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ピアノソナタ 第8番(スクリャービン) [スクリャービン]

さて、過去記事へのコメントは、歓迎です。
先日、過去記事のスクリャービンのピアノソナタ第5番の記事にコメントが付いていた。
そのコメントの中で、この作曲家のピアノソナタ第8番に触れていたので、
本当に久々にこの曲を聴いた。(それまで、ほとんど忘れていましたね・・・)

ということで、今日の音楽日記は、ロシアの作曲家スクリャービンの作曲した
【ピアノソナタ 第8番】である。

スクリャービンと言うと、なにを思い浮かべるだろうか?
初期のショパン風音楽・神秘和音・複合リズム・色彩の音楽・恍惚の音楽・神の音楽 等々
人によって様々だろう。

スクリャービンの10曲のピアノソナタは、彼の全生涯にわたって書かれており、
多分、好みは、分かれると思う。(以下は私が勝手に思っていることですよ)

 ラフマニノフ等のロマン派が好きな人
   1番・2番・3番がお勧め(1番なんか無名ですが、いいですよ)

 神秘和音とロマン派音楽が結びついた音楽が好きな人
   4番・5番がお勧め(5番が最高傑作という人も多い)

 神秘主義が奥深くなり、恍惚感が得たいという危ない音楽が好きな人(笑)
   6番・7番・9番・10番がお勧め

あれっ、8番が入っていない。
そうなのである。
8番のピアノソナタは、正直、難解だ。
この曲は、番号こそ、8番だが
実は、完成は、10番より後なので、
作曲者にとって、最後のピアノソナタとなっている。

曲は、他のソナタと異なり、神秘的な音楽が延々と続く。
飛び跳ねたり、フォルテになっても、短めで、恍惚感や快楽はない。
どちらかというと、夢の中をさまよっているような感じである。

作曲者の最後の作品といえば、枯れた境地の曲としてかたづける人もいるかもしれないが、
決してそういう作品ではないと思う。
(スクリャービン自体、人生の最後まで、神秘劇などの新しいものに挑戦していたのだから・・・)

神秘和音を用いた、旋律が、対位法的に何重にもかさなって、
時には、美しく、幻惑の世界がそこにある。
ある意味、絶対に、スクリャービン以外書けない音楽だ。

昔々聴いて、ふーん、と思って今まで聞き直していなかったのだが、
久々に聴いてこの音楽は、すごいと、認識を新たにした。
いやいや、たまには、聴かなくなった音楽も、もう一度聴くものです。
新しい発見がある。


nice!(3)  コメント(6) 
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コメント 6

Cecilia

URL、疑問でしたよ。(笑)
やっとわかってすっきりしました。
それから「みどりのこびとちゃん」の由来も是非教えてください。
「みどりのゆび」という物語とは関係ないのでしょうけれど、何かのお話にあるのでしょうか?
スクリャービン・・・ブログやるまでは聞いたこともありませんでした。
最相葉月の「絶対音感」のはじめに出てくるので、興味がありました。
by Cecilia (2006-11-21 22:38) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん。すっきりされてよかったです。
でも、URLが疑問と思っている人がいるとは思ってもいませんでした。(本当)

そうですね。みどりのこびとちゃん の由来もいつか書きます。
というより、全然たいした由来ではないので、
いつ書こうかと、機会をまっているのいるのです(これも本当)

スクリャービン聴いてみてください。結構あやしい音楽です(笑)
by みどりのこびとちゃん (2006-11-21 23:08) 

トスカ

第5番へのコメントに気がついてもらってうれしいです。
第8番は難解ですね。イメージとしては(ショパンの)バラードをソナタにした感じ、というかショパンのバラードってほぼソナタ形式ですけど。重要な旋律は序奏で内声部に現れる動機(後に「悲劇的に」再現されます)と8分の6拍子で登場する主題、これだけです。それでよくこれだけ長い曲を構成できていると驚きます。
「KFC」の三文字でチキンが食べたくなる私です。
by トスカ (2006-11-22 00:03) 

みどりのこびとちゃん

トスカさん。コメントありがとうございます。
確かに、第8番は、難解です。譜面を見ながら聴いたのですが、
内声部の主題が、断片だったり、変形してたり、難解です。
しかし、イメージ的には、再認識した曲でした。

話、変わって、
ケンタッキーのチキンは、いつも食べたい訳でないのですが、
食べたくなると、無性にたべたくなる不思議な食べ物です(笑)
おっと、食べたくなってきた・・・・
by みどりのこびとちゃん (2006-11-22 22:12) 

なるたる

判りやすくて、美しい音楽しか楽しめないヘタレの私には、やっぱりソナタなら1~3番までと、幻想曲・ピアノ協奏曲を初めとする若い頃の小品が一番好きです。
でも何かね、スクリァビンの音楽ってチャイコフスキーともラフマニノフとも違った不思議な色気があります。
by なるたる (2007-09-05 21:05) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん。たまには、色気のある現代曲も聴きましょう。
レーガーより楽しめるかも・・・(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-09-06 00:19) 

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