーの作曲家グリークだろう。
(うーん、でも、モーツァルト程、騒がれないな、きっと。
 グリーグファンの人がんばってくださいね)

ということで、今日は、行く年、来る年ではないが、
この二人に関係する曲を選んでみた。
(意味わかりますか? 答えは、最後の方で・・・)

今日の音楽日記は、モーツァルト作曲のピアノソナタ第15番(第18番)ヘ長調である。

さて、先ほどから、
15番なのか、18番なのか、はっきりしてくれ、という声が聞こえる気がする。
(そうか? 幻聴だろ・・・)

さて、この曲の生い立ちを簡単に書いてみよう。

  ・モーツァルトは1788年、ピアノ独奏の為に【アレグロとアンダンテ】K533
   という曲を作曲した。
  ・しかし、出版されるさいに、1786年に作曲された【小ロンド】K494
   という曲を終楽章にして、全3楽章のピアノソナタとして出版された。
   (モーツァルトが、これを了承していたかはまったく不明らしい)
  ・そして旧モーツァルト全集では、ピアノソナタ第18番となっていたが、
   最近では、作曲順にピアノソナタ第15番となっている。

まあ、こんなことがあった、ピアノ曲であるが、
モーツァルトが了承していなかったとしても、
ピアノソナタという形で、出版してくれたおかげで、
この後期のピアノ曲は、少しだけ耳にする機会の多い曲になったのは、事実だろう。
そのへんのことは、研究家にまかせよう。(いいのか、そんなんで・・・)

さて、曲である。

第1楽章は、モーツァルトにしては、めずらしく、単音で始まり、
ちょっとだけ対位法的な書法をもって、作曲されている。
第2楽章も、和声的に、結構おもしろい。
この2つの楽章は、結構、モーツァルトのピアノソナタの中でも、
結構内容の濃いものを持っていると私は、思っている。
どちらかというと、ベートーベンのソナタのイメージも所々あると思うのだが、
どうだろう・・・

さて、終楽章のロンドである。
もともとの独立した作品の時は、アンダンテの速度記号だったらしく、
アレグレットの速度記号でも、ちょっとだけ遅く弾く演奏が主流だ。
作曲年代が前2つの楽章と違うので、ちょっとイメージは違うが、
単純ではない音楽で、中間部などは、深い重みがある。

そう、この曲は、2つの曲を無理矢理、くっつけて、ピアノソナタとした為、
決して、傑作ではないかも知れない。
しかし、モーツァルトの後期のピアノ曲として、聴いて損は、決してない。
ところどころに、きらりと光るものがあると思う。
さすが、モーツァルトである。

さて、最初の方で、この曲は、来年没後100年のグリークと関係があると書いた。

実は、グリーグは、この曲を2台のピアノ用に編曲している。
元々は、教育用に編曲したらしいが、
1台目は、モーツァルトの譜面そのままで、2台目は、グリークの対旋律である。

私が持っているCDには、有名な第16番(第15番)ハ長調の2台用編曲も入っており、
このハ長調の曲の編曲は、曲が単純な美しさを持っている為、かなり、違和感がある。

しかし、第15番(第18番)ヘ長調のピアノ2台用の編曲は、
グリーグとモーツァルトの違和感のある融合(笑)という感じで、
なかなか、聴き応えがある。
グリーグの頭の中では、この曲は、こんな感じで鳴っていたのかなあ・・・
こんなことを考えるのもなかなか楽しい。

気楽に、音楽を楽しんでいる私である。

さて、この一年、この音楽日記を
読んでくれている方々、コメントをいただける方々、ちらっと見る方々
ありがとうございました。

自分の好きな音楽を書いているだけの単純なブログですが、
来年も、よろしくお願いします。

えっ、私の来年の目標ですか?
ちゃんと、クラッシックピアノを練習してみたいなあ、と毎年思っているのですが・・・(笑)


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